部署を超えた一体感がディップの強み。はたらこねっとのPM職。

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谷内 泰平
商品開発本部 システム統括部 システム開発部 プロジェクトマネジメント課 ▼詳細

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鈴木 彩子
企画・統括本部 クリエイティブ統括部 広告制作部 首都圏制作1課 ▼詳細

はたらこねっとのプロジェクトマネジャー(以下PM)を務める谷内さん。2019年にディップに中途入社した時点で、すでにPMとして約4年半のキャリアがあったのだとか。前職では叶わなかった思いや、ディップを選んだ決め手、ディップだから味わえるPM職のやりがいなどを聞いてみました。

ユーザー体験を変えるような仕事がしたかった

鈴木:前職は何をされていたのですか?

谷内:ポイント管理システムのASPを提供する会社に新卒で入社しました。社員数は100名弱ぐらいで、デパートや書店、ガソリンスタンドやホテルなどに「ポイントサービスを始めませんか?」と営業を行って、システムを導入していく会社でした。最初の1年はプログラミングに携わっていたのですが、その後、会社の方針でコーディングはパートナー企業の方にお願いするスタイルにシフトしていったので、入社3年目くらいからはPMとして、複数の案件のマネジメントを行っていました。

鈴木:3年目から!それは早いですね。

谷内:そうですね。PMといってもほとんど「主担当」のような感じで、クライアントへの提案をしたり、要件定義から設計、製造、テスト、リリース、保守・運用作業まで幅広くやっていましたし、営業と一緒にコンペに参加したりもしました。幅広くいろいろな案件や業務を任せてもらえたのは、とてもいい経験だったと思っています。

鈴木:転職を考えるようになったきっかけは何でしたか?

谷内:いくつかあるのですが、主に「サービスを納品して終わりではなく、ローンチしたサービスをどう成長させていくか、といった働き方をしたい」と思ったこと、「ユーザー体験を変えるような仕事がしたい」と思ったこと、そして「自分はエンジニアよりマネジメントのほうが向いていると感じた」という3点がきっかけでした。

鈴木:それぞれ詳しくお伺いできればと思いますが、まず「サービスを納品して終わりではなく、ローンチしたサービスをどう成長させていくか、といった働き方をしたい」というのは?

谷内:前職で提供していたのはASPだったので、イチから開発することはなく、パッケージをクライアントの要望に合わせてカスタマイズするケースがほとんどでした。もちろん、導入後もクライアントからご相談いただいて追加機能をローンチすることもありましたが、それがポイントカード会員の体験の向上や、サービスの成長につながるような改善だったかというと、一概にそうとは言えませんでした。会員向けサイトは自社では作っていませんでしたし、「BtoB」のシステムに注力している会社だったこともあって、もう少し一般のカスタマーが触れるようなプラットフォームやサービスに携わって、その進化や成長に貢献できるような仕事をしてみたいと思うようになりました。

鈴木:それが「ユーザー体験を変えるような仕事がしたい」につながってくるわけですね。

谷内:はい。クライアントとのやりとりはすごく好きでしたし、商談や提案にもとてもやりがいを感じていたのですが、それ以上に、自分も実際に使っているようなサービスの機能追加や、新サービスの立ち上げなどをやっていきたいという思いが強くなっていきました。

鈴木:ご自身がエンジニアよりマネジメントのほうが向いていると感じた理由についてはいかがですか?

谷内:僕はもともと、大学でしっかりプログラミングを学んだわけではなく、前の会社にもプログラマー見習いのような形での入社だったんです。最初の2年間でソフトウェア開発のやりがいを知り、達成感も味わったのですが、3年目からPMを任されるようになって、やはり自分1人で作業するよりも誰かとディスカッションしながら方向性を決めたり調整していくほうがしっくりくるというか、楽しかったんです。

鈴木:もともと場の空気を作ったり仕切ったりというのは得意なほうでしたか?

谷内:学生時代は文化祭実行委員会に所属して、フットサル大会などを企画していました。よく飲み会の幹事を引き受けるタイプでもあったかなと(笑)基本的に人とやりとりするとか、知らない人と距離を縮めていくことは、結構好きでしたね。

鈴木:そういう下地もあってのことだったんですね。実際に転職するにあたって、ディップにした決め手は何でしたか?

谷内:「PM職×自社サービス」という自分の転職の軸にマッチしていたということと、面接を通して「人」に惹かれた部分はかなり大きかったです。1次面接ではPMの集まっている部署の課長とシニアマネジャーが面接してくださって、開発現場のリアルな話やツラいあるある話で盛り上がりました。

鈴木:ツラいあるある話(笑)

谷内:2次面接では当時のシステム開発部の部長が「1次で面接官をした2人が珍しく推していたから、ぜひ入ってもらいたいんだけど…」と言ってくださり、自部署のメンバーをとても信頼しているのだなと感じました。最終面接ではCIO (最高情報責任者)で取締役の植木さんが面接をしてくださって、そんな上の方が対応してくださること自体にもとても驚いたのですが、「将来は自分でイチからサービスを考えてローンチし、自分のプロダクトとして責任を持つポジションになりたい」とお伝えしたら「それディップでできるよ!」と言ってくださって、その場で「合格!」とがっちり握手まで交わしたのがとても印象的でした。面接を通して、ディップのシステム開発部のリアルや、上司からの信頼があるからこそある程度の裁量をもって現場で判断ができること、トップの意思決定の速さなどが見えたので、ディップで働けばもっと成長できそうだと感じて、入社を決めました。

SEO、アプリ、インフラ…多くのステークホルダーと関わりプロジェクトを動か

鈴木:なんとドラマティックでスピーディーな合格発表!入社後はどんな業務に携わってこられましたか?

谷内:はたらこねっとではWebのPMがフロントとバックエンドに1名ずつ配置されているのですが、僕はフロントの担当として、ユーザーがPCやスマホで見る画面を手がけています。

鈴木:まさにユーザー体験に大きく影響する部分ですね。具体的な仕事の流れを教えていただけますか?

谷内:まず企画部署から施策案や要望をもらい、それをもとに要件定義から始めます。開発メンバーはもちろん、UI/UXなどを担当している部署のメンバーなども巻き込んでディスカッションをして、要件がフィックスしたら製造に入っていきます。製造中はスケジュールの確認や、進捗管理、リスク管理などが僕の役割になります。そして、できあがったらテストをして、レビューをして、システム開発部長やCTOに「こういった機能をリリースします」「リスクはこういうものがあります」などの話をして、リリース判定を経て、僕のほうで責任を持ってリリースを行うという流れですね。プロジェクトには、SEOやマーケティング、インフラ、ネイティブアプリチームなど、多くのステークホルダーがいます。それらの中心となって円滑にプロジェクトが進むようお膳立てをするのがPMの仕事なので、常に複数のプロジェクトが動いている中で、取り掛かる施策の優先順位をつけたり、大規模なプロジェクトではリスクを見越してスケジュールを組み立てて、品質のケアをするといったことも行っています。

鈴木:はたらこねっとは特に、こまめに改善・改修している印象です。

谷内:そうですね。最近だとSEOに力を入れているので、リンクを追加したり、ユーザーの検索条件にマッチしたより精度の高い仕事一覧を表示できるようにするなど、毎週のように何かしらリリースしています。

鈴木:毎週ですか!?

谷内:僕が入社した2019年頃は、1日で3回もエンハンスのリリース作業が行われた日もありました。こんなにリリースするのか!と、初めは驚きましたね。

鈴木:先ほど「常に複数のプロジェクトが動いている」というお話がありましたが、それだけ頻繁にリリースがあると、抱えているプロジェクトも相当な数になるのでは?

谷内:そうですね。ついこの間「優先順位30番目」というプロジェクトの打ち合わせがありました。企画部署のメンバーがどんどんアイデアを出してくれるので、実際に開発を進めているプロジェクトから要件定義の前のフェーズのものまで、大小合わせてだいたい30~40ぐらいのプロジェクトに携わっていると思います。

鈴木:そんなにたくさんあるとごちゃごちゃになりませんか?

谷内:なりますよ(笑)だから毎日のように整理しています。常に企画部署と認識合わせをしながら、週次でミーティングをしたり、Slackでこまめにやりとりをしたりして、コンスタントにコミュニケーションを取るようにしています。

鈴木:これまで関わってきた数々のプロジェクトの中で、印象深いものはありますか?

谷内:いろいろありますが、やはり入社1年目に携わった「面接地対応」のプロジェクトは印象深いです。それまでは、例えば「勤務地は愛知県だけど、面接は東京の本社で行う」といった場合は愛知県で検索をかけないと表示されなかったのですが、面接地対応をすることで、東京都で検索をかけているユーザーに見てもらうという設定もできるようになりました。

鈴木:なるほど。Iターン・Uターン・Jターンを考えているユーザーへのアプローチなど、リーチできる範囲が広がりますね。

谷内:はい。これがもう一大プロジェクトで。面接地を新たに表示するので画面の構成やデザインが変わりますし、検索のロジックも変わります。データベースの構造の変更も必要だったのですが、当時はまだあまりバックエンドの知識がなかったため、構造を理解するのにとても苦労したのをよく覚えています。

鈴木:それはまた早い段階で高い経験値を積まれましたね。最近だといかがですか?

谷内:また少しバックエンド寄りの話になってしまうのですが、マスタメンテナンスも印象的なプロジェクトのひとつです。年に1回ぐらいのペースで行われていて、新しい駅の追加や名称変更、コロナ禍になってからだと「Web登録OK」や「Web選考完結OK」のフラグの新設など、そのときのトレンドや社会情勢を反映させるための大切なメンテナンスなのですが、バイトル・はたらこねっと共通で使っているマスタもあって、双方に影響が出ないようにメンテナンスをするとなると、結構な人数と工数がかかるんです。前職では1つのテーブルにデータをポンと追加すれば全部に反映される感じだったので、初めて携わったときはびっくりしました。基本的にはシステム基盤課のデータベース管理担当であるDBAがマスタメンテナンスのPMをやってくれるのですが、いろいろな部署と連携しつつ影響範囲を注意深く確認しながら対応するというのは、何度経験しても学びが多いなと感じています。

鈴木:主な転職理由3つのうち、「ユーザー体験を変える仕事をする」「マネジメントの道に進む」という2つは早々に叶えることができたんですね。もうひとつの「自分でイチからサービスを考えてローンチし、自分のプロダクトとして責任を持つポジションになりたい」についてはいかがですか?

谷内:それに関しては正直これからですね。でも、そこにつながる非常にいい経験を積ませてもらっていると思います。例えば、前職では提供していたサービスの性質上、SEOを気にする必要がなく、きちんと勉強する機会もなかったのですが、ディップに入ってから実践的に学べていますし、関係部署のメンバーにも教えてもらえるのでとても助かっています。また、はたらこねっとのような大規模なWebサービスについてのノウハウや独自の仕組みなどもわかってきて、知識がだいぶ増えました。今はまだ、企画部署からの要望に応えて既存のシステムを効率化するのがメインですが、機能についての提案や「こういうことをやってみたい」という話は、思いついたときに発信したり共有したりしていますし、今積み重ねている経験や知識は、将来自分でイチからプロダクトを作るとなったときに必ず役に立つだろうなと感じています。

部署を超えたチームで同じゴールを目指せるのが楽しい

鈴木:ディップのPM職のやりがいについて教えていただけますか?

谷内:企画部署の人たちと要件をすり合わせて機能に落とし込んだ施策に対して「CVRが上がった」とか「SEOスコアが改善した」などの成果につながったときにやりがいを感じます。また、現在は企画、開発、SEO、マーケティングなど、組織を横断した「はたらこねっと担当ユニット」という単位でプロダクトの目標や課題の共有がなされているのですが、そのユニットメンバー全員で同じゴールを目指して走る一体感も、やりがいにつながっていると思います。

鈴木:どんな目標や課題に取り組んでいますか?

谷内:例えば、企画部署が持っている応募者数の数値目標を達成するために、週次で共有される前年比を見ながら、開発で貢献できることはないかを考えて実行していくという感じですね。

鈴木:ちなみに、ユニットのメンバーは何名ぐらいですか?

谷内:はたらこねっと関連の部署全員が参加しているので、だいたい60名ぐらいはいると思います。

鈴木:なかなかの大所帯ですね!それだけの人数だと、認識を合わせるだけでも大変そうですが…

谷内:そこがディップのチームワークの凄さというか。「ユーザーファースト」という思いにしっかりと拠って立ち、共有される数字や情報を自分事としてとらえて、はたらこねっとをより良いサービスにするためにはどうしたらいいか、その中で自分には何ができるかを、ひとりひとりがきちんと考えながら動いているから、それだけの大所帯でも全員で同じゴールを目指せているのだと思います。

鈴木:部署を超えてと言えば、谷内さんは別の部署との兼務もされているとか?

谷内:はい。AI・ML企画課という部署で、バイトルやはたらこねっとを訪問してくださったユーザーに、AIや機械学習(ML)の技術を使ってより良い仕事選び体験を提供できるようにするための取り組みを行っています。今年の2月に第一弾のプロジェクトがローンチされて、それ以降は1週間ごとのタームに区切って何かしらリリースを行っている状況です。はたらこねっとと違ってこちらは5人ほどの小さな開発チームなので、毎日の昼会や夕会で進捗やタスクの状況を確認しながら、翌週に何をリリースするかを決めて、それに向けて走っていくという、スクラム開発のような形で進めています。はたらこねっとの場合はきっちり要件定義から進めていくウォーターフォール型開発の手法を取っているので、進め方は全然違いますね。

鈴木:勝手の違いに戸惑うことはありませんでしたか?

谷内:そこはあまりなかったですね。AI・ML企画課はだいぶ好きなようにやらせてもらっていて、極端な話、上司に「こういう感じでやります」と事後報告みたいな形で進めさせてもらうこともありますし。AIについての知識が何もない状態でスタートしたので、そういう意味での戸惑いは少しありましたけど。

鈴木:裁量権の大きさに谷内さんへの信頼の厚さが窺えますね。AIについてまだあまり詳しくないとのことですが、開発のアイデアはどのように出していますか?

谷内:企画部署のメンバーと開発メンバーの混合チームなので、技術的にどうこうというよりも、まずはみんなで「AIを使ってこういうことを実現できないかな?」という案を何十個も出していって、その中で「これいいね!」となったものをいくつかピックアップして、実現に向けて具体的に調査をして、開発に入っていくという感じですね。

鈴木:なるほど。ここでも「部署を超えて集まったチームで同じゴールを目指す」ということをされているのですね。ちなみに谷内さんはどんなアイデアを出されたのですか?

谷内:「会話しながらピッタリの求人案件を教えてくれるAIのモデルを作る」という案を出したのですが、予算が大きくなりすぎるという理由でボツになってしまいました(笑)はたらこねっとが「企画部署からの要望を受けて、既存システムを改善する」という開発がメインなのに対して、AI・ML企画課は「とにかくみんなでアイデアを出し合って、新しいものを生み出していく」というスタイルで、実際に開発メンバーのアイデアが採用されて進んでいるプロジェクトもあるので、そこはとても面白いですね。

鈴木:近い将来、ご自身のアイデアでイチからプロダクトを作るという夢も叶いそうですね。

新規事業にも挑戦中

鈴木:最後に、ディップのPM職にはどんな人が向いていると思いますか?

谷内:システム開発部のPMという観点で言うと、自分からいろいろと物事を発信できる人が向いていると思います。実際に活躍しているメンバーもそういう人ばかりなので。

鈴木:自分から発信と言えば、谷内さんは新規事業の提案もされたとか?

谷内:はい。ディップの中期経営計画の一環である「SDGsを元に社会改善を事業に」という取り組みの中で、全社員を対象にした新規事業のアイデアの公募があったのでチャレンジしました。残念ながら最終選考の一歩手前で落ちてしまったのですが、事業化の大変さを知ることができましたし、サービス設計について深く考える機会にもなって、非常にいい経験だったと思っています。

鈴木:審査員によるフィードバックもあったとのことですが、印象に残っているお話はありますか?

谷内:「その新規事業をディップでやることの意味を考える」というのが印象的でした。アイデアそのものの良し悪しやクオリティとは別に、「それはぜひともディップでやるべきだ!」と思ってもらえるかどうかという視点も大事だと今回学べたので、それを活かしてリベンジするべく新しいサービスを考えているところです。

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谷内 泰平

商品開発本部 システム統括部 システム開発部 プロジェクトマネジメント課 はたらこねっとのフロント担当PM。AI・ML企画課のPMを兼務し、AIや機械学習を活用したサービスを模索している。好きな言葉は「One team」。

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鈴木 彩子

企画・統括本部 クリエイティブ統括部 広告制作部 首都圏制作1課 ライター。取材原稿も多く担当。「取材に応じてくれた方に楽しかったと思ってもらえる場づくり」を心がけて現場に臨んでいる。おいしいものが好きで、やたらとあちこちにお気に入りのお店がある。