SRE、クラウド化、機械学習。 トレンドを追い続けるインフラエンジニア。

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浅岡 進
商品開発本部 システム統括部 システム開発部 システム基盤課 ▼詳細

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東島 梨衣
商品開発本部 クリエイティブ統括部 広告制作部 首都圏制作1課 ▼詳細

社歴が長く、ディップでは貴重なサービス成長の歴史を知る浅岡 進さん。中途入社から13年目の今、インフラエンジニアとしての仕事はどう変化しているのか伺いました。

新型コロナ禍はテレワークで運用中。

東島:浅岡さんはシステムの運用や保守を主とした課におられるんですよね。システム運用って365日24時間、会社に誰かがいなければいけないイメージがあるのですが、新型コロナで外出自粛の今も出社されてるんですか?

浅岡:数年前にテレワークで対応できるよう環境を整えていたので、他の部署と同じように2月下旬からずっとテレワークですよ。コロナ禍以前から全社的にも推進していたので、移行は結構スムーズでしたね。業務で特に困ってることもないです。コミュニケーションはちょっととりづらいけど(笑)

エンジニアの人数は入社当時から10倍に。

 

東島:では早速、経歴について聞かせてください。インフラエンジニアの浅岡さんは2008年に中途入社されているんですよね。入社以前は何をされてたんですか?

浅岡:何回か転職してますが、はじめはプログラマーでした。5年くらいやって、途中でインフラに行って6~7年。ディップの前はSIerだったので、事業会社に絞って転職先を探してここに。当時はジョブエンジン(採用ホームページ検索エンジン。現在はサービス終了)の運用として入社しました。サーバー作ったりインフラの設定を変えたりと、運用保守の仕事がメインですね。

東島:当時と今のシステム開発部を比べるとどうですか?会社が急に大きくなったので色々と変化はあったと思うのですが…。

浅岡:それはだいぶ変わりましたね。昔ははたらこねっととバイトル合わせて、運用がたったの2名。今は社員が9名、ベンダーさんも合わせて20名くらいかな。当時はサービスごとにチームが分かれていましたが、元々共通する部分が多かったこともあって、今はサービス間の垣根はありません。バイトルは今や月に数億PVを獲得するほどになったので、サイトの規模に伴ってサブシステムも増えました。

反響が読めなかった、はじめてのテレビCM。

東島:サービスを育てていく中で、苦労も多かったのでしょうか?

浅岡:ほんとに急に大きくなりましたから、ボリューム管理は大変でしたね。印象深かったのは、はじめてバイトルのテレビCMを打ったときのこと。アクセスが集中しすぎてサーバーが落ちちゃったんですよね。それまではプロスポーツイベントのスポンサーとしてロゴを載せるとかしかやってなかったから、どのくらい反響があるか全く予測ができなかった。だいたいこのくらいかな?と感覚で準備したら、落ちた。この時は、乗り切るために広告代理店にCMのスケジュールを聞いて、ワンセグみながらオフィスで待機してました(笑)はたらこねっとでCMを打ったときも、LINEで広告を打ったときもかなり重くなりました。まあそういった経験もあって、柔軟に動けるようリモート環境を整備したんです。今はノウハウがあるので問題ないですけどね。

東島:リモート環境に投資したのは、そういう経緯があったんですね。

浅岡:あとはリーマンショックですかね。入社して結構すぐの頃でした。ディップは社員をひとりも解雇しませんでしたが、その分コスト削減にはかなりシビアに取り組んでいました。システム開発部でも、いかにお金を使わずにやるか、サーバーを買うのではなく買わずにいかに上手くやるかに頭を使いましたね。

東島:社で電気代まで節約していたと聞いたことがあります。最近はどんなことに取り組んでおられるのですか?

より開発に時間をかけるためのSRE。

 

浅岡:今はいわゆるSRE(Site Reliability Engineering)です。自動化を進めて運用・保守にかける時間を減らすための取り組みをしています。2年前くらいからサーバーのクラウド移行を進めていて、具体的に使用しているのはAWSとGCP。ガンっと一気にやると止まっちゃうので、完全に移行するにはまだ数年かかりますね。完了すればハードウェアの保守をする必要がなくなるので、その分開発に時間を回せるようになります。まあ今はクラウド移行もスピード改善も工数削減もまだまだ道半ばなので、やりたいことはなんでもできますよ。必要なことであれば、会社も投資してくれます。

東島:他のシステム開発部の方もおっしゃってました。やりたいことができる、だからこそ、やりたいことがない人にはキツいって。

浅岡:あれやりたい、これやりたいって方が向いてるでしょうね。やりたければアプリでも機械学習でもAIでもできるし、それをインフラからやってもらってもいいし。結果として自動化が進めば手法は自由です。SIerだと中々こうはいかないんですよ。「これでやってください」って、手段も決まってしまっていることが多いので。事業会社は「こういうことがしたいんですが…」と企画の段階で話が来るから、自由度が高いんです。

東島:じゃあ、“技術は色々持ってるけど組織的に自由に動きづらい…”と今感じてる人にとって、ディップはいい環境なんですね

浅岡:技術は色々持ってなくてもいいですよ。今はプログラムしかできない、インフラしかできないとかでも、やりたいことがあるなら教えます。じっくり教えるというよりはどんどんやりたい仕事を任せていって、経験を血肉にしていってもらいます。

東島:手を挙げればやりたい仕事を任せてもらえるのは事業会社ならではですね。浅岡さん、ありがとうございました!

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浅岡 進

商品開発本部 システム統括部 システム開発部 システム基盤課 担当領域はインフラ構築/保守/運用全般。最近の目標はマルチクラウドな人になること、コストパフォーマンスを出すこと。

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東島 梨衣

商品開発本部 クリエイティブ統括部 広告制作部 首都圏制作1課 コピーライターときどきイラストレーター。目指すのはみんなが仕事にわくわくできる世の中。コロナで引きこもりになりランニングから遠ざかり中。フルマラソンベスト3:38:29(H30大阪)