新卒1年目から”速度改善”を実践! 次の目標はシステムの本質的改善?
先期の全社通期表彰にて、システム開発部としては初の「新人賞」受賞となった霜鳥(しもとり)。1年の振り返りや、上司や組織によるサポート、そして2年目の決意などを聞いてみました。
(前回のインタビュー記事はこちら)
“働く”って、もっとネガティブなものだと思ってた。
高橋:まずは「新人賞」受賞、おめでとうございます!
霜鳥:ありがとうございます!
高橋:ディップは営業が多いので、新人賞(その期に活躍した新卒社員に与えられる賞)も自然と営業が多くなるのですが、霜鳥さんは「システム開発部初の新人賞」だそうで。
霜鳥:ありがとうございます。素直にうれしいです(笑)
高橋:あらためて、この1年間を振り返ってみてどうですか?
霜鳥:学生時代は、正直働くことにあまりポジティブなイメージを持っていなかったんですよ。「自分の意見なんて聞いてもらえないんじゃないか」「上から言われたことをただやるだけなんだろう」みたいな(笑)
でもディップに入って、それらがいい意味で裏切られました。新卒の僕にもいろいろ任せてくれるし、毎日があっという間に過ぎていく感じ。
もともとコンピュータをいじったりするのは好きでしたが、「仕事って、思ってたよりぜんぜんたのしい!」というのが、この1年の感想です。
1年目から「ナースではたらこ」の“速度改善”担当に。
高橋:この1年は、具体的にどんなことをやってきたんですか?
霜鳥:僕はおもに「ナースではたらこ」という看護師さん向けの転職支援・求人サイトを担当していて、先輩+上司の3人でチームを組んでいます。サイトのオーナーであるエージェントメディアプロデュース室(以下「AMP」)とコミュニケーションを取りながらやるべきことをすり合わせ、各チケット(タスク)を各々が担当していく感じです。新卒であっても各チケットに対してはAMPとのやり取りから調査・実装・リリースまで、1人で任せてもらえます。
高橋:とくに思い出に残っている仕事はありますか?
霜鳥:うーん、いろいろやりましたが、いちばんは速度改善ですね。転職希望の看護師さん向けにたくさんの求人を載せているのですが、そのページの表示スピードが他のページよりも遅かったんですね。で、いろいろ調べてみると「マップ(地図)」に原因がありそうなことが分かってきた。最初は画像の遅延読み込み(Lazy Load)で対応しようと思っていたのですが、調べていくうちに画像の遅延読み込みだけに対応しても意味がない
高橋:結果は?
霜鳥:他のページと同レベルにまで改善できました!もともとマップはページの下のほうにあったので、もちろんユーザビリティも損なわれていません。マップはAPIの呼び出し回数により使用料が変わるので、コストが削減できたという副次的なメリットもあります(笑)
高橋:1年目からすごいですね。そういった知識や技術って、どうやって身につけていくんですか?
霜鳥:本はたくさん読みました。「ナースではたらこ」ではさまざまな言語(HTML5、CSS3、JavaScript(jQuery)、Ruby on Rails5、Elixir、Python、Go、PHP)を扱っているので、それらの言語についても勉強しつつ、 「オブジェクト指向」などプログラミングや仕事のレベルを高めるための本も読みました。ほかにはセミナーにも参加しています。
高橋:勉強熱心ですね。
霜鳥:僕はもともと浪人していたり、在学中に転学していたりで、人より社会に出るのが遅かったんですよ。だから「30歳になるまで時間がない」「一人前になるために人一倍努力しよう」という想いで働いていました。
新卒研修でプロダクトをつくり、開発のイロハを習得。
高橋:知識や技術は本で学ばれてきたということは分かりました。とはいえ、新卒1年目だと右も左も分からないだろうし、実務となるとなかなかスムーズにいかない点も多いと思うんですよね。そのあたりはどうでした?
霜鳥:ディップに新卒で入社した場合、まずは「集合研修」というものを受けます。
その後、6月の頭まで、システム統括部に配属された新卒3人で「開発研修」というエンジニア向けの研修を受けました。
高橋:どんな内容なんですか?
霜鳥:新卒3人でひとつのプロダクトをつくる研修です。内容もかなり実践的で、たとえばリクエスター役の先輩もあまり具体的な指示をくれないんですよ(笑)そういったあいまいな状況で「何をどう聞けば要望を引き出せるのか」「具体的に何を決めてかなきゃいけないのか」などを学んでいきました。
要件定義のやり方、正しい開発の流れ、納期・タスク管理、報連相など、仕事に必要なことはひと通り学べましたね。
高橋:それは実践的ですね。
霜鳥:学生時代にも個人で何かをつくってはいましたが、やり方は我流だし、ひとりで完結していました。だから「正しいやり方で開発をする」「チームで開発する」が学べたのが、いちばんの収穫です。
(新卒3名による1年の振り返り記事、霜鳥さんによる開発研修での技術的な振り返り記事はコチラ)
上司との1on1で、やるべきことが見えてきた。
高橋:上長である山崎さんとの関係性はどうでしたか?
(山崎さんのインタビュー記事はこちら)
霜鳥:先ほどもお話ししたように、僕には「30歳になるまで時間がない」「一人前になるために人一倍努力しよう」という想いがありました。だから最初の1on1で「早く一人前になりたい」「新卒とか関係なくビシバシ指導してほしい」ということを伝えました。その上で「どういうエンジニアを目指してほしいですか?」ということも。
高橋:そうしたら?
霜鳥:ふたつのアドバイスをもらいました。ひとつ目は「『ナースではたらこ』はいろんな技術を使っているから幅広い技術を身につけてほしい」ということ。ふたつ目は「知識だけじゃなくAMPとのコミュニケーションを大切にしてほしい」ということ。
高橋:なるほど。だからたくさん勉強されたんですね。
霜鳥:はい。コミュニケーションのほうも、自分なりにいろいろ工夫してみました。
AMPとシステム開発部は別のオフィスにあるので、対面でのコミュニケーションは頻繁に取れません。必然的にSlackでの文字ベースのやり取りが中心となります。
「チャットには即レスする」「すぐには返答できなくても『いついつまでに調査します』ととりあえずの回答をする」といった基本的なことはもちろん、挙動を確認してもらうためにGIFアニメをつくったりもしました。
高橋:なるほど。
霜鳥:僕みたいな新卒が「早く一人前になりたいんです!」なんて言っても、山崎さんは笑わずに受け止めてくれました(笑)
具体的な方向性を示しつつも、任せるところはしっかり任せてくれる。その上で相談したらもちろんフォローもしてくれる。すごく理想的な関係だと思います。
まだまだ未熟。次はシステム全体の本質的な課題に着手したい。
高橋:最後に、4月で2年目になり、新卒も入ってくるかと思います。今後の目標はありますか?
霜鳥:「ナースではたらこ」は、
高橋:おー、もう次に向けて動き出しているのですね。燃え尽きていたらどうしようかと思いました(笑)
霜鳥:(笑)
新人賞はいただけましたが、まだ自分は一人前ではないし、未熟だと思っています。「1年間必死にがんばってきたら、結果的に評価してもらえた」というだけ。エンジニアとしてもまだまだこれから。燃え尽きたりはないです。
高橋:その言葉を聞けて安心しました!本日はありがとうございました!