24新卒採用スタート!募集職種や採用ターゲットなど、気になることをアレコレ聞いてみた。
いよいよ今年も本格的に新卒採用がスタートしました。そこで今回は新卒採用戦略推進室 シニアマネジャーの阿部雄也(アベ ユウヤ)さんに、ディップの選考の特徴や求める人物像などを伺いました。
自分で就きたい仕事を選べる、職種別採用
小林:本日はよろしくお願いいたします。まずは簡単に自己紹介をお願いします。
阿部:新卒採用戦略推進室 シニアマネジャーの阿部雄也です。2006年に営業職として新卒入社し、2022年の春まで営業現場で部長職を務めていました。人事に異動してから現在までは、主に営業職採用の戦略を考えて実行したり、面接官を務めたりしています。
小林:ありがとうございます。24卒採用もいよいよ始まりますね。ディップでは毎年「職種別採用」が行われていますが、今年はどのような部門があるのでしょうか?
阿部:「営業コース」「企画コース」「コーポレートコース」「エンジニアコース」と、大きく4つのコースに分かれています。さらに、営業コースの中に採用コンサルタント/DXコンサルタント/キャリアアドバイザー、企画コースの中にメディアプロデュース/マーケティング/広告制作、コーポレートコースの中に経営企画/事業企画/経理/法務と細かく分かれています。エンジニアコースは選考過程で5職種(サーバサイド/フロントエンド/ネイティブアプリ/インフラ/社内インフラ)の中から希望を選んでいただく形となります。複数選択も可です。
併願について、他コースとの併願は可能ですが、同コース内の職種の併願は不可となります。例えば、採用コンサルタントとメディアプロデュースを併願することはできますが、採用コンサルタントとキャリアアドバイザーを併願することはできません。
小林:なるほど。「総合職」といったようにどこに配属されるのかが分からない採用の仕方とは違い、やりたいことや強みを活かせるよう、自分で選択できるのはありがたいですね。各職種の選考フローはどのようになっていますか?
阿部:コースごとに異なります。詳しくはこちらのページをご確認ください。
採用で重視したい視点は、dream/idea/passion
小林:求める人物像なども各職種で異なったりするのでしょうか?
阿部:もちろんそれぞれの仕事や組織の特性などによって多少の違いはありますが、ディップの新入社員として求める共通の資質が3つあります。1つ目がdream(自らの目標を持ち、実現に向けた努力ができるか)、2つ目がidea(自ら思考し、新たな価値創造に向き合うことができるか)、3つ目がpassion(自ら熱くなり、仲間とともに高め合うことができるか)です。
小林:社名の由来と一緒ですね。
阿部:そうです。私たちの原点ですからね。それぞれの冒頭に「自ら」とついていると思いますが、ディップで働く一人ひとりが「仕事を通じて、いかに社会を進歩・進化させていくことができるか」と必死になれる人の集まりでありたいと思い、このような求める人物像を定義しました。
小林:そういえば、採用コンセプトも「私の仕事が、社会を変える。」ですよね。誰かが、ではなく「自分が」ということを大事にしているのがよく分かります。どのようにしてこれらの資質を持ち合わせた人物かを判断しているのですか?
阿部:私たちは目の前の学生一人ひとりの人生に向き合いたいと思っています。面接では幼少期から現在まで、各フェーズで印象に残っている出来事や、自分の価値観などに強く影響を与えた経験などを時系列に沿って伺います。採用選考でありがちな「志望動機は?」「なんで当社なの?」といったような、会社を基点とした質問一辺倒ではなく、目の前の学生一人ひとりの人生を基点とした対話ベースの面接で、その人がディップに入社することで双方が幸せになれるかを確認しています。詳しくは新卒採用責任者の片沼の記事や、採用担当の田中の記事もぜひ併せてご覧ください。
採用数は多くても、一人ひとりに向き合う選考&フォローを
小林:ディップの新卒って毎年3ケタを超える人数の採用をしていますよね。これだけ採用人数が多いと「退職者が多いのかな…」とか、「ちゃんと自分のこと見てもらえるのかな…」などと不安に感じてしまう方も少なくないような気がします。
阿部:そうですよね。数だけ見るとちょっと不安ですよね。まず離職率について、厚生労働省が出している「産業別の入職と離職(令和2年雇用動向調査)」で、ディップが該当する生活関連サービス業は18.4%と出ていますが、当社の過去5年間平均は12%程度なので、平均よりは下回っています。ただ、個人的には「退職=よくないもの」とは一概に言えないと考えています。退職には様々なケースがあります。ディップでたくさんの経験を積み、それを活かして次にステップアップしていくケースもあれば、当社の仕事や価値観などと合わず、退職となるケースもある。ミスマッチしたままだと普段の仕事ぶりや業績などにも影響を及ぼします。そのため会社としてもその人を評価することはできなくなり、ますます悪循環になっていく。先ほど私たちは目の前の人がディップで幸せになれるかを大事にしているとお話ししましたが、その人にとってはディップではない場所で輝ける可能性を秘めているかもしれない。これらのようなケースを見ると、退職は決してネガティブなものではないと思うので、ディップに限らずあまり退職率という数字に振り回されすぎないでほしいですね。
小林:たしかに業績も評価も上がらないまま、ずっと続けていくのは辛いですね…。
阿部:とはいえ私たちとしてもミスマッチは極力減らしたいし、長期的に活躍できる人材を採用したいと思っています。そのため、選考過程で適性検査を皆さんに受けていただくことにしました。この適性検査は当社で活躍している社員が共通して持ち合わせている資質とどれだけマッチしているかを測るものとなっており、こちらの内容だけで合否を決めることはありません。
小林:一人ひとりを見てもらえるかという点についてはどうですか?
阿部:面接内容については先ほど申し上げたとおりなので割愛しますね。グループ面接を取り入れていないのも、一人ひとりにじっくり向き合いたいという意思の表れだと思ってください。また、エンジニアコースを除き、最終面接まで進んでいただいた方には、必ず1名のリクルーターがつきます。最終選考に向けたアドバイスなどはもちろん、内定後もその関係性は続き、随時サポートをしていきます。エンジニアコースの場合は、最終面接前の面談は現場のエンジニアが担当し、聞きたいことを自由に聞いていただくことで、不安や疑問をクリアにできる時間にしたいと思っています。内定後は他コース同様、リクルーターが1名つき、一人ひとりをサポートしていきますのでご安心ください。リクルーターは皆さんにとって一番身近で、なんでも相談できる存在になれるよう努めています。
小林:自分専任のメンターといった感じですね。選考だけでなく、入社後も引き続き担当してもらえるのは安心です。
阿部:さらに今年の採用では、営業コースに限り、一度の面接では「不合格」という判定をせず、再度面接やレポート提出などを行っていただく「リトライ選考」という仕組みを取り入れることにしました(※最終選考は除く)。一人の選考官だけでは目の前の学生のポテンシャルを見出しきれない可能性があり、その学生の良さをもっと引き出してあげることができるのではと考えた結果です。
小林:面接でうまくいかなくても次のチャンスがあるということですね。学生にとっては安心できる仕組みだと思いますが、その分選考官の方にとってはより多くの負担がかかると思うので、随分思い切った仕組みだなと率直に感じました。この取り組みからも学生一人ひとりにきちんと向き合いたいという本気度が感じられます。
阿部:入社後も、月に一度上長と1on1でじっくり面談ができるツキイチという制度があったり、仕事における効力感や上司・先輩との関係性、成果や課題などを月次でコンディションチェックを行うHAREDASという仕組みがあったりと、しっかり継続的にサポートをしていきます。採用人数が多いからといって一人ひとりをないがしろにすることはないので、安心してもらえたらと思います。
企業成長を牽引するのは、ロイヤリティの高い新入社員たち
小林:そもそも、なぜこれだけの人数を採用する必要があるのですか?
阿部:当社が掲げる壮大な企業理念やビジョンを実現するうえで大きな原動力となっているのが、新卒入社の社員だからです。採用で最も重視しているのは、フィロソフィーへの共感です。もちろんポテンシャルやスキル、経験は重視しますが、フィロソフィーと企業文化への共感がなければ、いくら優秀な人材でもその力を十分に発揮することはできません。フィロソフィーがあるからこそ、組織の一体感が高まり、その中で個々人の持つ力が発揮され、それが掛け合わされて、これまでの急成長の大きな原動力となってきました。新卒社員を一から育てていくことは大変なことですが、独自の教育システムと多くの管理職、先輩社員の愛情と情熱によって、ロイヤリティの高い新入社員たちが育ち、力を発揮して、当社の急成長を牽引してくれています。
小林:そこに加えて、最近では高い知識やスキルと豊富な経験をもつプロフェッショナルな人材も中途採用で続々と集まってきていますね。フィロソフィーという軸がありながらも多様性のある強い組織が創られているように感じます。
学生のみなさんへメッセージ
小林:最後に、これから選考にご参加いただく学生のみなさんにメッセージをお願いします。
阿部:最後まで読んでいただきありがとうございます。みなさんにありのままのディップを理解してもらえるよう、採用基準や求める人物像などありのままお伝えさせていただきました。今後の選考でもその姿勢は変えず、みなさんの聞きたいことや知りたい情報をオープンにしていきますので、ぜひ遠慮なくいろいろ聞いてみてください。
また、先ほどお伝えしたとおり、私たちは学生一人ひとりの人生に向き合い、ディップに入社することで双方が幸せになれるかを確認していきたいと思っています。みなさんにとって良い意思決定に繋がるよう、責任を持って関与していきます。お会いできることを楽しみにしております。