好奇心がチャンスに。手を挙げて自ら進めるからこそ、ウチのPMって面白い。

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戸叶 誠
商品開発本部 システム統括部 システム開発部 プロジェクトマネジメント課 マネジャー ▼詳細

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飯島 侑樹
商品開発本部 クリエイティブ統括部 広告制作部 首都圏制作2課 ▼詳細

2019年にプロジェクトマネジメント課へ中途入社した戸叶さん。ディップという2000名規模の会社で、さまざまな部署間の調整をとりながらプロジェクトを成功へと導く、そんなプロジェクトマネジャー(以下PM)の面白さについて伺ってみました。

モノ作りをさらに楽しむために、全体を俯瞰できるPMを志望

飯島:戸叶さんは2019年にディップに入られたとのことですが、それまではどんなお仕事をされていたのですか?

戸叶:前職では緊急地震速報を届けるシステムの作成や、連携する大学の観測所からアラートや避難情報を流すシステムを作っていました。それ以前は開発ベンダーでエンジニアをしていましたね。

飯島:ではなぜPMをやろうと思われたのですか?

戸叶:もともとモノをつくるのは好きだったのですが、「自分で手を動かす」というよりも「モノができあがっていく瞬間に立ち会う」のが楽しかったんです。プログラマーとして開発の現場にいると、やはり見えない部分が多くてですね。そこをどうにかしようすると、もう上のレイヤーに行くしかないなと思いました。

飯島:それでPMを志望されたのですね。今までにPMの経験はあったのですか?

戸叶:前職や前々職でもPMという仕事をしてはいたのですが、同時にプログラマーとしても動いていたため、専任ではなかったんです。そこで今後のキャリアを考えたときに、私としてはPMを主務としてやっていきたいと思いまして。そんな時にディップからのスカウトで、PM専任で働かせていただけるとのことでしたので転職を決断しました。

さまざまなステークホルダーと関わりながら、プロジェクトを管理

飯島:現在はどのようなお仕事をされているのですか?

戸叶:今はバイトル管理画面(企業様ごとの原稿や画像を管理するためのシステム)のエンハンスの推進を行なっています。それ以外には、関連システムの課題管理やスケジュール作成、他部署との調整役、そして業務改善のためのツール作成等も担当しています。

飯島:PMだと多くのプロジェクトを同時並行で管理されるとは思いますが、実際どれほどの量を対応されているのですか?

戸叶:ざっくりですが1ヵ月のエンハンスが10個、それ以外の作業依頼が20個程度でしょうか。リクエスタはバイトルメディアプロデュース室(「バイトル」サイト企画・編集チーム)がメインでして、基本的にはSlackでやり取りを行っています。

飯島:そうなると開発パートナーとの連携も大切になりますね。

戸叶:そうですね。開発部内ではBacklogを用いてプロジェクトの進捗管理を行っています。開発のパートナーは10名ほど、バイトルのバックエンド全体ですとディップ社員を合わせて30~40名体制で動いています。

飯島:前職までと比較して働き方などに違いはありますか?

戸叶:さまざまな部署の間に入って、調整役に回るというのは初めての経験でしたね。前職は小さい会社だったので、部署間を調整するということが少なく、基本的にはお客様と1対1で進めていました。一方でディップは規模が大きく人数も大勢いますよね。そのぶん原稿管理画面などのバックエンド部分は、営業や広告審査室、代理店様を統括する部門などの多くの部署が利用するので、調整することが必要となってきます。

飯島:規模が大きいぶん、前職とは違ったPMの動きが求められるのですね。

戸叶:ディップは世間的には若い会社と見られがちですが、実際には創業24年の会社です。今あるシステムやDBも昔からの積み重ねがあるので、1つ何か修正を行うにしても他のシステムに影響が起きないように細心の注意を払わなければならないんです。そういう面では昔のシステムに縛られることがなかった前職と比べて、解決したときの達成感が大きいですね。

半年以上かけた一大プロジェクトが、そのまま自分の経験値に

飯島:入社してから、大きなプロジェクトをご担当されたことはありますか?

戸叶:はい。バイトル管理画面の土台として動いているOSやPHPのバージョンを新しくするという作業が、入社してから一番大きなプロジェクトでしたね。1年はかからなかったですが、半年以上は確実に費やしていましたし、100人月くらいの規模感だったと思います。

飯島:作業内容的にも複雑だったのですか?

戸叶:簡単に言ってしまえば、外見はそのままに中身だけをゴッソリ変える作業だったのですが、先ほども言った通り昔からの積み重ねの部分もあったので、一筋縄ではいかない部分が多々ありました。ですがリリース後も障害は出ず、利用している営業さんたちはおそらく気付かないレベルで作業を終えられたので、プロジェクトとしては大成功でしたし、私たちとしても満足のいく結果でした。

飯島:先ほど仰られていた「達成感」がそこで感じられたわけですね。

戸叶:私にとっては人材業界自体が初めてで、求職者側やクライアント側も含めてどう考慮するかはディップに来て初めて学んだ内容でした。プロジェクトによっては双方の立場に立って進める必要があるので、そういった多角的な視野を持たなければならないという課題感、そしてPMとしてプロジェクトを成功に導けた際の達成感、その2つが自分にとってはやりがいに繋がり、良い経験になっているなと感じますね。

AI分野、採用ユニットetc.やりたいことはとりあえず挑戦させてもらえる

飯島:働く中でディップらしさを感じるところはありますか?

戸叶:自由にやらせてくれる環境ですかね。ディップに入社してからさまざまな仕事に手を挙げさせてもらっていますが、それに対して否定的な意見を言われたことはありません。不足点の指摘等はありますが、たとえ新しいことでも基本的には挑戦させてもらっていると思います。

飯島:実際に戸叶さんが関わっている案件を、いくつか教えていただいてもよろしいでしょうか?

戸叶:1つ目は既存システムの改善を目指すArchitecthackという活動のPMですね。今はバックエンド部分の調査段階ではありますが、目標としてはシステム開発部全体で、現プロダクトの作り直しも含めて進めていくつもりでいます。

飯島:他にはいかがでしょうか?

戸叶:2つ目はアジャイル開発への移行の動きですかね。今までバイトルなどの大きなシステムはウォーターフォール開発で作っていたんです。しかし、最近になって事業部全体で「新しいものを早く」という方向にシフトしようという流れがあり、アジャイル開発の導入を進めています。今は関係するメンバーからスクラムで動く同意を得つつスクラムの導入が初めてなのでコーチング体制をどうするかを考えたり社員だけでは足りないので開発体制についてパートナーさんにも協力を仰ぎながら準備をしている、といった状況です。

3つ目のAIに関しては良いタイミングが重なった部分はあります。以前別の施策で関わっていた際に、G検定(ディープラーニングを事業に活かすための知識を有しているかを確認するための試験)を取りまして、そこから分野的に興味もあるし、仕組み的にもわかっているということでアサインされた形でした。

飯島:どのタイミングでお声がかかるかもわからないですし、AIのお話のように好奇心がチャンスに変わっていくこともあるのですね。

戸叶:そうですね。メンバーの意思ややる気を尊重する風潮があるので、プロジェクトやMTGメンバー募集の際に手を挙げると歓迎されますし、チャレンジしたいことも前向きに聞いてもらえると思います。新しく入った方でも、こういう勉強会を開きたいなどの要望があれば後押ししてくれるはずです。それこそ採用ユニット(システム開発部の採用・育成に関する取り組み)に関わっている方でいうと、社歴2~3年目の方ばかりだと思いますね。

「楽に」「楽しく」そんなシステム・組織を目指したい

飯島:戸叶さんがPMとして働く中で大切にしていることはありますか?

戸叶:私のポリシーとしては、さまざまな課題を「楽に」していこう、「楽しく」進めていこう、こういった想いが常にPMをやる中であります。それはシステムや組織だけでなく、基本的に何に対してもです。なので、興味があれば積極的に手を挙げて参加して、それがどちらかに繋がればいいなとは思っています。

飯島:プロジェクトマネジメント課の他のメンバーの方たちはどうですか?

戸叶:PM課に関わらず、ディップの社員は総じて社員の熱量が高いと思います。他の会社に比べてやる気のあるメンバーが集まっていて、前向きな人間が多い傾向があると思います。

飯島:そうなるとディップでPMをやりたいと思った場合は、どのようなことが必要になるのでしょうか?

戸叶:そうですね、チャンスに対して手を挙げて、コミュニケーションを取る姿勢を持っていることが大切だと思います。さまざまなことに興味を持つことで、結果的にやりがいに繋がっていくのではないかなと。

飯島:最後にこの記事を見てくださっている方に一言ありましたら。

戸叶:私も外からやってきた人間なので、一緒に楽しくやっていきましょう!

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戸叶 誠

商品開発本部 システム統括部 システム開発部 プロジェクトマネジメント課 マネジャー 2019年に中途入社。プロジェクトマネジメント課にてバイトルバックエンドのPM、業務改善を担当。同時にArchitecthackの活動やアジャイル開発への移行、AI関連のプロジェクトのPMとしても活躍している。着物の方が気楽にいられるということで、普段から着物姿で働いている。

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飯島 侑樹

商品開発本部 クリエイティブ統括部 広告制作部 首都圏制作2課 ディレクター兼ライター。たまにデザインも。原稿作成や撮影、ページ作成などを担当。ネトフリ限定作品をひたすら見漁ってます。