
入社2年目で新商品をイチから担当。ビジネスをつくっていく面白さ。
『バイトル』『はたらこねっと』などのメディア事業に比べ、まだまだ新規事業の要素が強いディップのDX事業本部。新卒で入社したメンバーは、どのようなことに取り組んでいるのか。今回はDX営業部 BS・エリア課で活躍する、入社3年目の武田さんに話を聞いてみました。
考えるのも、学ぶのも、大好き
高橋:武田さんは2019年に新卒入社されていますが、そもそもなぜディップに?
武田:小さい頃から、何かを学んだり、人に教えたりするのが好きで、将来は教師になりたいと思っていました。実はディップに入社した今も、その夢は変わっていません。でも、将来、生徒の進路相談に乗るときに、自分自身に民間企業で働いていた経験があったほうが絶対に生徒の役に立つと思ったので、いきなり教師になるのではなく、まずは就職することにしました。
高橋:そうなんですね。
武田:でも、覚悟をもって就活することを決めたのに、自分がやりたいことが分からなくなってしまって…。そんなときに、ディップの選考で出会った社員が、自分の話をとことん聞いてくれたんです。
自分の夢を叶えるためにはどんなことが必要か。どんな力をつけていきたいのか。なぜディップなのか。ディップに入ってどんなことがしたいのか。自分の想いや考えを聞いてくれました。結果、複数社から内定を頂くことができたのですが、ディップのフィロソフィーに共感し、そして何よりこれだけ人に向き合ってくれる会社であれば自分自身も成長できると確信し、さらにディップに新規事業が立ち上がると聞いたので、新しいことにチャレンジできることに興味を惹かれ、入社を決めました。
高橋:「教師」から「新規事業」ってかなりギャップがあるように思えるのですが、実際働いてみていかがですか?
武田:もともと、何かを勉強したり、考えることが好きなんです。そういった意味でいうと、DX事業本部は「決められたレールを走る」というよりは、都度「自分で調べ、学び、考える」機会が多いので、僕の性格にとても合っているなと感じます。
採用現場にどんな課題があるのか。リサーチを開始
高橋:入社してからは具体的にどのようなことを?
武田:入社した当初はまだDX関連の具体的なサービスはできていませんでしたが、派遣会社向けに応募対応、原稿出稿作業を自動化するサービスをつくろうという方向性は決まっていました。そのため、そのようなニーズが実際にあるのか、あるとしたらどれくらいの金額ならサービスとして成立しそうかなどを調査していきました。「こういう商品があったらどうですか?」とヒアリングから始めていった感じですね。
高橋:リサーチは、どのように?
武田:僕自身、新卒で入社し営業の経験がなく、採用の現場も知らなかったので、数ヵ月間は派遣会社を担当する営業部に営業として配属してもらい、自ら『バイトル』『はたらこねっと』などの既存のサービスをお客様に提案しながら、新サービスのリサーチも進めていったという形ですね。
高橋:なるほど。
武田:最初は何が正解か分からない状態から始め、手探りで進めていきましたが、自分のやっている仕事が将来のサービスにつながること、そのサービスが今後の売上、事業につながることが分かっていたので、「お客様が何を価値として感じてくださるのか」をヒアリングするのはとても楽しかったです。
商品、運用フロー、マーケット…すべてゼロから知識を身につけ、新商品を担当
高橋:その後、DX事業本部に本格的に配属されてからは、どのようなことを?
武田:入社して1年ほど経った頃、新商品の『ホームページコボット』の担当を任されました。「こういう商品をつくる」という概要は決まっていたものの、受注後の運用フローも、申込書や利用規約も、もちろん営業資料も、まったくの白紙の状態。入社2年目ながら、イチから携わらせてもらいました。
高橋:すごい。
武田:でも、もちろんホームページに関する知識はないですし、関連法規に関する知識も、利用規約の作り方も分かりません。どのような提案がお客様に響くのかも分からない。本当に「何も分からない」状態でのスタートでした。
そこで最初に始めたのは知識の習得です。ホームページコボットがどんな商品なのかはもちろん、そもそも世の中のホームページサービスにはどのようなものがあるのか、お客様は今どんなことに困っているのか、自ら調べました。
調べてみると、ホームページをだいぶ前につくったものの、つくりっぱなしになっている企業がたくさんあることが分かりました。企業の情報や商品は変わっているのに、工数や費用の問題から更新されていないのです。情報が古ければ、せっかくホームページを訪れたユーザーや求職者も離れていってしまいますし、企業のブランディングや信用にも関わります。その上でお客様に何をどう伝えるべきなのか、どんな困りごとが解決できるのかを考え、営業資料をつくり込んでいきました。
高橋:軽くお話されていますが、2年目でそこまでやるのってなかなか大変そうですね…。
武田:はい(笑)受注後の運用フローや申込書、利用規約の作成については、社内の法務部門や関連部署の助言を仰ぎながら、勉強し、進めていきました。
本当に何もかもゼロからだったので、サービスが無事リリースできたときは本当に感慨深かったです。
高橋:リリースしてからはどうですか?
武田:お客様からの問い合わせ応対や、商品改善のための関連会社とのやり取り、社内向けの販売推進まで、やることは多岐にわたります。
僕は営業職ではありますが、できるだけ販売体制や販売促進など、裏側のところまできちんと整理した上で、他の営業の方がたくさん、安心して売れるようにしたいと考えています。多くのお客様のもとに自分が関わった商品がより良い状態で届き、サービスが拡大していくことを目指して、日々奮闘しています。
マンネリなんて絶対ない。毎日何か新しいことが起こる
高橋:ディップに入って、新規事業に関わって、丸2年が経ったわけですが、振り返っていかがですか?
武田:「ディップ」と聞くと、東証一部に上場しているし、なんとなく「大企業になりつつある」感じがするかもしれませんが、ことDX事業本部においてはまだまだ「立ち上げ」の段階なので、新しいことを始める際も決まっていないことや固まっていないことが本当に多いです。だからこそ、ひとりが携われる範囲がとても広い。そして、範囲が広い分、身につく知識も広がります。
職種としては「営業」というカテゴリーですが、「特定の商品を営業する」というよりは「ビジネスをつくっている」感覚に近いです。「今まさに動いているビジネス」を間近に感じられるので、とてもやりがいがあります。
高橋:大変な分、やりがいも感じていると。
武田:最初は「新卒でここまでやるのか」と驚いたこともありますし(笑)、周りからも「新規事業って大変じゃない?」と聞かれることもあります。でも立ち上げの時期だからこそ毎日何かしらの新しいこと、変化がある。だからマンネリ化なんて絶対しないし、いつも新鮮な気持ちでいられます。新しいことを学ぶのが大好きな僕にとっては、この環境はとてもマッチしていると思います。