全力で仕事に打ち込める フルタイム勤務と子どもとの貴重な時間。 【ワーママ・パパの働き方Vol.9】

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横山 彩
首都圏・東日本エリア事業本部 首都圏エリア事業部 渋谷営業部 部長 兼 AI RPA事業本部 営業統括部 ▼詳細

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人材・組織開発室
人事本部 人材・組織開発室 ▼詳細

2人のお子様のお母さんでありながら、営業部長として活躍されている横山さん。育休から復職する際は、時短ではなくフルタイムでの勤務を選択したそうです。なぜそのような選択をしたのか、どのようにして現在の働き方を実現してきたのか。仕事と家庭への想いなど、ざっくばらんにお話を伺いました。

安心して復帰できる環境をしっかり整えること

―― 最初からフルタイムでの復職を選択したのはなぜでしょうか?

長男を出産した2008年頃は周囲に育休を取得している人もおらず、人事制度もまだ整備している状況でした。全員が手探りということもあり、上司も「まずは好きなようにやってみなよ」とおっしゃってくださったので、自分にとって最適な働き方を考えてみたんです。

私は、元気に働けるうちは全力で仕事に打ち込みたいという想いがあったので、フルタイム勤務で安心して復職できるよう、出産前に環境をしっかり整えることにしました。

―― 具体的にどのようなことをされたのですか?

ありがたいことに、私の実家は都内から近い場所にあるので、平日の夜は母にヘルプをお願いしようと考えていました。そのために、会社と実家の距離を鑑みて、通勤しやすく母も来やすい場所に自宅を購入し、サポートを得られる環境を整えました。

私の場合、夫があまり残業の発生しない部門で勤務していることや、家事を日常の一つとしてこなしてくれること、私が最初から全力で復職することを自然な流れとして捉えてくれる人であったことも大きかったと思います。本当にいろんな人の助けがあるからこそ、理想の働き方ができていると実感しています。

―― 会社ではどのような工夫をされているのですか?

やはり子どもの体調不良などで急遽お休みをいただくこともあるので、いざというときに備えて仕事を翌日に持ち越さないようにし、明日の自分に余力を持たせておくようにしています。とはいえ、備えていても予測通りに行かないことが多いのが子育てなので、当日に商談や会議、急ぎの仕事などを代わっていただくこともあります。

実はつい最近も、夫が子どものサッカーの試合に参加した際に骨折して入院し、同時期に母が転んで手を骨折、さらに次男が結膜炎にかかり、家族全員が結膜炎に感染するという、驚くほどトラブルが重なったことがあったんです。いつも通りに働けることのありがたさを心の底から実感した出来事でした。いつも柔軟に対応してくださる方々が困っているときには、私が真っ先に駆けつけ、仕事で恩返しができればと思っています。もともと「明日のために今日頑張る」というタイプではありましたが、この一件を機に改めてその考えが強くなったかもしれません。

また、仕事に集中するあまり、チームのメンバーが話しかけにくい雰囲気にならないよう気を付けています。他にも、電話は1時間以内に折り返す、一言でもいいから何気ない会話をしたり、どんな顔色をしているかを毎朝見たりと、常に気にかけるようにはしていますね。

あとは、私自身がどんな姿をメンバーに見せられているのか、というところも考えるようにしています。最初に復職したとき、私はあれもこれも頑張る!と意気込んでいたので、メンバーは「ここまでしなければ仕事と家庭の両立は難しいんだ、自分には無理だ」と感じさせてしまったことがあったんです。このとき「私は決して無理をしているのではなく、自分から選んでこの働き方をしている。そのために環境も整えてきたんだよ」と、きちんと伝えることが大切なんだなと気づきました。

子どもと向き合う貴重な時間

―― 忙しい中、お子様とはどのようにコミュニケーションを取っているのですか?

平日の夜は子どもとゆっくり過ごせる時間が少ないのですが、長男は週2回塾に通っているので、そのお迎えにはなるべく行くようにし、2人だけで話せる時間をつくっています。ただ、私が帰宅したころには次男はすでに寝ているので、全員そろって過ごせる朝食の時間と、保育園への送りの時間はとても大事にしていますね。あと、時間休を利用して、授業参観などの学校行事や保育園の行事などには極力参加するようにしています。

―― お子様が夏休みなどの長期休暇の時期は、どのような育児体制を取っているのですか?

長男は学童に入れているので、そこまでいつもと変わることはないですね。違うことといえば、朝にお弁当を作って持たせることくらい。あと、習い事が主催しているキャンプなどに参加させたり、実家に泊まりがけで遊びに行かせたりしています。自宅にずっといるよりも本人もいろんな経験ができますし、小学校に入れば子ども自身で行動できるようにもなるので、長期休暇はいろんなことにチャレンジさせられる良い期間だなと感じています。

次男の保育園はお休みが決まっているので、夫婦の夏休みをそこに合せる必要はありますが、事前に日程が把握できるので調整はしやすいです。

自分に合った、最も生産性を上げられる働き方

――最後に、働くママ・パパへメッセージをお願いします。

もしかしたら「こういう働き方をしなければ両立もキャリアを積むことも難しいのでは」と思った方もいるかもしれませんが、私は「自分にとってベストな働き方」を見つけ、それを実践しているだけなんです。もちろん子どもが最優先なので、子どもに何かあったときにはすぐに働き方を変えると心に決めています。

今は働く環境が変化し、働き方も多様化しているので、自分にとって最適な働き方を実現しやすい環境です。ワーママやワーパパに限らず、さまざまな事情でフルタイム勤務が難しくなるケースもあると思いますが、その時々の自分が最も生産性を上げられる働き方をしていけばいいと思うんです。世の中には様々な働き方をしている方がたくさんいるので、「この人だからできるんだ」と一線を引かず、参考にしながら自分に合った働き方をつくっていってほしいなと思います。

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横山 彩

首都圏・東日本エリア事業本部 首都圏エリア事業部 渋谷営業部 部長 兼 AI RPA事業本部 営業統括部 日本の流行発信地渋谷で、求人メディアとコボット達の最強タッグで労働力総合商社を建築中。エリアならではのピリ辛なお仕事と、コボットの姿を想像するのがマイブーム。

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人事本部 人材・組織開発室 社内SNSの企画・運用、社内広報誌の企画・制作などの社内広報活動に加え、社内情報を社外へ発信するための施策にも取り組んでいます。