固定観念に縛られず、 いろんなことに挑戦してほしい 【ワーママ・パパの働き方Vol.1】

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國府 昇平
人材サービス事業本部 HR事業部 首都圏HR営業1部 部長 ▼詳細

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dip people編集部
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現在、全国規模の大手派遣会社を担当顧客とするチームを営業部長として引率する一方、“ワーパパ”として、家事や育児も両立している國府さん。子育てに参加するまでの経緯や、仕事と子育ての両立を通して得た学びなどを伺いました。

子育てをきっかけに、仕事の無駄をどれだけ減らせるかを意識するように

―― 子育てに参加しようと思ったきっかけを教えてください。

ご家庭にもよると思うんですけど、うちの場合は、妻が出産後も仕事を続けたい意思があって、僕は妻の気持ちを尊重したかったので、二人で子育てをしようと決めました。

―― 実際に子育てをしてみて、いかがですか。

長女が生まれた2016年から育児に参加してるんですけど、最初の頃はやっぱり思っていた以上に大変でした。子どものご飯を作ったり、子どもをお風呂に入れたり、寝かしつけをしたり、今でこそママと同じようにやっていますが、最初はまず何をしていいかわからない(笑)。妻に教えてもらって、見よう見真似で覚えていきました。

―― 仕事と子育ての両立という点では、いかがですか。

子どもが生まれる前は、ずっと“量で働く”っていう仕事の仕方をしてきたんですけど、子育てをきっかけに、働き方を変えないとダメだなって実感したんです。

僕は今、週に2回、子どものお迎えで17時半頃には会社を出るんですけど、シンプルな話、今までやっていた仕事を7時間でやらなきゃいけない。だから、仕事の無駄をどれだけ減らせるかっていうことをすごく意識するようになりました。

たくさん時間をかけたから、すごくいいマネジメントができるとは限らない

――どのように無駄を減らしたのですか?

僕は今マネージャーなので、チームのメンバーへの指示の出し方やコミュニケーションの取り方を変えました。

まず、自分で全部やろうとすることをやめましたね。任せるところは任せようと。前は、個人の成熟度にあわせて仕事を任せて、難しい部分は自分が手を出していたんですけど、今は時間も限られているので、各自のレベルよりもちょっと難しい仕事を任せてみて、もし上手くいかなかったら、その時はしっかりフォローしていくスタイルに変えました。

あと、「時間をかける」っていう意味では、管理職はそんなに忙しくないと思っていて。例えば、対お客様の仕事だと、時間をかけた分だけ良い提案ができたり、良い資料ができたりすると思うんですけど、マネジメントってたくさん時間をかけたから、すごくいいマネジメントができるとは限らないと思うんです。

結局自分の身体は1つしかないし、勤務時間は限られてるわけだから、その中で組織の売上をあげるためには、仕事の中身や必要性を把握して、時間をかけるべきことにもっと時間を使うことが重要かなと思います。

―― メンバーの方々への接し方を変えたら、チームはどのように変わりましたか。

「自分がやらなくても、みんなできるんだな」って思うことが多かったので、そこは任せてよかったと思っています。最初は手離れをさせるのに心配な部分があって、家に帰っても子育てしながらメンバーに連絡をしてたんですけど、最近はだいぶ減ってきました。

―― チームのメンバーとコミュニケーションをとる上で、意識していることはありますか。

2つあって、1つはメンバーの仕事の中身を把握することですね。メンバーが今何をしていて、どれだけの工数をかけてるのか、それを注意深く見るようにしています。

昔、残業が減らないメンバーがいたんですけど、その子の仕事内容をいろいろヒアリングしてみると、考えてる時間がすごく長いっていうことに気づいたんです。考えることはもちろん大事なことですけど、時間をかけても答えが出ない時は出ない。だったら、考える時間は「10分まで」と区切って、10分経っても答えが出なかったら相談するように伝えています。自分が介入することで時間を短縮できるなら、メンバーへの負担も少なくなりますから。

もう1つは、動機づけの話になるんですけど、メンバーの多くは、自発的な仕事より、お客様や、会社・上司から言われて行う作業の方が多いと感じているように思うんです。でも、「言われて行う作業」と「自分の意思で行う作業」って、成果や生産性が全然違うと思うので、受動的な気持ちを、自発的な「やりたい」という気持ちに変えることができたら、メンバーの仕事の推進力は相当強いものになると思うんです。だから、メンバーには必ず「なぜこれをする必要があるのか」という背景を説明するようにしています。

夫婦一緒に子育てをすることに抵抗がなかった

―― 育児の経験が、仕事に活かされていることはありますか。

子育てに関して言えば、良くも悪くも子どもって親をよく見てて、親の真似をするんですね。自分が忘れてたようなことも、ふいに喋ったりして。そういう点では、メンバーもちょっと似てて、営業の仕方とか自分が喋った内容の話を真似たりするんです。だから、言動や発言は、気をつけるように意識しています。

―― 國府さんのような“ワーパパ”が社内にいて、周囲も影響を受けていると感じますか。

そうですね、僕みたいに週2回とまではいかなくても週1回のお迎えをしていたり、土日の面倒は基本パパが見ていたり、自分たちのできる範囲で子育てに参加してる人は、社内でも意外と多いんです。夫婦によって子育ての携わり方は違っていても、個人的には、男性も子育てに参加する文化が社内に根付いてきてるんじゃないかなと思います。

―― 育児に参加することに、躊躇する気持ちはありましたか。

うちは、父が早めに定年退職をして、フリーランスで働くことになったんですけど、そのタイミングで、今度は母が働きに出始めたんです。父が働きに出て、母が僕の幼稚園の送り迎えや面倒を見てくれた時期もあったんですけど、父と母のワークライフが入れ替わるような環境で育ったので、自分も妻が仕事を続けることや、夫婦一緒に子育てをすることに抵抗はありませんでした。

―― 働くお母様をどう思いますか?

たまに母の職場に行ったりしたんですけど、周囲からすごく頼られていて、自分の知らない母親の側面を見ると、一人のビジネスパーソンとして尊敬します。僕個人としては、働く女性は身近な存在だし、仕事をしている母を見て育ったので、何かに打ち込んでいる人は素晴らしいなと思います。

今までの自分をどう崩すか、どう変えていくか

――最後に、働くママ・パパへメッセージをお願いします。

正直、ワーパパっていう立場で、メッセージを伝える気はなくて。ただ今の時代、自分の置かれた環境や状況に合わせて、働き方も変える必要があると思うんです。これから結婚やマイホームの購入など、人生のライフステージの変化を迎える方々も多いと思います。その時、今までの自分をどう崩すか、どう変えていくかっていうのは、結構大事だと思うんです。そういう意味では、固定観念に縛られず、いろんなことに挑戦していくチャレンジ精神を持っていてほしいなと思います。

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國府 昇平

人材サービス事業本部 HR事業部 首都圏HR営業1部 部長 2007年新卒で入社。入社から今に至るまでHRマーケットの営業一筋。現在は首都圏を中心に全国規模の大手派遣会社をクライアントとする営業チームで仕事をしています。モノでもサービスでも新しいことが好き。

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『dip people』の企画・運用・制作を行い、ディップの情報を社外へ発信しています。