仕事は自分の工夫次第で楽しくなる。新人賞TOP受賞者が明かす、頂点までのストーリー。

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西原 華奈
メディア事業本部 西日本営業4部 兵庫1課 ▼詳細

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大川 智也
人事総務本部 新卒採用戦略推進室 ▼詳細

ディップでは、年に1度輝かしい成果を出した社員に贈られる通期表彰があります。その中でも新人賞Top of Topは、新卒入社1年目の社員の中から、通期で最も活躍した新卒に贈られる特別な賞です。今回は、新人賞Top of Topを受賞された西原 華奈 (ニシハラ ハナ)さんにインタビューし、頂点に至るまでの道のりと仕事に向き合う姿勢について、詳しくお話しいただきました。

アナウンサーを目指し奔走した学生時代

大川:本日はよろしくお願いします。まずは、簡単に自己紹介をお願いします。

西原:西原華奈です。2022年に採用コンサルタントとしてディップに入社し、2年目を迎えました。飲食、サービス、物流、介護など、幅広い業界の採用活動をサポートしております。

大川:ありがとうございます。学生時代はどんなことに力を注いでいましたか?

西原:もともと幼い頃からアナウンサーを目指していたので、大学に通いながらアナウンサー養成学校に通っていました。学校以外でも、ラジオパーソナリティや情報誌の編集、スピーチコンテストを通して、取材力やアナウンス力を鍛えていましたね。また、イベントの企画運営や親善大使など、やりたいと思ったことにはすべて挑戦した大学生活でした。当時のスケジュール帳は毎月真っ赤で、友人に驚かれていました(笑)。

大川そもそも西原さんがアナウンサーを目指そうと思ったきっかけや動機は何でしょうか?

西原:私にとってアナウンサーは「知らない世界を教えてくれる唯一無二の存在」だったんです。小学生の時、電車通学をするために毎朝6時に起床し、眠い目をこすりながら学校へ行く準備をしていたのですが、テレビから聞こえるアナウンサーの方の元気で明るい声にいつもパワーをもらっていました。そのおかげでニュースを見ることが日課になり、朝の準備の時間は「知識の幅が広がる貴重な時間」にもなっていたんです。特に海外リポートのコーナーが楽しみでした。私が後に国際交流やボランティアに興味を持ったのも、この時のニュース番組の影響だと思います。好奇心を搔き立てて、そっと背中を押してくれる、そんな存在に私もなりたいと思うようになりました。災害や貧困、環境汚染など各分野の勉強を始めると知らないことばかりで。自分の目や耳で確かめたいと思うようになりました。「隠れた社会問題を伝えたい。現場のリアルな声を届けたい。」という想いが湧きあがったことが、アナウンサーへの道を決意したきっかけです。

大川:アナウンサーの就職試験はいかがでしたか?

西原:思うようにはいきませんでした。同じくアナウンサーを目指していた先輩などからは、「地方局を受験する際は前泊をして、地元の居酒屋や農家に出向き、そのエピソードを面接で話すといいよ」などのアドバイスをもらっていたのですが、私の就職活動とコロナの時期がちょうど重なり、オンライン面接が主流になってしまいました。北は札幌、南は沖縄まで全国の放送局にエントリーしましたが、あと一歩届かず。神戸で生まれ育った私は各地域の魅力や課題を語りきれず、悔しい思いを何度もしました。これに関しては私の力不足ですね。これまで「一度やると決めたら、最後まで諦めない」がモットーだったのですが、状況を鑑みた結果、アナウンサー以外の選択肢も考えるようになりました。

大川:その頃から、一般企業もみられるようになったんですね。

西原:そうですね。正直、アナウンサーという道に進んだとき、本当に自分らしくいられるのかという疑問は心の奥にはあったんです。どれほど原稿読みの特訓をしても、スタイルや容姿といった条件面が重要というのは実際ありますから。当時は目の前のことに必死だったけれど、果たしてこれが正解なのか、幸せなのかと考え、自分を見つめ直しました。

等身大の自分を受け入れてくれたディップの選考

大川:その中でディップに出逢われたのですね。

西原:はい。アナウンサーは情報を伝えることができても、当事者となって状況を変えることはできないなと思ったんです。それに対し、ディップは企業理念で「私たちdipは夢とアイデアと情熱で社会を改善する存在になる」と掲げていますよね。社会に貢献するという会社は他にもあったのですが、社会を改善するという言葉はあまり見なくて。また、数々のピンチを乗り越えて、時代の変化を進化に変えてきたディップの歴史を知り、これまでの私と重なるところがあるなと思い、エントリーしました。

大川:ディップの選考はどうでしたか?

西原:社員の方々が、学歴や容姿による判断ではなく、等身大の自分を知ろうとしてくれているんだなというのを感じました。ディップの選考は「これ本当に就活の面接?」と思えるほど楽しくお話しができ、嫌な思いをすることが一度もありませんでした。「ありのままの自分でいるってこういうことなんだな」って。

大川:どのようなところでありのままの自分でいられると感じましたか?

西原:ディップの選考は準備したガクチカや自己PRというより、私の人生を幼少期から振り返ってくださったり、面談でもアナウンサーと一般企業どちらが私にとって幸せなのか、お互いの未来を一緒に考えてくれたんですよね。なのでアナウンサー受験を続けていることも正直に話せましたし、応援してくれたことを今でも覚えています。

大川:ディップへの内定承諾はアナウンサー受験がまだ続いていた中でのことだったと伺いました。アナウンサーへの就職の可能性がまだあった中でも、ディップへ入社を決めた理由は何だったのでしょうか?

西原:正直、今までアナウンサーになるために頑張ってきたのに、違う道を選んでいいのだろうかと葛藤はあり、就職浪人してでもアナウンサー受験を続けようか迷っていました。ただ、ディップの目指す未来へのワクワク感と、選考を通して垣間見えた「企業・ユーザー・社員に向き合う姿勢」に、迷いを上回るほどの魅力を感じたんです。先ほどお伝えした通り、ディップがこれまで歩んできた過去と、私自身が歩んできた過去とで重なり合う部分がたくさんあり、ディップのさまざまな挫折やピンチを乗り越えて培われた強さと成長性を感じ、私もここでチャレンジしたいと本心から思えたことが決め手です。

大川:今までの経験と全く異なる業界や職種で入社されることに、不安や悩みはありませんでしたか?

西原:不安はありませんでした。ディップの取り組みや理念に惹かれて入社を決めたからだと思います。現在はインターネットで検索すれば、多くの情報が手に入りますよね。そのため、自分にとって必要な情報と不必要な情報を見分けることが大切だと思います。私は誰が書いたか分からない口コミサイトではなく、実際にディップで働く人のインタビューがまとまっている「dip people」や、冨田社長が取り上げられている記事、「フィロソフィー経営」などのリアルな情報を見た上で入社を決めたので、不安を抱くことはありませんでした。

仕事は自分の工夫次第で楽しくなる

大川:ここからは実際に入社されてから新人賞Top of Top受賞に至るまでの経緯についてお聞きしていきます。営業の道に進まれてみて、営業という仕事のイメージと現実にギャップはありましたか?

西原:営業という仕事についてある程度理解はしていましたが、実際に業務を始めてみると難しいことや辛いことがたくさんあり、何度も壁にぶつかりましたね。業界の知識不足を痛感したり、お客様に最適な提案ができなかったりして、悔しさで一人涙を流すこともありました。

大川:「営業」という仕事への漠然とした不安は学生さんからよく聞きますし、入社したての新卒社員などからも「上手くいかない」と悩む声が毎年たくさん上がります。

西原:不安になる要素は人それぞれですが、よく皆さんが大変そうとイメージされるのはテレアポですよね。しかし、テレアポは「電話をかけるだけの作業」ではなく「お客様との出会いのチャンスを創り出すきっかけ」だと思うんです。だからこそ、自分自身も会話を楽しんで、私に何ができるのか、お役に立ちたいという熱意を伝えています。社内では「西原の声には感情がこもっている」「目の前に相手がいるかのように接している」と言われます(笑)。お客様の立場になって考えると、星の数ほど営業マンがいる中で、誰よりも会ってみたいと思われる人になりたいですよね。

大川:西原さんのように、自分の仕事を楽しむことができる人とそうでない人との違いはなんでしょうか。仕事に対して意欲を持つためには、どのような工夫が必要だと考えますか?

西原:二つあると思います。一つは「自社の商品やサービスを愛しているか」。なぜかというと、自社商品について深く理解し、自信を持ってご提案できなければ、お客様の心を動かせないと思うからです。心から愛せるモノを困っている誰かに届けるということほど嬉しいものはないと思います。

二つ目は「誰を主語にして働くか」かと。例えば営業職の場合、「自分」を主語にしていると、自分の目標数字を達成したらその瞬間に満足してしまいますよね。一方で、「ユーザー」や「お客様」を主語にしていると、今回の採用活動が終了したとしても、その先の未来を考えることができます。働きやすい環境づくりのために条件交渉したり、企業の更なる成長を支援できる余地があったりと、終わりが来ない。「もし今日、人が辞めたら募集が必要になる」そんな不安定な状況を支えるのが私たちの仕事なんです。だから私はお客様のためにできることはないかを常に追求し続けています。

大川:先日dip peopleにて掲載されていた、MVP Top of Topを受賞した島さんも同じようなことを仰っていました。

西原:さすが島さん(笑)。誰かに指示されたことだけをやるのは退屈ですよね。何のためにやるのか、どうしたらもっと良くなるかなど、自分なりの目的を見出し、創意工夫をするからこそ面白い。仕事を楽しめるかどうかは自分次第だと思います。

お客様と二人三脚で、働く人の未来を創り上げる。それが採用コンサルタントの使命

大川:新卒として入社し、初めてだらけで苦しい場面もあった中、今回新人賞Top of Topを受賞されました。どのような意識が今回の受賞に繋がったと思われますか?

西原:ありがとうございます。今回の受賞は私自身ではなく、お客様のおかげなんですよね。私が1年間大切にしてきたのは、「お客様が叶えたい夢は何か?」を一緒に考え、行動し続けることでした。ディップの採用コンサルタントは商品を販売するだけではなく、人材の採用を通じて企業の成長を支援する役割を担うこと。採用は単なる埋め合わせではなく、お客様の夢や理想を実現するための手段だと考えています。その意識がお客様にも伝わり、二人三脚で未来を創りあげていった結果、このような賞を受賞することに繋がったのではないかと思います。

大川:「採用することが目的」ではなく、「お客様の夢や理想を実現することが目的」という言葉、すてきですね。

当時の上司より:​​新人賞 Top of Top本当におめでとう!人手不足という社会問題を解決したい、お客様を幸せにしたい、時には満足のいく提案ができず、悔し涙を流したこともありましたね。求人募集の貼り紙を見つけアプローチをしたお客様に「絶対に成功させたい」という想いを込め、最も効果を出せるであろうプランを提案したものの、通常のプランでお任せいただくことになった日の夜、西原はオフィスで泣いていました。「本当にこのプランで、お客様は採用できるだろうか?」と不安を口にして、お客様のために心から泣く、悔しがる姿を見て、その感性・想いに、私自身も感銘を受けました。本当におめでとう!

大川:上司からのコメントにもある通り、本気で叶えたい夢とご自身の仕事がマッチしていることが伺えますね。そして、その想いがお客様にもしっかりと伝わっているんですね。

西原:以前、上司から「僕らが普段追いかけている数字は、お客様からの期待や、ありがとうという感謝の総数で作られているんだよ」と教えていただいたことがあります。繰り返しになりますが、だからこそ私は「お客様のために」を大事にしたい。そのために「学び続ける」「繋がり続ける」「選ばれ続ける」、この3つをキーワードに日々の仕事と向き合っています。

大川:最後に、ディップへの入社を考えている就活生の皆さんへメッセージをお願いします。

西原:学生さんとディップ、双方にとって幸せになる選択を自分自身で決断してほしいと思います。就活をしていると、周りの学生と比較してしまい、落ち込んでしまうこともあるかもしれません。そんな時はご家族や先輩方の意見を聞くのもひとつですが、最後は自分を信じて突き進んでください。私は最終的にアナウンサーの夢を諦めましたが、主体的に選んだ道なので後悔していません。むしろ想像を上回るほど明るい方向へ導かれました。自分の選んだ道を自分の力で正解にしてほしいですね。

また、ディップには、組織やチームとして、1つの目標をみんなで達成しようと支え合える仲間たちがいます。個人目標を達成して終わりではなく、チーム全体のために協力し合える文化があります。そんな仲間たちと共通の目標に向かって切磋琢磨したい、そんな想いを持つ方と働けることを心から楽しみにしています。

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西原 華奈

メディア事業本部 西日本営業4部 兵庫1課 2022年新卒入社。採用コンサルタントとして、主に兵庫県の中心エリアを担当。持ち前の明るさを活かし、月100件以上の飛び込み営業を経験。就活イベント登壇や選考中のサポートなど、新卒採用にも従事する。生粋の神戸っ子。好きな言葉は「意志あるところに道は開ける」。愛称はミスサンライズ。

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大川 智也

人事総務本部 新卒採用戦略推進室 2023年新卒入社。人事として新卒採用領域に携わる。茨城の田舎出身。納豆をよく食べる。水とカフェがあるところが好き。