元研究者の目線を活かして、新しい価値観やしくみを生み出したい。

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田阪 初音
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田中 雄登
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今回は23卒事業企画職内定者の田阪 初音(タサカ ハツネ)さんにインタビューしました。田阪さんは2022年3月に修士(農学)の学位取得後に就活をはじめ、2022年10月よりディップでインターンをしています。

研究者を志していた彼女が、一見まったく違う世界に思えるディップをなぜ選んだのか、ディップの事業企画職で何を実現したいかなどを伺いました。

研究者を志した学生時代、コロナ禍だったからこそディップに出会えた

田中:今日はよろしくお願いします!さっそく、簡単に自己紹介をお願いします。

田阪:事業企画職として2023年新卒入社予定の田阪初音です。高校卒業後は東北大学で植物や農業、環境について研究し、卒業後も研究を深めたかったので、東京大学大学院に進学しました。一度は研究者として博士号取得を目指しましたが、コロナ禍で改めて自分と向き合ってみたときに、一人でもくもくと研究して結果を出すよりも、「同じ志を持つ仲間と一緒に達成感を味わいたい」という気持ちに気づき、就職の道を選びました。今は博士後期課程を休学して、ディップでインターンをしています。

田中:元々は研究者を目指していたのですね。

田阪:そうです。誰も見たことのない新しいものを発見したい、という好奇心のままに、大学・大学院では朝から晩まで研究にいそしむ生活を送りました。求められる思考レベルも高かったため、論理的思考力(筋みちを立てて説明する力)と思考体力(長時間考え続ける力)を培うことができたのは大きな収穫でしたね。

田中:コロナ禍で気持ちの変化があったとのことですが、就職を選んだ理由をもう少し具体的に聞かせてもらえますか?

田阪:コロナ禍の直後に大学院へ入学したのですが、イベントが全部なくなってしまって、なかなか新しい人間関係になじめませんでした。孤独な研究生活を送っていた中で、ふと思い返したことは、大学の吹奏楽部での活動でした。一つの曲を完成させるためにみんなで協力して活動し、そうして成功できた演奏会の達成感はひとしおだったなと。一人でもくもくやるよりも、誰かとともに達成感を分かち合える仕事に就きたいと思い、研究者をやめて就職活動をすることにしました。

田中:就職の道を選んでから、どのようにディップに行きついたのですか?

田阪:就活では最初の書類選考は通過できるものの、面接で不合格になることがとても多く、「私は学歴しか評価されないのかな」「面接官が期待していた東大生っぽさに合わないのかな」と、自己肯定感が持てずにとても苦しみました。そのような状況の中、「できることは何でもやろう」と登録した逆求人サイトで、ディップからオファーが届きました。当初は「人材業界って労働人口減るんだし落ち目でしょ」という先入観があったのですが、就活もうまくいっていなかったため、話だけ聞いてみようかと面談に参加したという流れになります。

自分でも気づいていないベストな道を見出してくれた選考

田中:企業との出会いって小さなきっかけが多くて、本当に縁ですよね。面談してみてどうでしたか?

田阪:理系出身の社員の方とお話ししたのですが、「田阪さんの研究での努力はディップでの仕事でも活かせると思うよ!」と言っていただきました。研究への努力や責任感を認めてくれた上で、新しいことに挑戦したい気持ちも理解してくださっていると感じたので、選考を受けることにしました。

田中:はじめから事業企画職を志望されていたのですか?

田阪:いえ、最初は営業コースで応募していました。営業職なら私が就活を始めたきっかけであった、「誰か=お客様と一緒に達成感を味わいたい」ということが実現できると思ったからです。事業企画職という存在についてはまったく意識していませんでした。

田中:では、どういう経緯で事業企画職に転向されたのですか?

田阪:一次面接官の方から「田阪さんは営業職よりも別の職種の方が活躍できるのでは」とお話しいただき、その後リクルーターの方との面談の時間を設けていただきました。その面談の中で、私自身が仕組みを作ることや人の反応を見ること、数字ベースで考えることが好きであるということに気づき、それであれば事業企画職はピッタリだよ、と。これだけ大規模な採用をされていて、大勢の応募者がいるだろうに、私一人に対してもしっかりと向き合ってくださったことが本当に嬉しかったです。

田中:自分でも気づいていないベストな道を見出してもらい、そこから田阪さんの事業企画職の選考がスタートしたのですね。選考はいかがでしたか?

田阪:最初は大手だし、事業企画職なら東京勤務だし良いなという目先の条件しか見ていなかったのですが、選考に進むうちに「大手なのにチーム感を失っていない」部分に惹かれていきました。会社の雰囲気について質問した際に、面接官の方全員が口をそろえて「いろんな人がいる」とおっしゃっていたことに、ディップの「チーム感」と「多様性」、両方のバランスを大事にする文化を感じました。

田中:最終的な入社の決め手はなんでしたか?

田阪:選考で出会った方全員が、私に対して肯定的に関わってくださり、「どんな経歴の人が居ても良い」と言ってくれたことが決め手になりました。特に最終面接官の羽田さんに、「研究で培った力は絶対無駄にはならない」と励まされたことが印象的でした。他社の面接官には「研究といっても、所詮学生が思う責任感なんて大した覚悟じゃない」と言われたこともありましたから。また、ディップとの最初の出会いとなった逆求人のオファーでも、東大卒の学歴は特に見ていなかったと後から伺い、「人柄で採用してもらった」と本気で感じられたことも決め手の一つです。

誰でも質の高いサービス提案を行える仕組みを作りたい

田中:入社後どのようなチャレンジをしてみたいかなど、意気込みをお願いします!

田阪:事業企画は経営層や営業職への企画提案といった仕事を担うので、業務プロセスを俯瞰的に見直し、営業活動の中にある暗黙知の形式知化や、データに基づいた新規施策の提案をしていきたいです。営業担当がお客様と向き合える時間を増やし、どの営業担当も質の高いサービス提案を行える仕組みを作ることで、ディップ全社の社会的価値を向上させたいと思っています。

田中:素敵なビジョンですね。目標に向けて、すでに何か行動されているのですか?

田阪:12月までは営業でインターンシップを、2月までは人事でインターンシップをしています。

田中:事業企画職ではなく、営業職と人事ですか?まず、なぜ営業職でのインターンシップを希望されたのでしょうか?

田阪:「現場を知らないのに、現場で使える提案ってできないのでは?」と考えたからです。ここでは大手のお客さま向けのいわゆる「テレアポ営業」を経験しました。お客さまの現場における労働力の重要性や、日々お客さまと向き合う営業がどういうヒアリング・提案をしているのか、肌で感じることができました。

田中:「現場を知らないから知りに行こう」という行動力が素敵ですね!その後、1月から人事でインターンシップを続けているとのことですが、こちらも理由を教えてください。

田阪:現場感だけでなく、「会社の構造や他職種、経営層の高い視座を理解すること」も必要だと感じたため、人事にて24卒事業企画職の採用活動のサポートをさせてもらっています。部署の役割、部署ごとの課題、それを解決するための採用戦略に触れ、マクロな視点を身につけようと奮闘しています。

田中:営業と人事だと役割がちがうので、それぞれで覚えることもたくさんありそうです。大変だと思いますが、頑張ってください!

誰とも比較しない等身大の自分を振り返ってみてほしい

田中:本日はありがとうございました。最後に就職活動に励む皆さんにメッセージをお願いします!

田阪:就活生の方の多くは、コロナ禍での大学入学となり、期待した学生生活が送れなかったのではと思います。私も大学院入学時にちょうどコロナ禍となり、新しい人との出会いにわくわくして入学した分、自粛生活にかなり落ち込みました。ですが、このような状況がなければ、自分自身を見つめなおすことも、ディップに出会うこともなかったと思います。「コロナという未知の経験の中で、自分は何を考えたか」に焦点をあててみれば、今まで気づかなかった自分の一面を知れるかもしれません。「どんなスゴイことをしたのか」という内容よりも、「なぜその行動をしたのか」という理由に、その人の本質が現れると思います。皆さん一人ひとり素敵な人生を歩まれてきたと思うので、誰とも比較しない等身大の自分を振り返ってみてください。そしてその先にディップという道が見えたら嬉しいです。

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田阪 初音

企画・統括本部 戦略推進統括部(事業企画・営業企画) 内定者

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田中 雄登

2021年 新卒(既卒)入社。1年目から採用人事として新卒採用に携わりながら、会社横断プロジェクトを推進するなど組織の枠を超えて活躍。大学時代は約30ヵ国を渡り歩きながら国際法や政治学を学び、NPO/NGOや政府機関でのインターンに従事。現在は商品開発本部のHRBPや 採用オウンドメディア "dip people" の編集長として幅広く活動中。馬刺しと牛乳が好き。