ユーザーファーストにかける情熱を伝えていきたい。エンジニアが語る社内システム開発の醍醐味

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菊池良輔
商品開発本部 dipRobotics DevRobo課 マネージャー  ▼詳細

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dip people編集部
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ディップは「バイトル」などの人材サービス、「コボット」などのDXサービスの提供を通し、労働市場における課題を解決し、誰もが働く喜びと幸せを感じられる社会の実現を目指しています。そんなディップの商品開発本部では、分析や検証を繰り返しながら「バイトル」「はたらこねっと」「バイトルPRO」などの求人サービスの成長を担っています。
今回は、ディップ商品開発本部 dipRobotics DevRobo課の菊池良輔(きくち りょうすけ)さんに部署の魅力や求める人物像についてお話を伺いました。

未経験からサンフランシスコでエンジニアとしてのキャリアをスタート

清水:本日はよろしくお願いいたします!早速ですが、簡単に自己紹介をお願いいたします。

菊池:商品開発本部 dipRobotics DevRobo課の菊池良輔と申します。ディップには2018年に中途入社し、4年目になります。現在は開発マネージャーとしてシステムの設計からタスク管理まで、幅広い業務を担当しています。本日はよろしくお願いいたします。

清水:ディップ入社以前のキャリアを教えていただけますか?

菊池:高校卒業後、3年ほどアルバイトを掛け持ちする生活を送り、21歳の時に運送会社に就職をしてトラック運転手を7年間続けました。その後、海外で新たな挑戦をしてみたいと思うようになり、ワーキングホリデーでカナダに渡りました。カナダで生活をはじめた半年後くらいに、友人から「起業するから一緒に働かないか」と誘いを受け、サンフランシスコでエンジニアとしてのキャリアをスタートし、そこで3年間働きました。

清水:トラック運転手から海外でエンジニアに転身ですか!大変じゃなかったですか?

菊池:かなり大変でした(笑)全く未経験の状態から、いきなりアプリの作成に取りかかったので。最初に作成したアプリはレストランのレコメンドをするアプリだったのですが、作成時は何度もエラーが起こり、PCからも煙が出てきたり…。ここでの試行錯誤が、エンジニアとしての大きな糧となりました。

清水:そこからは、どのような経緯でディップに入社されたのでしょうか?

菊池:実は当時僕が働いていたスタートアップ企業がディップの投資先だったんです。働き始めて3年経った頃に、投資関係でお世話になっていた進藤さんにお声掛けいただき、ディップの選考を受けました。他にも何社か受けてはいたのですが、自分のスキルやアイデアを活かせる社風や環境に惹かれ、入社を決めました。

入社後、ディップ初の試みに挑戦

清水:ディップ入社後に担当した仕事について教えてください。

菊池:はじめに担当したのは、レコリンという社内の営業活動を効率化するCRMアプリで表示するクリアリングデータと、自社で表示するデータのマッチング処理の速度や精度を改善するプロジェクトでした。以前はレコリンユーザー(ディップの営業担当) にデータを提供するまでに一週間ほどかかっていたんです。提供期間があいてしまうと前週の掲載情報を元に営業活動を行なっても、すでに他社に顧客を取られている可能性が高くなります。営業に提供するデータは鮮度が重要なので、これらの改善に取り組みました。

清水:その後はどのようなプロジェクトに関わったのでしょうか?

菊池:その後は申込書のペーパーレス化プロジェクトの設計やSlackの全社導入に伴うチャットボットの開発、レコリンのバックエンドのフルリプレイスに携わりました。現在はGATEという、営業とクライアントのやりとりで発生する契約行為における申込書のオンライン作成システムの設計を行っています。

清水:沢山のプロジェクトに携わられてきたのですね。その中で特に印象に残っている仕事はありますか?

菊池:印象に残っているプロジェクトは2つあります。1つ目はレコリンのバックエンドのフルリプレイスです。このプロジェクトではマイクロサービスを使って、システムの裏側部分のアーキテクチャを大刷新しました。これはディップの中で誰も着手したことのない領域で、そこに対して日本トップレベルの技術を導入することができました。

清水:ディップで初の試みに挑戦されたということですね…!

菊池:そうですね。やりたいと思ってはいたけどなかなか手をつけられていなかった部分で。このプロジェクトが成功したからこそ、現在行なっているGATEの設計やシステム同士の連携が取りやすくなったと思っています。

清水:具体的にはどのような点を改善されたのでしょうか?

菊池:まず改善を行ったのは検索パフォーマンスの向上です。データの特性を見直し、更新頻度の少ないものは、毎朝定期バッチで非正規化された参照用中間テーブルを作成するようにしました。次に、商談データと顧客データの運用コスト削減と、データシステムの精度を向上しました。以前はこれらのデータと他のデータを複数のバッチで処理していましたが、マイクロサービス化を実施することで改善を試みました。他にも、マイクロサービス化によるコンポーネントの共通化により実装コストを削減したり、機能を分散し小さく保つ事により、機能追加・リファクタリングに対するハードルを低減したりしました。

清水:他にも印象に残っている仕事があればぜひお聞かせください!

菊池:先ほどお伝えした、一番初めに取り組んだマッチング精度と速度の改善も印象に残っていますね。当時、まだ日本で出始めたくらいの「GO言語」を使ってマイクロサービスの分散処理を導入しました。こうした挑戦的な設計に挑めたという意味で強く印象に残っています。

DevRobo課は社内になくてはならない存在

清水:続いてDevRobo課についてお伺いしたいのですが、部署はどのようなチーム構成ですか?

菊池:現在は課長1人とメンバー5人で構成されています。課として1つのプロジェクトに取り組んでいるわけではなくて、各々が各プロジェクトに散らばってそれらを管轄しているイメージです。学校でいうと職員室のイメージですかね、職員室に先生が待機していて、時間になると各授業に散らばっていくような。

清水:社内ではどのような立ち位置なのでしょうか?

菊池:ディップは大きく2つのタイプのシステムを開発しています。1つはバイトルやはたらこねっとなどのユーザーに向けた商用システム、もう1つは会社の営業活動を効率化するCRMであったり、社員情報の登録管理を行う社内システムです。DevRobo課では、後者の社内システムの開発をメインに担っています。

清水:社内になくてはならない存在ですね!部署の雰囲気はどうですか?

菊池:基本的にはゆるい雰囲気です。その一方で、締めるところは締めるという面もあって、各自が自分の実行したいことを持ち、その目標に対してどのようなアクションを起こしていきたいかという考えを明確に持ってもらうようにしています。

意識面のギャップをなくし、各プロジェクトを繋げていきたい

清水:現在の業務内容について詳しくお聞きしたいです。

菊池:詳しい業務内容でいうと、主にシステムの設計や開発をサポートしてくれるパートナー企業のエンジニアたちのタスク管理、改善や効率化できるところの提案、人が足りなければ実際に開発も行います。

清水:業務の中でどのような部分にやりがいや面白さを感じますか?

菊池:今は設計の部分にメインで携わらせていただいているのですが、その設計過程がロールプレイングゲームみたいで面白いです。こうすればうまくいくんじゃないかと想像して、試してみて、失敗して、また試す。このような試行錯誤が蓄積されて、シミレーションの精度が高くなっていく過程を見れることが楽しいですね。

清水:逆に大変だなと感じる部分はあったりしますか?

菊池:システム設計は正解がない作業です。なので、自分の取り組んでいることが正しいのかどうかわからない状態で、設計を模索していくといった部分では大変さを感じることがありますね。

清水:現在部署が抱えている課題はありますか?

菊池:プロジェクトの量に対して、まだまだ社員の数が足りていないことです。理想は、統一した認識を持って、各プロジェクト同士を連携させていくことなのですが、現在は足りない部分を社外のパートナー企業のエンジニアにお願いしているので、どうしても認識のズレが生まれてしまっています。社員の人数を増やすことで、そのようなギャップを少なくしていきたいと思っています。

清水:プロジェクトの質を向上させるために、人手を増やしていきたいということですね。菊池さんは、どのような人と一緒に働きたいですか?

菊池:物事の本質について考えられる人ですかね。例えば、何か事象が起きたことについて、それをただ「わかりました。じゃあ対応します。」というのは違うと思うんです。事象が起きた時に対応することに加えて、「それがなぜ起きてしまったのか」という部分にまで思考を巡らせられる人と一緒に働きたいなと思います。間違っていてもいいので、考えるということが重要だと思います。あとは、常に上昇志向を持っている人です。もちろん、技術力も大切ですが、この2つのメンタル的な部分はより重要だなと思います。

清水:これからディップで挑戦していきたい目標はありますか?

菊池:「ファッションではなくパッションで仕事をする文化」を社内に浸透させていきたいです。仕事をする目的って人それぞれ違いますが、一番大切にするべきは「ユーザーのため」という想いだと思うんです。ユーザーファーストなサービスを追求するために、泥臭く試行錯誤を続けていく情熱を社内にも社会にも伝えていけるよう、自らも挑戦を続けていきたいです。

清水:最後にディップに興味を持つ求職者の方々に向けてメッセージをお願いいたします。

菊池:エンジニアには「プログラムをたくさん書いて技術力を上げたい人」と「プロダクトの品質向上のために設計や管理など上流部分からアプローチしたい人」の2つのタイプの方がいると思います。前者の方々には、「チームに来ていただけたら最高レベルの技術力を身につけられる環境や挑戦できる土俵を提供できますよ」ということを、後者の方々には、「技術力やアイデアを活かして課題を解決できる案件が沢山ありますので、ぜひ来てくださいね」と自信を持ってお伝えしたいですね。夢とアイデアと情熱を持つディップで、本当にユーザーにとって価値のあるプロダクトを一緒に作りましょう。皆さんからの応募を心よりお待ちしております。

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菊池良輔

商品開発本部 dipRobotics DevRobo課 マネージャー  高校卒業後、イベントオーガナイズ業、運送業を経て、渡米。現地で、高校時代の友人に誘われ現地Start-upの立ち上げに従事しながらエンジニアを始める。約3年、プロダクト開発、メディア戦略に従事した後にディップに入社。入社後は、自社独自CRM、申込み契約管理システムの開発に参加。

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『dip people』の企画・運用・制作を行い、ディップの情報を社外へ発信しています。