『聖地巡礼』で流行語大賞を受賞した日本一自由なビジネスマンが次に創っていくカルチャーとは一体?
こんにちは。編集部の天野です。
社員インタビュー企画、本日は第2弾!新卒で営業職を経験してから新規事業企画職に異動された経歴を持つ、山根さんです!早速いきましょう。
元国体選手
ー簡単に自己紹介をお願いします。
山根弘成です。山口県出身です。好きな食べ物は刺身です。趣味は人間観察と妄想です。最近はイギリスの歌手、エドシーランの曲をよく聴いています。
ー山根さんは元国体選手とお聞きしたのですが、それも含めどんな学生生活を送っていたのですか
ああ(笑)確かに高校時代はひたすらに走ってましたね。陸上部で長距離をやってたんですけど、部活動漬けの毎日でした。
それよりも大学の方が印象深いです。
大学1年から夜の店の経営を任される
ー何をしてらっしゃったんですか。
3ヶ月間、キャバクラ、スナック、フィリピンパブなどで黒服として働いてました。
ー黒服って、ウェイター業務とか掃除とかをしたりするアレですよね?
そうですね。雑務をこなす人です。
でも、4ヶ月目に新しい店舗の店長を任されたんです。
女の子の採用、経理、買い出し、など3年半くらいやってました。
お店が21時オープン、25時クローズの毎日で、休みは日曜だけでした。
ーだって大学にも通わなきゃですよね?勿論です。教職課程も履修していたので他の人よりハードでしたよ。
週25コマぎっちりありましたから、だいぶ今の方が生活は穏やかですね(笑)
どうしてもWEBで勝負する会社に入りたかった
ー入社理由を教えてください。
たまたまです。
ーもうちょっと詳しくお伺いして宜しいですか(笑)そもそもディップを知ったきっかけは何だったのでしょう。
それもたまたまなんですよね。話すと長くなっちゃうんですけど。実は出版社に行きたかったんです。卒論のテーマ集めの参考にしたいから、って口実で人事に会いに行ったりしてました。そこで仲良くなったおかげかどうかは分かりませんが、無事、某出版社から内定をいただきました。
ーでは、何故今ディップに?
当時は出版不況と言われていて、休刊している書籍も多かったんです。だからこそ、ライフスタイルに合わせて、書籍を電子化していくべきだという考えを持っていました。これからはWEBで勝負していく世の中だと。それを会社に伝えたんですよね。そしたら頑なに拒否されて、全く話を聞いてくれなくて。ああ、ここでは自分のやりたいことはできないなって、感じました。
そこから就職活動をもう一度やり直すことに決めたんです。
ーそんな中、出会ったのがディップだったのですね。
そうですね。
当時、インターネットの聖地は六本木でした。大企業はヒルズに集まり、その周りにスタートアップも集中していました。
だから「六本木いけばいいんじゃね?」っていう単純な考えのまま行動しました。
『六本木 インターネット』って検索したら、たくさんヒットしましたよ。
そして自分のSEOランキングでトップにあったのがディップだったんですよね。そこから選考を受けようと思いました。
ー選考はどうでしたか。
最終面接が社長だったんですけど、自分の考えを包み隠さず話しました。
「紙媒体ではなく、これからはWEBの時代だ。これ一本で勝負していきたい」
そんな考えを社長も持っていて、とても共感できたので入社を決めました。
黒服の経験を生かして歌舞伎町に飛び込む
ーそれでは、新卒時代に任されていたお仕事についてお伺いしたいです。
採用コンサルタントとして歌舞伎町を担当していました。要はバイトルの営業ですね。
ー営業で大変だったことはありましたか?
めちゃめちゃ大変でしたよ(笑)
歌舞伎町の方って、とにかく1秒単位で気持ちが変わるんです。
1分前まで契約するって言ってたのに、いきなり辞めるって言われたりするんです。
また、掲載しても応募が来なくて結果が出なかったりすると、料金を戴けず、罵声を浴びせられたこともしばしばありました。
まあでも、言ってることは正しいなって思ったんですよね。
普通の大企業の人事とかだったら嫌なことがあってもカッとなって怒ったりしないじゃないですか。
でも、歌舞伎町の方達は本気でぶつかってきてくださったので、素直なユーザーの意見をいただいたなって思ってます。
あと言えるとしたら、メンタル鍛えられましたね。何をするにも物怖じしなくなりました。
ーそれは結構凄まじい出来事ですね…。
だからこそ、ガクセイハンターは成果報酬型にしているんです。
学生に仕事を依頼する企業は自由に報酬を決定することができ、それに納得した学生が仕事を受ける。結果として、学生は仕事をちゃんと納品するまで報酬はもらえないので真剣に仕事に取り組むことができるし、企業は納品があってから報酬を払えばいいので安心できる。
学生の働き方を変えていきたい
ーでは、現在の仕事内容を教えてください。
『ガクセイハンター』の運用に力を注いでいます。
ー先程も話に上がりましたね。
フリーランスの増加やリモートワークなど「働き方」が大きく変化しつつある世の中です。
副業もその一つで、ディップもそうですが副業を可とする企業の数も増加しています。
それの学生版カルチャーを作りたいと思ったんです。
最近では、何かしらのスキルを持った学生が多いですから、好きなことや得意なことを活かして、学生同士が、“学生だけの会社組織”のようなチームを組んで仕事をする、学生限定のチーム副業サービスがあったら最高じゃんって。
ーどんなメリットがあるんですか?
アルバイトのように雇用契約を結ばないので、面接もシフトもなく、好きな場所・時間に働く、いわゆるフリーランスのように働けます。
また、多くの実践的な仕事を経験することで、それを自分の実績としてサービス内に残すことができます。それを履歴書や自己アピールのように、就職活動に活かすことも可能です。
ー学生にも働き方改革が起こっているんですね!
就活とか、ちゃんとしたアルバイトとかも勿論良いなって思います。
でも、就活至上主義にはならないでほしい。就活以外の道はこれからたくさんできてきて、ガクセイハンターはその一つなんだよって伝えたいです。
そして、ガクセイハンターでの仕事を通して、周りと同じ歩き方じゃなくて、もっと自分の才能や得意なことを活かしてスペシャリストとして、楽しみながら働けるという自信をつけてほしいです。
ー得意なことを仕事にできるって幸せですよね。そもそもなんですが、営業から次世代事業準備室に異動になった経緯を教えてくださいますか。
バイトルの採用コンサルタントの仕事が想像していた営業の仕事と全く違くて(笑)
もともと自分が考えたサービスを売り込みたいと思っていたので、今の環境でまずは結果を残してやるって思ってがむしゃらに努力して、NO1をとることができたんです。
そこから、自分のやりたいことができる新規事業開発に携われることになりました。
今思えば生意気なところもあったなって思いますが、自分の思いをぶつければ聞いてくれる会社だな、と心から思います。
今ではだいぶ柔らかい物腰でやってますよ(笑)
営業経験はどんな仕事にも必ず生きてくる
自分の中での『新規事業企画』に対するイメージって、綺麗なオフィスで皆で話して格好いいことをするって感じでした。
でも実際はその真逆で、新規事業こそとても地味で地道な取り組みが必要なんですよね。辛抱強さも他の職種に比べて圧倒的に必要かもしれません。
具体的には、社内へ理解してもらうところから始まって、新サービスの立ち上げに必要な人とお金を集めなければいけません。サービスリリース後は、使ってくれる人、広めてくれる人、興味を持ってくれる人ひとりひとりに、サービスの良さを伝えていかなきゃいけない。
そして、結果的にうまくいかなくても、最後まで自分だけはうまくいくと信じつづけなければいけない。
これってまさに営業で学んだことなんですよね。
本当に、営業経験をしてから新規事業に携わることができてよかったと思っています。
楽しいことから社会貢献を考えていきたい
ー山根さんは「聖地巡礼マップ」のプロダクトオーナーをなさっていますが、この営業は、かなりされたのではないかと思います。サービスについて詳しくお伺いできますか。
営業はだいぶ頑張りました。
内容としては、テレビを見ながらでも聖地巡礼時でも使える、アニメファン必須のサービスです。
https://seichimap.jp/
グーグル社の「ストリートビュー」を使い、登録された「聖地」がリアルなイメージで見ることができるなど、擬似的に「聖地」が訪問できるサービスを提供しています。
「聖地」登録数は、主要アニメ作品が網羅できる5,000箇所です。
ーこのサービスを開発するに至った経緯などがあれば教えてください。
自分が聖地巡礼をやろうとして、「不便さ」を感じたことがきっかけです。
アニメファンが「聖地」をインターネットで調べる際、アニメのタイトル・住所・シーンなどの情報が集約されていないため、情報収集に手間がかかります。また、アニメファンの間で「聖地」を訪問する動きが活発化してきている事もあり、『聖地巡礼マップ』はアニメファンの欲しい情報を素早く提供できるサービスになることを目的としています。
『聖地巡礼マップ』を通してアニメファンと地域の方がリアルで繋がるきっかけを作り出し、イベントのような一過性の需要ではなく、そこへ何度も足を運んでもらうことを目標にしました。そして、将来的にはアニメ聖地を訪れる人たちが増えていくことによって地域が潤い、弊社の主軸事業である求人領域でも地域に貢献していきたい、という狙いがゴールです。
しかし経済産業省の指摘にもあるように「日本各地に豊かな地域資源が眠っているが、地域の人が自覚していない、外部の目で再発見されていない」 など、コンテンツと地域情報を紐付けて発信することが課題となっています。
ーこれはディップの企業理念にある『社会を改善する存在』の部分にも繋がってきますよね。
そうですね。やりたいことをしながらも、社会に貢献できるような事業でないと意味がありません。
そのためにも自分自身もっと学ばないといけないなと思います。
自分が成長すれば、少しかもしれませんが社会も成長するはずです。そこに喜びややりがいを感じますね。
歴史に爪痕を残す『流行語』へのノミネート受賞
たくさんあるんですけど、強いて言うなら2016年12月01日です。
『聖地巡礼』が流行語にノミネートされたんです。
ユーザーの方と一緒に作り上げてきたサービスが世間から表彰され、とても幸せな気持ちでした。
https://www.wantedly.com/companies/dip/employee_interviews/18640
夢は世界で一番自由人なビジネスマンになること
ー今後のキャリアプランや目標について教えてください。
総理大臣です(笑)
現実的な話ををすると、大学の教授になって社会に入る前から学生の意識改革をしていきたい。社会に入ってからだと、学生の意識を変えるのって難しいんですよね。
「就活とかアルバイトとか、周りに合わせなくてもいいんだよ、いろんな生き方があるから」って直接伝えていきたいです。もちろん、精神論だけでなく、どうすればいろんな生き方ができるのかの方法も含めて、ですね。
自分自身としては、好きなことを好きなように好きなだけやって働ける。
そんな、世界で一番自由人なサラリーマンを目指していきます。
ー最後に何か一言お願いします。
世界をアップデートするのはおじさんではなく、僕たちです。
一緒にアップデートしてくれる人を、いつでも待っています。