新卒と管理職が語るディップのマーケティング職の在り方とは

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中村 理紗
商品開発本部 マーケティング統括部 ブランド戦略部 Dリーグ課 マネジャー ▼詳細

鈴木 もも
商品開発本部 マーケティング統括部 コミュニケーション戦略部 ソーシャルメディア課 ▼詳細

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田中 雄登
dip people 4代目編集長 ▼詳細

ディップでは定期的に就活生を対象とした社員座談会を開催しています。今回のゲストはマーケティング統括部に所属していらっしゃる中村さんと鈴木さんのお2人。

入社14年目の中村さんと新卒1年目の鈴木さんとお2人に、それぞれの視点から見えるディップのフィロソフィーや仕事内容など本音で迫っていきます。2人はなぜディップに入社し、どのような取り組みから認知の獲得を進めているのか。実務から新卒採用の様子まで多方面からレポートしていきますので、就職活動真っ只中の方もぜひご覧ください。

人の可能性を広げる仕事を目指して

田中:まずお2人がディップに入社しようと思ったきっかけは何でしたか。

中村:私は就職活動でどこに就職したいというような明確な動機を学生時代から持っていたわけではなく、学生時代はバンド活動に熱中していて、あまり社会人になりたいと思っていませんでした。バンド活動の合間を縫ってバイトを探す生活をしていましたが、私がいた九州は当時バイトルも浸透していませんでしたし、当時は紙媒体で求人を探す日々でした。学生終盤に、バンドのメンバーが社会人になりたいと言い出したことをきっかけに、ギリギリのタイミングで就職活動をすることになったんです。いざどの職種に就こうかと考えた時に、バイトを探していた頃世の中にこんなにも自分に合う求人が少ないのかと疑問を抱いた経験から、実際に確かめにいこうと思いディップへの入社を決めました。アパレル業界や音楽業界など幅広い職種を迷いましたが、こういった座談会や社長など色々なお話を聞く上で、ディップほど自分に正面から向き合ってくださる会社はないなと思ったのも、入社する決め手となりました。

田中:ありがとうございます。一方で、今年入社された鈴木さん。とても新鮮な感じがしますが、なぜディップに入社しようと決めたのかお聞きしたいです。

鈴木:私は就活をしているときに3つの軸で会社を探していたんですが、ディップは全てマッチしていると感じたので入社を決めました。

田中:どのような軸だったんですか?

鈴木:1つ目は、インターネットサービスで人の可能性を広げられるようなサービスを行いたいという軸です。私自身、学生時代のアルバイトをバイトルで見つけていて身近な存在ということもあり人の可能性を広げられる職業だと身をもって実感していました。2つ目は、自分が今まで経験してきた事を活かせるかどうかという軸です。ディップは新卒採用でも職種別選考をしているので、企画職で内定をもらえれば確実に企画職として入社することができます。学生時代にウェブメディア会社でインターンをしていてTwitter運用の経験があったので、その点を活かしたいと考えていました。3つ目は、選考を通してお会いしたみなさん全員がチャレンジ精神があって魅力的に感じ、自分も入社したいと強く思うきっかけとなりました。以上3つの軸がディップに非常にマッチしていたので納得感を持ってディップへの入社を決めることができたと思います。

「マーケティング職」はお客様の声をダイレクトに改善する仕事

田中:マーケティング職を希望されたのは何か理由や背景などがあったのでしょうか。

中村:私は初めマーケティング職ではなく営業職として入社しました。営業はやはりお客様やユーザーさんの声を直に聞くことができるのが特徴だと思います。営業活動の中で掲載いただいているお客様の会社のアルバイト面接に同席させて頂く機会があったのですが「バイトルのサイトのどの部分に興味を持ったんですか?」など質問させていただく中で、CMを含めたバイトルに対してのご質問やご意見を実際のユーザーさんからいただくこともあって。お取引先の企業様からももっとこうして欲しいなどとお声を頂く事が多く、それを自分で実際に確かめて改善してみたいと思うようになったんです。その後社内公募がかかっていたタイミングで希望が通ってマーケティング統括部に異動することができました。

田中:ありがとうございます。昔から確かめたい、やってみたい、と思ったことに突き動かされて行動に移されているんですね。

中村:そうですね。小さい頃から新しいものが大好きで色々なものはまずやってみようという冒険家だったと思います。

田中:なるほど、逆に鈴木さんは初めからマーケティングに決めて選考に進んだと伺っていますが実際にどのような経緯があったんでしょう。

鈴木:マーケティング職を選んだきっかけは自身が大学時代に所属していたゼミでの経験ですね。研究の一環で、産学連携プロジェクトというものがあり地元のお茶屋さんとコラボして商品を発売する取り組みを行いました。ですが、商品をただ売るだけでは利益など出るはずもなく、プレスリリースや新聞にも掲載させて頂いたりなど、メディアの力によって認知を獲得できた結果、完売させることができました。その経験からどれだけ良い商品でも人の目に触れる機会がなければ購入してもらえないと実感した事から、マーケティング職を希望するようになりました。

もちろん入社したての頃は右も左も分からず、ミーティングで話している言葉を必死に調べる作業ばかりでした。同期の子たちと一緒にメモを共有して分からない単語を知る努力もしていましたね。また、新卒の研修の中でマーケティング職だけの研修も設けられており、先輩の社員のみなさんに授業して頂いて、課題の提出やプレゼンを行うことで基礎を固めることができたと思います。

SNSマーケは構成作りが肝

田中:お2人はマーケティング統括部のソーシャルメディア課に所属されていますが、具体的にどのような業務を行っているんでしょうか。

中村:我々は主にYouTube、TikTok、Instagram、Twitterなどの運用を行っています。YouTubeの運営は我々自身が出演しているんですが、ただ喋るのではなく、視聴者がどう検索し、何を閲覧するのか、それを踏まえてどのような企画をするべきなのか。などあらゆる側面からリサーチを積み重ねる必要があります。見ている方々にどのような気持ちになって頂いて行動に移してもらうかなど構成を作った後に、全て逆算しなければいけないので動画作成においてはゴール設定が非常に難しいです。求人広告のように企業様の求めるターゲット像が明確に決まっていればアプローチもスムーズにいきますが、バイトルを使って頂く全ての方々にリーチできるようにするとなると、多種多様な価値観を拾い上げる必要があります。1人も見捨てることなく、全ての方にきちんと届けるために工夫をすることも難しい点の1つだと思います。

田中:なるほど、鈴木さんはSNS世代ですが実際企業でマーケティングを行ってみてギャップや難しいと感じた点はありましたか。

鈴木:そうですね、私も大学生時代にお茶屋さんとのコラボでSNS運用はしていましたが、上場企業となると規模感も違い多くの方に見ていただく機会が多いので、言葉の使い回しなど大学時よりも精度をあげて行う事を心がけています。近年ではアルバイトやイベントなど複数アプリや媒体を使って探すことが主流であると思います。実際に私が作り手側に回ったことで、新鮮な気持ちでメディアの運営に携わることができていますが、特に我々が目にするものの裏側には多くのリサーチや段取りなどがあることを体感し、そこに難しさを感じました。1つの企画に膨大な時間がかけられている事を日々学びながら身をもって感じています。

自分の得意を仕事に生かせる組織に

田中:課内での役割分担はどのようにされているんでしょうか。

中村:我々の所属しているソーシャルメディア課は全体で5人おり、主な業務は前述にもある通りYouTube、TikTok、Instagram、Twitterなどの運用になります。鈴木は以前からTwitter運用の経験が豊富なので、Twitter全般を全ておまかせしている状況です。そのほかでも、学生時代にInstagramを使って活躍していたメンバーにはInstagramを運用してもらうなど、それぞれの得意分野に合わせて担当をしてもらっています。もちろん得意分野が全てではなく、自分の意見やユーザーの意見などをどう反映させるかなど、アイデアがあれば垣根を超えてチャレンジできる環境を整えています。

田中:ありがとうございます。鈴木さんからも補足などはありますか?

鈴木:中村さんのおっしゃる通り各媒体ごとに担当がいますが、私自身もTwitter業務だけでなく、YouTubeのショート動画の企画にも関わらせて頂きました。今までお話しさせて頂いた内容も含め、ディップはやりたい事を実現させてくださる会社だと思います。自分の意見やユーザーの為になるなと感じたことをすぐ「やってみなよ!」と先輩方が後押ししてくださいます。

面接=学生がやりたいことと会社でできることのマッチ度を測る場

田中:それでは質問コーナーに移っていきたいと思いますが、「本選考で聞かれた質問や職種の選び方などを教えてください」ということで、鈴木さん。何を聞かれましたか。

鈴木:一般的な質問のように、学生時代頑張ったことや自己PRなどはもちろん聞かれました。一番自分にとって印象的だたのは「ディップに入社したらどんな仕事をしてみたい?」など具体的に聞いて頂いたことでした。学生がやりたいことと会社でできることがマッチしているのかどうかを考えてくださっているなと感じました。

田中:中村さんはどうですか。営業職からマーケティング職を経験してみて。

中村:そうですね、ディップの面接の特徴としてその人を活かせる仕事はなんだろうという部分を掘り下げていく形が多いと思います。そのため、聞かれる質問は職種で決まっているというよりかは、個人に合わせた聞き方で人によって全然異なってくるのではないか、というのが正直なところですね。私は途中でマーケティング職に異動したのですが、異動の面接の前に上司になる方や先輩たちに手当たり次第どのような仕事をしているのか聞いていきました。また、私がもし営業からマーケに異動する場合何が足りないのかもお聞きすることで、自分に乗り越えられるものなのか、挑戦することは可能なのか見極めていきました。異動する際の面接においては、「マーケで中村さんの強みを生かすなら何がしたい?」といった適性部分について詳しく聞かれたと記憶しています。

ユーザーの声を1番に実現でき、しなければならない仕事

田中:所属しているみなさんだからこそ分かるマーケティング職はどのような仕事だと考えますか。

中村:私はユーザーさんに一番寄り添えるのがマーケティング職だと思います。会社経営はユーザーさんの声なしには始まらないと思っているので、それを一番に実現できる場所であり、実現しなければいけない場所がマーケティング職だと考えます。営業職に比べてお客様やユーザーさんとの直接的な対話の少ないマーケティングチームですが、イベントの開催後などにTwitterなどのSNSでつぶやいてくれるユーザーさんの声を自分達で探しにいくことが、今後の改善の一歩になります。

田中:鈴木さんはどうでしょう。マーケティング職はどういう仕事だと思いますか。

鈴木:ユーザーさんを一番よく考えて、自在に動いている部署がマーケティング職だと思います。もちろんソーシャルメディアもそうですが、どのようにしたらユーザーの方々の気持ちを動かすことができ、行動に移してもらえるのか、ユーザーさんを第一に日々考え動いています。

自由なワークスタイルもディップの魅力

田中:「1日のスケジュールを教えてください」と質問がきていますが新卒1年目と管理職に分けて聞きましょうか。1年目の仕事はどうですか。

鈴木:リアルな話、忙しい事はもちろん忙しいですね。ですが波があり、イベント前などの新しい企画がスタートするタイミングの前後だけ普段より忙しいという感じです。スケジュールとしては、朝9時半に出社して午前中は朝会や課会があり、それぞれのタスクを共有して各自の事務作業を進めていきます。考える仕事と、資料を作る仕事が半分半分くらいのイメージです。私は基本的に午後に考える作業を進めて、午前は資料を作るようにしていますが、人それぞれ進め方は柔軟に調整をしているといます。

田中:そうなんですね、マーケティング職のマネージャーとなると1日のスケジュールはどう進んでいきますか?

中村:マーケティングのマネージャーであっても出社は鈴木さん同様9時半で、そこからメンバーの相談の時間や課全員で話し合って決める時間、あとはYouTubeだったり代理店様との振り返りMTGなどを行っています。あとは大きな会議にも出席するなど、調整ごとが多い日々を送っているという感じです。

田中:やはり自分のメンバーと経営とお客様とを繋いでいって、目標をいかに実現していくのかが仕事に繋がっていくんですね。ありがとうございます。

今後の課題はマーケティング職の「見える化」

田中:最後にマーケティング職の課題をお聞かせください。

中村:まずディップ自体の課題でいうと、私が以前営業職にいた際にマーケティング職が何をしているのか、同じ会社の中にいるのに本当に何もわからない状態でした。私は部署を異動して確かめることで理解することができましたが、だからこそユーザーさんの直接的な声を営業が拾い、マーケティングはたくさんのデータをもとにユーザーさんのインサイトを理解してさらに改善する。このような横の繋がりをうまく作ることができればさらに会社として強くなっていけるのではないかと思います。その積み重ねから、もっとマーケティング職を花形職に見せられたらいいなと思っています。

田中:なるほど、まさに中村さんや鈴木さんが取り組んでいるところですね。僕は人事ですけど、鈴木さんの名前を社内のSlackなどあちこちで見ますね。

鈴木:私は営業をはじめとした全社のみなさんにディップのマーケティングチームがどういう仕事をしているのかお伝えするべく、Slackのチャットで広報するメッセージを日々送らせて頂いています。ですが、マーケティング職が何をやっているのかが全社でまだまだ理解が進んでいないと痛感しています。22卒の私の同期は300人くらいいますが、マーケティング職はそのうち4人しかいません。他部署の同期にマーケのイメージを聞くとテレビCMの印象がほとんどになっています。だからこそ、社員のみなさんにCM以外の仕事の内容も知って頂いて一緒に力を併せてできるような事が実現するよう、日々頑張っていきたいと思います。

田中:ありがとうございます。引き続き頑張って進めていっていただければいいなと思います。

鈴木:はい、頑張ります!

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中村 理紗

商品開発本部 マーケティング統括部 ブランド戦略部 Dリーグ課 マネジャー 2009年新卒入社。営業として顧客・ユーザーに寄り添い続け、2022年より「ユーザーの声も顧客の魅力ももっとお互いに伝えあえる方法を追求したい」という思いからマーケティング統括部に異動。

鈴木 もも

商品開発本部 マーケティング統括部 コミュニケーション戦略部 ソーシャルメディア課 2022年新卒入社。学生時代は企業のSNS運用などを経験。インターネットを通し、人の可能性を広げたい。趣味はお菓子作りで、最近はマカロン作りに夢中。

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田中 雄登

dip people 4代目編集長 2021年 新卒(既卒)入社。1年目から採用人事として新卒採用に携わりながら、会社横断プロジェクトを推進するなど組織の枠を超えて活躍。大学時代は約30ヵ国を渡り歩きながら国際法や政治学を学び、NPO/NGOや政府機関でのインターンに従事。現在は商品開発本部のHRBPや 採用オウンドメディア "dip people" の編集長として幅広く活動中。馬刺しと牛乳が好き。