結婚を機にフレキシブルワーク制度を活用。私の理想の働き方。【ワーママ・パパの働き方Vol.8】

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大西 真由
人材サービス事業本部 中西日本エリア事業部 兵庫営業部 1課 ▼詳細

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dip people編集部
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1児の母として、仕事と家庭を両立している大西さん。結婚や出産というライフイベントにどのように向き合い、どのような想いで社内制度を活用してきたのか、ワーママとして抱えている本音とともに伺いました。

悩んでいる時、いつもサポートしてくれた上司。

―― ご結婚後、残業をしないという働き方に挑戦されたそうですね。

結婚したら“家庭の時間を大切にしたい”と以前から思っていたので、“残業しないで成果を出せるように”と頑張ってみたんです。でも、なるべく早くお客様のご要望に応えようとするあまり、結局残業も多くなっていて。当時はフレックス制度などもなかったので、このままディップで仕事と家庭を両立していくのは難しいかもしれないなと悩むようになりました。そこで、上司に相談したら何とかなるかもしれないと考え、まずは自分が理想としている働き方を上司に伝えてみました。すると、当時の上司が社内のいろんな制度を調べてくださって。残業せず成果を出す働き方にチャレンジするため、フレキシブルワーク制度(※)を活用することにしたんです。

実際にその制度をどう利用するか、チームのメンバーへの周知や理解、業務の割り振り方については、上司が具体的に示してくださいました。さらに、それでも理解が得られなかったり、何かうまく行かないことが起こったら、上司である部長や課長が「一緒に何とかするから大丈夫!」と、自分が不安に感じていたことを全て払拭してくださいました。この事をきっかけに、自分のことをここまで考えてくれる人たちとこれからも一緒に働いていきたい、頑張ってチームに貢献したい、と気持ちを新たにしました。

※フレキシブルワーク制度・・・本人の申し出により、決められた勤務パターンに従い、週所定労働日数の短縮、残業免除または勤務時間の短縮の適用を受けることができる制度

―― 具体的に、定時で帰るためにどんな工夫をされていたのですか?

まずは、課内のメンバーとお客様への周知から始めました。お客様に、18時半で退社するので夕方以降にいただいたご要望は翌営業日の対応になることをお伝えすると、すんなりと受け入れてくださって。「柔軟に対応できないのであれば担当者を変えてくれ」って言われるんじゃないかと勝手に思い込んでいたので、とても安心しました。

実業務では、なるべく後回しにせず、その場で解決するようにしました。例えば、お客様から原稿修正の依頼があった場合、お客様とその場でしっかり話し合いながら、修正を完了させてしまうんです。そうすればその後のメールでのやり取りもなくなるので、時間を有効に使えます。

また、「明日を楽にするために今日できる限り頑張る」という仕事スタイルから、「明日でよいものは明日やる」という考え方に変えました。残業をしないと決めた以上、常に優先順位をつけ、先々を見てスケジュールをコントロールすることが必要だったんです。

当時は後輩から質問を受ける機会も多かったので、帰り間際でのやり取りをしないよう、後輩の質問を受け付ける時間も18時までと決めていました。当時協力してくれた後輩には、本当に感謝しています。

いろいろと試行錯誤しながら、少しずつ短い時間で成果を出すコツを掴んでいき、その後はフレキシブルワーク制度を活用しなくても、フルタイムの人と同じ水準の目標を持って、毎日早く帰れるようになりました。

―― その後、産休に入られましたが、復職に対して感じていた不安はありますか?

復職した時は、2年近く仕事から離れていたので、営業として組織の役に立てなかったらどうしようと不安を感じていました。さらに、時短で働くことで組織の中心から離れていくような気がして、自分はここにいてもいいのだろうかと悩んでいたんです。

そんな時、上司が「みんなでアイデアを出し合って、働き方改革を課で進めてみよう」と話してくれました。帰りが遅くなりそうな日には「何かやることある?」と声をかけてくれたり、同行した企業には「大西は時短なので、急ぎの対応が必要な場合、16時以降は僕が対応します」と話してくれるなど、お客様への理解も促してくれました。

産休中、周囲が変化する中で、自分自身も大きく変化。

―― 復職されてから感じた変化はありますか?

社内システムも変わっていましたし、メンバーも昇格していたりと、いろいろと変化していたので、新人のつもりで後輩に教わることが多く毎日が新鮮でした。特に、産休中に昇格した同期や後輩も多く、管理職としての考え方や話し方などを見て変化を感じる部分が多かったです。私自身、管理職にも興味を持つようになりました。

また、お客様からは、今どんな制度を利用していて、どんな働き方をしているのかを聞かれることが何度かありました。他社の人事制度を知るのに、私は身近で聞きやすく、自分が参考事例にもなるのかと、思いがけない発見になりましたね。

ただ、その中でも一番変化していたのは、私自身かもしれません(笑)。自分では気づかなかったんですけど、産休に入るまではピリピリしていることも多かったみたいで。今思えば、いつも時間を気にしていて、数字を達成することにも懸命だったので、近寄りがたい雰囲気だったのかもしれないですね。復職後は、子どもが日々成長していく姿と、後輩がひたむきに頑張っている姿がリンクして、自然と親目線になっていたのか、「丸くなった」と言われる場面が何度かありました。

『私にもできるかも』と感じてもらえるような身近な存在でありたい。

――最後に、働くママ・パパへメッセージをお願いします。

育児をしながら働いている影響か、私には「バリバリ働きたいキャリア志向の人」という印象があるようですが、実際はそういうわけではないんです。「大西さんだから時短でも営業として働けている」と思われるのは、実は後輩に見せたい姿とはかけ離れていて。私としては、「私にもできるかも」と感じてもらえるようなもっと身近な存在でありたいと、いつも考えています。

同じワーママでも、私のように時短という形を取っている人もいれば、フルタイムで働いている人もいる。きっと、家事や育児を分担したり、当番制にしたり、働くペースや仕事の担当業務を調整したりと、それぞれが悩み、工夫しながら自分のベストを見つけ出し、時に軌道修正しながら働いているんだと思います。

もし「両立は難しい」「今の自分では時短で働くことはできない」と考えている人がいるのなら、身構えないでほしいなと思います。自律心と責任感を持った上で、まずは周りに自分の気持ちを伝えてみると、理想の働き方に出会えるかもしれませんよ。

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大西 真由

人材サービス事業本部 中西日本エリア事業部 兵庫営業部 1課 神戸市内の企業様を中心に採用サポートをさせていただいています。様々な業種の企業と関われる仕事内容とディップ社員の人柄にひかれて入社しました。

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『dip people』の企画・運用・制作を行い、ディップの情報を社外へ発信しています。