ユーザーに寄り添い、現場から施策の根拠を見つけ出す。社内DXのPMインタビュー
前職では営業と情報システム部の橋渡しのような役割を担っていましたが、システム企画の仕事に就きたいとディップへの転職を決めたという西野。施策の根拠を現場に求めることをモットーとして、徹底的に現場に寄り添うプロダクト開発をディップで主導しています。同僚からは「多忙ながらも、ピアノのコンクールに出場したりプライベートを大切にされている」との声もある西野ですが、そんな西野がディップでのプロダクト開発にかける想いについてインタビューしました。
システム企画未経験でディップに入社。社内DXを主導し、社内表彰にてMVP、VP等の賞を獲得
――ディップ Robotics PdM課にジョインしたきっかけを教えてください。
前職は非鉄金属メーカーで営業支援やシステム構築の仕事をしていました。営業と情報システム部の間に立つ立場で、予算管理や要望の吸い上げと要件定義の業務に携わっていました。
前職は転勤が多かったこと、情報システム部への異動願いが叶わなかったことがあって、転職を考えるようになりました。
またちょうどそのタイミングで、父が闘病の末亡くなりました。身近な人の死は衝撃的でした。そのとき、「明日死んでも後悔しないように、好きなことをしておかないと」と思うようになり、さらに気持ちが加速しました。なんでも自分の好きなようにしたい。自分の好きな働き方で、都内で働けて、自分が好きで得意とするシステム企画に専門で携わりたいと思ったんです。
父親の介護をしながら働くことを経験したので、世の中の多様な働き方を支援する企業に興味を持つようになり、ディップと出会いました。当時の情報システム部に未経験採用してもらえたことには感謝しかありません。
ディップでは入社当時は情報システム部企画課に配属されて、dip Roboticsと兼務していましたが、組織体制が変更となり、dip Robotics PdM課単体の所属になりました。
――現在の仕事内容について教えてください。
dip Robotics PdM課はディップの社内DXを牽引する役割を担っており、私が課長を務めています。ユーザー体験を重視し、愛されるプロジェクトを作ることをミッションとしています。
具体的な役割としては、社内DXプロジェクトを企画・推進する/社内DXプロダクト開発のプロダクトマネジメント・プロダクトオーナーを担当する、などです。
私の現在の担当業務としては・営業部向けBPRシステムコンサルティングおよびシステム構築のPM
・社内CRMアプリ「レコリン」のプロダクトオーナー
初期の開発秘話はこちら私が今までに携わったプロジェクトの一例としては、下記のようなものがあります。
・Slack導入のPM(COO直下、役職者間調整と全社員2000人向けの導入プログラム実施、他システムとの連携構築)出演している事例
・DX magazine powered by dip 編集長
そのほか社内DXコンテストの主催、業務ガイド集約PJのPM(全社の業務情報交通整理)、稟議システムのリプレイス、ICカード経費精算の導入、人事システムのリプレイス、社内DWHのオンプレ→クラウド移設PJのPM、RPAによる業務効率化 などを経験しています。
年間65万時間の営業業務効率化を行い、2年間で本部で2回MVP、全社でVPを受賞しました。
試作の根拠は現場から見つける。過去の経験からえたプロダクト開発の真髄
――価値のあるプロダクトを生み出すためにどのようなことを意識していますか?
大事にしているのは、施策の根拠をすべて現場に求める、ということです。なので、ユーザーインタビューによく行きます。私達、dip Robotics PdM課にとってのユーザーとは、ディップの従業員のことです。
表面的なアンケートから得られる結果よりも、5人へのインタビューで得られる結果のほうがより密度が濃く知見として役に立つものになります。その結果、現場の方にとって役立つプロダクトを作ることができます。
私は昔、机上の空論で企画して失敗した経験があるので、特に気をつけています。また、担当からマネージャーになって視点が少し変わり、最近はプロダクト・施策が会社にとってどのように役に立つのかを意識するようになりました。
この機能をリリースした結果、営業社員の行動がこうなり、結果的に売上がどれくらい伸びるのか?スタッフの工数がどのように減り、結果として今までできていなかったどんなことができるようになるのか?といったことです。
以前、弊社代表取締役COO兼CIO志立が言っていた、下記のことを意識しています。
「そもそも業務改善って何でしたっけ? 改善すべき業務って何でしたっけ? というところまで立ち戻ってみましょう。業務とは会社が成すべき目標のためにやらなきゃいけないことです。会社が成すべき目標が何なのかというと、企業理念にあるとおり「社会を改善する」こと。つまり社会を改善するために業務があるわけです。
業務によってどれだけ社会を改善できたのか。それは売上や利益を見れば分かります。売上は「どれだけ社会に改善をお届けできたのか」を示す数字です。「社会を改善した価値がどれだけあったのか」は利益に現れます。つまり業務改善とは、売上と利益をより高めるためにすることだと定義できますね。」
――ディップでのプロダクト開発でどんなことにやりがいを感じますか?
ディップでは、自分が企画してリリースした内容が、実際ユーザーにどのように使われ、どのような感想を言われているのかをすぐに確認できます。ディップでは全社で1ワークスペースのSlackを利用しており、検索などを活用することによって生の声を拾いやすいです。
そのため、自分が開発に携わった機能で業務が助かっていたり、便利になったというユーザーの声を間近で確認できることが、やりがいに繋がっています。
また、「営業DX課」と呼ばれる営業がDXについて考える組織も存在し、現場目線がある営業の方と一緒にプロダクトを作ることができます。リリース前のテスト運用などにもご協力いただけるので、企画を改善しやすい環境で日々楽しいです。
粘り強くユーザーに寄り添える仲間と一緒に働きたい
――今後どんな組織にしていきたいですか?
粘り強くものごとに取り組めて、ユーザー体験と結果にこだわり、仲間の支援を楽しいと思える人と働きたいです。また、自分も常にそう在りたいと思います。
私達の作っているプロダクトは、BtoCのサービスのように世の中に広く利用してもらえるものではありませんが、ディップ株式会社に属する仲間に徹底的に寄り添って作り、使われるものです。
dip Robotics PdM課は、社内システム開発にUXを取り入れた非常に稀有な組織であると思います。
作り手とユーザーの距離が近く、ダイレクトに反応や要望をもらえることが日々嬉しく、身近な人のUXを重視することで自己満足ではなく役に立っているという実感を得ることができます。
――読者の方々に一言お願いします!
私も転職の経験者です。やりたいことと今の仕事が合っていないと感じるのであれば、積極的にチャレンジするのが良いと思います。
私は未経験でディップの情報システム部にポテンシャル採用していただき、日々邁進した結果評価をいただくことができ、課長に昇格しました。
ディップはフィロソフィーにもあるとおり、夢とアイデアと情熱を持つ人材が輝ける場所だと思います。ぜひ私達と一緒に働いてみませんか?
この記事を通して、dip Roboticsの仕事に興味を持ってくださったら幸いです。
――次は村岡 拓也さんにインタビューします。村岡さんはどんな人ですか?
村岡さんは「たく」と呼ばれています。涼しい顔をして大量の仕事をさばきまくるスーパー人材です。元dipの営業という経歴から、ユーザーインタビューが非常にうまいです。粘り強さと強靭さを併せ持ち、ディレクターとして大活躍しています。
――ありがとうございました!