求人メディアの制作が全てじゃない。進化するディップのクリエイティブ。
ディップの事業の主軸である「バイトル」や「はたらこねっと」といった求人メディアの枠を超えて、ありとあらゆる手法で日々お客様の課題解決に挑む齋藤さん、本荘さんのお二人にお話を伺いました。
プロジェクトのきっかけは、多様化する求職者の動き。
島袋:齋藤さんと本荘さんが所属している総合制作課って、一言で言うと“いろんなことをやっている部署”というイメージがあるのですが、具体的には何を行っている部署なんでしょうか?
本荘:総合制作課のミッションは、これまで行ってきた「求人原稿の効果対策」に加えて、「新たな手段」を見つけること。今までの制作部は、原稿をイチからつくったり応募が来ない原稿の改善を行うのが一般的でしたが、それだけではお客様の満足度を上げ続けていくのは難しい。そこで、2017年ごろから制作側も担当クライアントを持ち、データ活用を本格的に取り入れてエリア・掲載プランごとの効果やターゲットを分析したり、制作と営業が一体となって原稿の提案をしたり、そういう求人メディア内の施策を行っていたんです。
一般的な求人メディアの制作が「1.0」とするならば、データを活用した課題解決が「2.0」。そして、新たなステップとして今行っているのが「3.0」というプロジェクトですね。
島袋:営業と共に何度も提案に伺って、お客様との関係を築いていく姿は当時とても印象的でした!「3.0」はどんなプロジェクトなのでしょうか?
齋藤:近年はアグリゲーションサイトやSNSを使った仕事探し、リファラル採用など採用手法も求職者の動きも変わってきていますし、昨年からディップは求人メディアの運営だけでなく、人材周りの課題を解決するためにベストを尽くす形で“Labor force solution company”として労働力の総合商社に進化すると発表しました。
そこで、我々制作部も「求人メディアだけに捉われていてはいけないのではないか?」「別の解決法があるのではないか?」と発想を変え、「バイトル」や「はたらこねっと」といった求人メディア以外でのクリエイティブや手法を取り入れ始めたんです。
ランディングページにステッカーの作成、何でも挑んできた。
島袋:具体的には、どんなことをされてきたのでしょうか?
齋藤:そうですね、たとえばランディングページの最適化。あるお客様が求人募集のためにWEB広告を運用していたのですが、どうにも離脱が多く応募が集まらないという悩みがあったんです。
そこで、ランディングページのデザインや情報を見直してみると、ターゲットとしている層に刺さる内容になっていないのではないかという課題が見えてきた。
僕らは日々たくさんのお客様を担当し、そういった知見があるので、ここで働きたいと思う人はどんな人なのか、どういったアプローチが最適なのかを分析して、テキストメインだったものをイラストメインに変更したり、デザインの工夫を施して提案させていただいたことがあります。
島袋:結果はどうだったのでしょうか?
齋藤:提案内容にも納得していただき、ランディングページからの応募率も上がったので、ターゲット設定できたのがよかったのかなと思います。ターゲットとしている人たちがどういう表現なら理解しやすいかというナレッジがあるのは、僕らの強みだと思っています。
島袋:確かに、求人におけるクリエイティブはいろんな場面で活かせる強みなのかもしれないですね!本荘さんはどんなことをされてきたのでしょうか?
本荘:お寿司の宅配サービスを行っているお客様に、デリバリー用のバイクに貼る“求人ステッカー”を提案したことがあります。これ実は、当初は「お店に貼るアルバイト募集のポスターを新しくしたい」というのがご要望だったんですよ。でも、ただ新しくするだけでは懸念点がいくつかあった。
住宅街の中にある店舗が多く人目につきにくいこと、ポスターを貼る店舗の前にはデリバリー用バイクがお店に向かってズラリと停められていて見えにくいことなど、課題が見えてくる中で「街を歩いている人から見て一番目立つ、デリバリー用バイクの荷台部分にステッカーを貼りませんか?」という提案をしてみたんです。
島袋:要望を聞くだけじゃなく、いろんな視点で課題を見たうえで本当に解決できそうな手段を見つけたんですね。お客様の反応はいかがでしたか?
本荘:ステッカーをつくるという案に喜んでいただけて、受注することができました。バイトルだけでは店舗周辺のターゲット層に直接アプローチするのがムズかしかったので、この方法はよかったんじゃないかなと思います。実際、ステッカーは企み通りしっかり配達エリアの各所でアピールしてくれていましたし、いい提案ができたと思っています。
視野を広げ、また新たな課題に立ち向かっていく。
島袋:今後はどんな姿をめざしていきたいですか?
齋藤:今まさに制作途中なんですが、新卒と中途の採用サイトのリニューアルに加えて、一緒に面接コボット(※)を導入していただく案件も進んでいます。このように、手法を問わず、守備範囲を限定せず、営業と制作がひとつのチームとなってお客様の総合的な課題解決に向き合う姿勢を強めていきたいですね。
※面接コボット:採用担当者に代わって、応募受付から面接日時の設定まで自動でロボットが対応するシステム
本荘:現状でいうと、まずバイトルという手段があって、そこから解決できる課題に対応するという流れがまだまだ多い。もちろん、バイトルが解決手段として最適であればバイトルを使ったほうがいいですが、それだけに頼るのではなくて、“バイトルはクライアントの課題解決のための手段のひとつ”という考え方が必要かなと思います。
島袋:なるほど、ありがとうございます。最後に、お二人にとってディップの制作部はどんな組織だと思いますか?
本荘:けっこうなんでもやらせてくれる感じがしますね。(本荘さんの前回の記事はこちら)
齋藤:やっぱりチャレンジさせてくれるというのは大きいと思います。枠にとらわれず、ベストな手段はなんだろう?とチーム一体になって取り組ませてくれる部署だと思います。