記憶が飛ぶほど 夢中で駆け抜けた半年間。 そこで得た“2つ目の視点”

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上野 優
企画・統括本部 クリエイティブ統括部 広告制作部 首都圏制作1課 ▼詳細

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鈴木彩子
企画・統括本部 クリエイティブ統括部 広告制作部 首都圏制作1課 ▼詳細

求人広告のライティングや、取材・撮影、大手クライアントへの提案など、次々と新しいスキルを身につけ、現在は企業の採用ページのディレクションまで手がける上野さん。ディップに入ったきっかけや、やりがいなどを聞いてみました。

“中国に行けないなら意味ないや”で再開した就職活動

鈴木:もともとは「ドローンで何かやろう!」というベンチャー企業でインターンをされてたんですよね?

上野:はい。中国に行きたいと思って就活していたんですけど、その会社が中国進出を考えていると聞いたので。そのまま正社員として入社するつもりでした。でもベンチャーなので方針転換のスピードがすごくて(笑)。「やっぱ中国行かない」って話になったので、じゃあ、あんまりここにいる意味はないやと思って。それで就活を再開したときに出会ったのがディップでした。

鈴木:「ドローンで何かやる」のと「求人広告作り」。全然違う仕事だと思うんですけど、どんなところに惹かれたんですか?

上野:当時見た制作部の求人広告が、広告の運用・メンテナンスを担当する課の広告だったんです。だから「数字から想像して課題を解決しよう」とか「データを使って何かをやってみよう」みたいなことが書いてあって。インターンのときに、インタビューやネットの記事から想像して仮説を立てて「これくらいの市場規模があるかもね」みたいな予測をする市場調査をやっていたんですけど、事実からイメージしてアウトプットするって面白いなと思ってたところだったので、自分に合ってるかもって。でも新卒として入ってからは、まずはライターとしてスタートしました。

鈴木:「思ってたんと違うっ!」ってなりませんでしたか?

上野:新しいことが好きなので、そのへんは特に抵抗ありませんでした。でもスピード感というか、納期の短さには最初びっくりしましたね。

鈴木:短いですよね~納期。中1日~2日で納品とかザラですもんね。で、何に時間がかかるって広告設計!あれ時間かかりません?その仕事・職場の特徴を調べまくったうえで「どんな人をターゲットにどんな魅力を伝えるか?」をとにかくいっぱい考えて。キャッチコピーや文章を考え始めるのはその後っていう。

上野:ターゲットを見つけるのが大変だなって思います。しかも、その人の気持ちにならないといいキャッチコピーは書けないけど、自分の経験不足で…。そこが難しいなって思います。

 

イベント企画の経験から自然と身についていた「ユーザー視点」

鈴木:でも入社当初から「ターゲットの気持ちになる・ユーザー視点で考える」ということをしっかりやられていた印象でした。何か下地となるような経験をされていたんですか?

上野:大学時代にやってたイベント企画サークルの経験が役に立っている部分はあるかもしれません。「社会問題みたいな堅苦しいテーマを大学生目線で考えてみよう、身近に感じてもらおう」みたいなことを考えてイベントを企画・運営していたんですけど、チラシを作るときとかに「こういう具体例を出したら気づいてくれるかな?」みたいなことはよく考えてたので。


イベント企画サークル仲間と。

鈴木:まさにユーザー視点での広告作りですね。イベントを企画・運営していると関係者やイベント来場者などいろいろな人と出会ったと思いますが、ターゲットを見つけるときに思い浮かべたり参考にしたりすることはありますか?

上野:ありますね。例えばサークルの同期なんですけど、イベント企画サークルに入るくらいだから何かやりたいという思いはあるはずなのに、もじもじしてあんまり意見を言わないコがいたんです。こっちから話を振っても絶対に「言ってもどうせ否定されると思うけど」って前置きをしてからしゃべり出すっていう。でも聞くとけっこう面白いこと考えてるんですけどね。

鈴木:思いはあるけど自己評価が低すぎてなかなか踏み出せない人って、実は多いかもしれませんね。

上野:あと、正社員募集の原稿を書くときによく思い浮かべるんですけど、自衛隊から脱走して今はフリーターの26歳・男性・埼玉在住っていう知り合いがいて。

鈴木:……脱走?

上野:しかもトレーニングがきつくてとかじゃなくて、仕事の7~8割が掃除という単調な毎日がいやで脱走したらしくて。そこまでのパワーがあって、漠然と正社員になりたいとも思ってるけど、どうも「社会人=つぶされる」みたいなイメージがあって一歩を踏み出せないみたいです。

鈴木:それはなかなかのレアキャラじゃないですか?

上野:でもその人が言うには、まわりも同じようなフリーターばかりって言ってたので。ああ、そういう人も意外とたくさんいるんだーと思いました。

 

「ユーザー視点」だけじゃダメだった

鈴木:入社2年目にして大手クライアント専門部署の初期メンバーに抜擢されましたよね?

上野:実はあんまりそのころの記憶がなくて。何してたか思い出せるのが、配属の半年後くらいからなんですけど…(笑)

鈴木:新設された部署でゼロから“型”を作っていくみたいな感じでしたもんね。具体的にはどんなことをやっていたんですか?

上野:大手クライアントの中でも効果があまり芳しくないところに個社担当としてついて、いろいろなデータをもとに原稿を作り直したり、複数パターンの原稿を用意して効果を見ながら、いちばん応募・採用につながるやり方を見つけて安定化させていきましょう、みたいなことをやってました。

鈴木:それを入社2年目でいきなり!そりゃ半年ぐらい記憶も飛びますよね。

上野:でも、今までよりもずっと近い距離感で、クライアントと直接会ってやりとりできるのは面白いなと思ってました。

鈴木:そんな中で、今までのやり方が通じない場面にぶち当たったんですよね?ユーザー視点で書いた原稿にクライアントからOKが出ないという。

上野:「そういう打ち出し方はちょっと…」とか「表現が当社の雰囲気にそぐわないので…」など、本当に細かくご指摘をいただきました。自分としては、取材したことなどをもとにバイトルユーザーに響きそうな特徴を踏まえて「こういういい居酒屋さんだから働こうよ!」みたいな感じで原稿を書くんですけど、100店舗以上展開されているので「すべての店舗に当てはまることではないので…」みたいなこともあって。結局あまり特徴のはっきりしない、丸い原稿になってしまったんです。今ふりかえると、もっとできることがあっただろうなとは思うんですけどね。

鈴木:それが「クライアント視点」という考え方との出会いだったんですね。

上野:クライアントが求人に対してどう思うか?みたいなことをすごく勉強できた気がします。1年目はずっとユーザー視点で書いてって感じでしたけど、実際それをクライアントに直接持って行って納得してもらうためには、クライアントの視点もないとだめだなと、すごく思いましたね。

2つの視点を使って人を助けられるクリエイターになりたい

鈴木:ユーザー視点とクライアント視点、両方を手に入れたからこそ見えてきた、この先の目標はありますか?

上野:制作力を上げて、クライアントを助けられるようになりたいです。

鈴木:と言いますと?

上野:クライアントのことは理解し始めたし、どんなことに困っているかをヒアリングするスキルも身についてきたと思うんですけど、じゃあ、どうやって助けるか?その課題をどうやって解決してあげるか?と考えたときに、もっと制作力を上げないとなって。クライアントの話を親身になって聞いただけで終わってしまうみたいなこともあったので。

鈴木:その制作力というのは、クライアントのお悩みを聞いたうえで「じゃあこんなターゲットに向けて、こんな魅力を打ち出してあげたらどうでしょう?」みたいなアイデアをざざっと複数パターン出して提案できるような力、というイメージですか?

上野:そうですね。あと手段も増やしていきたいです。フォーマットが決まっているバイトルの求人広告だけじゃなく、オリジナルの採用ページを作りませんか?みたいな提案もできるようになりたいなって。すでに少しずつ採用ページのディレクションもやらせてもらってるんですけど、まだ今はクライアントのほうで打ち出したい魅力がハッキリしているものを担当させてもらっている段階なので、もっと課題のヒアリングやターゲットの設定から関わって、クライアントのニーズをつかんだうえで的確な提案をや表現ができるクリエイターになっていきたいなって思います。

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上野 優

企画・統括本部 クリエイティブ統括部 広告制作部 首都圏制作1課 求人広告のライティングメイン。より新鮮な切り口での、企業採用コンセプトを模索中。長距離移動が大好き。1日あたり250㎞移動できるとうれしい。

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鈴木彩子

企画・統括本部 クリエイティブ統括部 広告制作部 首都圏制作1課 ライター。取材原稿も多く担当。「取材に応じてくれた方に楽しかったと思ってもらえる場づくり」を心がけて現場に臨んでいる。おいしいものが好きで、やたらとあちこちにお気に入りのお店がある。

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