最高の“初アルバイト”を届けるために。
ディップの現役社員にフォーカスを当て、働き方や入社のいきさつなどを探っていく特集企画。今回は、システム開発部アプリケーション開発課・課長の栗生(くりう)にインタビュー。昨年、Laravelの実践本『PHPフレームワークLaravelWebアプリケーション開発(ソシム刊)』を執筆。先日は300名規模のカンファレンスに登壇するなど社外のPHPコミュニティでも活動する彼が、ディップの価値とはなにかを教えてくれた。
ユーザーの理想を超える検索結果。
村田:現在のお仕事について教えてください。
栗生:普段の仕事は、ディップが運営する求人情報サービス「バイトル」「はたらこねっと」にかかわるサーバーサイド開発がメインです。ユーザー認証基盤やスマートフォンアプリ向けのゲートウェイAPI、バイトルの応募状況をクライアントに提供するためのシステムなど、Web、アプリ問わず様々な開発を担当しています。
システム開発部の課題は、求職者に対しては一人ひとりに合った求人情報を提供し、求人企業に対しては必要とする人材にマッチした方をご案内する、そして双方がHappyになれる状態を技術によって実現するということです。ディップは国内最大級の求人サイトを複数持っていますから、訪問者数はご想像の通りかなりのボリューム。エリアや年齢だけでなく、これまでの経験を活かしたいか否か、働ける時間はどのくらいかなど、思考はユーザー一人として同じ人はいないともいえます。
そこで、「○○な検索をした人が好む求人傾向は▲▲」といったデータを蓄積して利用するなど、マッチングを最大限高めていくシステム構築が我々の腕の見せ所です。
近年の求人媒体は、条件をより自由に指定して検索するスタイルが多くなってきています。ユーザーの志向がどんどん多様化しているからこそ生まれた特徴ですね。だからこそ、ユーザーに頼りっぱなしな状態じゃなくて、ユーザーの理想を超える検索結果を提示するなどのインサイトを突くことに強く意識しています。
初めて社会に出る瞬間に立ち会う。
村田:ユーザーが多い魅力とは?詳しく聞かせてください。
栗生:マーケットに与える影響はユーザーが多くなるとその分大きく変化するもの。得られる刺激や、モチベ?ションに直結しますし、みなさんをもっと喜ばせたいという思いを強くします。ユーザーがどれだけ増えても変わらないサービスを提供できるようにOracleExadata(オラクル・エクサデータ・データベース・マシン。OracleDatabaseに最適化された次世代プラットフォーム)を導入したり、処理スピードを考慮してGo言語を導入したり、AWSCloudFormationを使って開発効率を上げたりといったことも、そのような思いがベースにあります。
多様化している世の中だからこそ最近つくづく思うのは、課題解決は一つじゃないということ。ユーザーの多くはアルバイトを探す若年層で、さらに初めてアルバイトを探している人も少なくありません。初めてのアルバイトって、初めて社会に出る瞬間じゃないですか。右も左もわからないユーザーだって多い。若い頃のアルバイト経験は、その先の人生に影響するともいわれます。そこで、最高の初アルバイトを見つけてくれて、素晴らしい形で社会人デビューが切れる。そんなお手伝いができればと思っています。
「社会を改善する」を考え続ける。
村田:アプリケーション開発課のミッションとは、ユーザー課題の解決ですか?
栗生:一言でいえばそうですね。ただ、課題は至る所にあって、たとえばディップは今年からAI/RPA(RoboticProcessAutomation。これまで人間が手作業でやってきた単純作業などのオフィス業務を、ロボットで代行し業務自動化や効率化を図る取り組みのこと)を活用したサービス提供を行う新規事業が動き出しました。「働くこと自体」を変えていく発想の転換は、ディップの面白くてチャレンジングな発想です。企業理念の「社会を改善する」をいつも考え続けているからこそのアイデアかと。こういった文化は部署にも根付いていて、アプリケーション開発課は「課題を解決するために、適切な技術を使ってプロダクトをよりよくしていこう」という進化志向が強めです。
欲しい人は、凝り固まっていない人。
村田:求める人も、進化できる人ですか?
栗生:ずっと進化し続けたい人を歓迎します。ただ「あれもこれも」と中途半端に手を付けるよりは、エンジニア一人ひとりが何らかの得意分野を持ちながら、他の技術にも積極的にチャレンジし、チームとしてスキルと経験の幅を広げていきたいと考えています。これまで積み上げてきたスキルをもってディップで試してみたいと思っている、凝り固まっていない人の方が楽しめますし、活躍しやすいかと思います。
先日、新しい仲間が2名ジョインしてくれたのですが、おふたりともそのような志向を持った方です。
作って終わりでなく、始まり。
村田:最後にメッセージをお願いします。
栗生:私たちが手掛ける大規模サービスはどれも「作って終わり」ではありません。様々な課題に向き合い、試行錯誤しながら改善を繰り返すことがプロダクトを成長させ、エンジニアとしての成長にもつながっていきます。一緒に課題解決しませんか。