不安と向き合い、ディップで見つけた自分の働く場所――新卒データサイエンティストの就活ストーリー

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黄沐春
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「これ、一生やるのは無理かも」。そんな心の声をきっかけに、進学の道から一転、就職という選択肢へと舵を切った。将来に対する漠然とした不安、働くことへの恐怖、そして迷い。そのすべてを抱えたまま、それでも自分なりに「本当に働きたいと思える場所」を探し続けた――そして、出会ったのがディップだった。この記事では、「働くこと」から逃げていたはずの一人の大学院生が、それと真正面から向き合い、覚悟を持って走り抜けた、新卒データサイエンティストとしての就活ストーリーをお届けします。

突然始まった就職活動

正直に言えば、私の就職活動は一般的な意味での「しっかりと準備されたもの」とは言えないかもしれない。元々私は「働くこと」に対して恐怖心のようなものがあり、ずっとどこかで逃げていたところがあった。大学卒業後大学院、そして大学院卒業後博士課程への進学も考えており、就職という選択肢を避け続けていた時期もあった。

しかし、修士論文の沼で苦しむうちに、「これ、一生やるのは無理かも」と思い、急激方向転換、ぎりぎりのタイミングで就職活動を始めた。とはいえ、一度「やる」と決めてからはスイッチが入った。「やると決めたら爆速」なところは、まさに私の強み。「逃げていたからこそ」かもしれないが、とにかく効率重視で動いた。短期決戦のような就職活動だったが、その分、密度と集中力は高かったと思う。

ディップに出会ったときは、それまでの「迷いスイッチ」が不思議なくらい一切入らなかった。面接では、どの面接官の方も親しみやすく、話をじっくり聞いてくださって、私のつたない日本語にも最後まで付き合ってくれた。最終面接の日、進藤さんが本社を案内してくださり、すれ違う社員の皆さんが笑顔で声をかけてくれた。あの瞬間、「あっ、社会人って怖くないかも」と初めて思えた。「働くって、しんどいだけじゃないかも」「働く幸せって実現できるかも」と思わせてくれたのがディップだった。

そんなわけで、私の就活は短期決戦・全力集中・即決入社という、一風変わったスタイルだったかもしれない…

ビジョンの重なりを大事にした就職活動

第一の準備は、日本語の勉強です…外国人として就職活動に臨むにあたって、言語の壁を乗り越えることは何よりも重要だと感じた。そしてもう一つ、企業に関する情報収集だ。たとえばディップについては、公式サイトに掲載されている情報をすべて読み込んだ。先輩社員の記事、中期経営計画、事業内容、社長メッセージ、フィロソフィーなど、一つ一つ丁寧に目を通した。なぜそこまでやったのかというと、「自分に合う会社かどうか」をできるだけ正確に見極めたかったから。仕事内容だけではなく、企業として大切にしている価値観や目指す未来像、社員の雰囲気など、自分が本当にその環境で働きたいかどうかを、感情面と論理面の両方から確かめたかった。

事前に徹底的に理解することで、入社後のミスマッチを防ぎ、「試行錯誤コスト」を最小限に抑えたいと考えている。このような準備を通して、「自分は何を大切にして働きたいのか」「どのような価値観と共に歩みたいのか」という軸がより明確になった。そしてその軸とディップのビジョンがぴったりと重なったことで、心から「この会社で働きたい」と思うようになった。

私がディップを選んだ理由

私はディップを志望したきっかけは、ある日偶然見た映画「夜明けまでバス停で」だった。この作品は大林三佐子さんをモデルにしたもので、そこで初めて「女性が働くこと」にどれほどの困難が伴うのかを深く実感した。特にコロナ禍では雇用環境が悪化し、女性がその影響を大きく受けたことが記憶に残っている。
この経験を通じて、私は「性別による不平等」は過去の話ではなく、今も確かに存在しているという現実に向き合うようになった。

一人の女性として、その社会の一員として、これを見過ごすことはできない。そこで、大学の卒論では職場におけるジェンダー問題をテーマに選んだ。その時から、「女性を含めたすべての人々が自分らしく働ける社会を実現したい、零れ落ちない社会を作りたい」という想いが明確になった。

ディップの掲げる「誰もが働く幸せと喜びを感じられる社会を目指している」ビジョンは、まさに私の目指す価値観と一致している。また、LGBTQ支援や女性管理職の比率の向上など、ディップが社会的課題に対して本気で取り込んでいる姿勢にも共感した。理想を掲げるだけでなく、それを現実に変えるために行動しているところに、他社にない魅力を感じた。ディップであれば、単なる「就職支援」ではなく、「人生に寄り添う支援」ができると信じている。そして私自身も、誰かの「働くことへの一歩」を後押しできる存在になりたいと思い、志望した。

 

正直、大変。でも、やっぱりちょっと面白い。

この記事を書いている今日は、社会人22日目。まだまだ新人の名札がピカピカに輝いている。深い感想を語れるほどの経験はないが、毎朝満員電車に乗って「社会人のふり」をしているうちに、いくつか大事なことに気づいた。

まず一つ、体は資本って本当だったんだ…!社会人生活は体力勝負。だからこそ、ちゃんと食べて、ちゃんと寝る。これ、ホントに前提条件だ!

そしてもう一つは、うちの先輩たちはめちゃくちゃ人を励ますのが上手です!!「こうやって失敗しないようにしなさい」ではなくて、「今のうちにいっぱい失敗しときなー!」って笑いながら言ってくれた。なんか救われた。新人のうちに失敗しても怒られないどころか、新しいことをチャンレンジし続けたいと、背中を押してくれる感じ。その言葉に何度も勇気づけられた。

これからも「よく食べてよく寝て、ちょっと笑って、自分らしく、たまには失敗もして」やっていきたいと思う!

仕事に対する期待

今はまだわからないことだらけで、大きな期待とかは全然持っていない。強いて言えば、「仕事って大変だけど、ちょっと面白いかも」と思える瞬間を、少しずつ増やしていけたらいいなっていうのが今の目標!あとは、できれば定時で帰りたい。これは切実だwwww

ただ、少しずつ業務に慣れてきたら、自分なりに工夫して効率よく仕事を進めたり、新しいことに挑戦する機会を見つけたりできたらいいなとも思っている。また、MBTIの診断によれば、私は96%のIで、非常に内向的な性格…そのため、チームワークにおいて自分の考えを積極的に話すことが難しいと感じている。しかし、これからはチームの一員として貢献できるよう、少しずつ成長していけたら嬉しいと思っている。

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黄沐春

中国出身。高校卒業後の2017年に来日。2019年に早稲田大学商学部に入学、2023年から商学研究科に進学、計量経済学について学ぶ。`大学一年生以来六年間にわたり、中国人留学生を対象とした塾で講師としてバイトを経験。2024年の夏頃から本格的に就職活動を始め、2025年4月からディップ株式会社に入社。