証券会社の営業からiOSエンジニアに。1000社近くの求人を吟味した中からディップに決めた理由。
大手証券会社の営業という全く異なる職種からiOSエンジニアにキャリアチェンジした山本さん。収入が良かった仕事を辞め、どうしてエンジニアになろうと思ったのか、どのようにして転職したのかを聞いてみました。
収入が良かった証券会社の営業を辞め、エンジニアを志した理由とは?
金川:山本さんは、ディップの前は新卒で入った証券会社で営業として働いていたんですよね。どうして証券会社で働こうと思ったのですか?
山本:大学生のときは特に将来やりたいことが見つからなくて、証券会社は給与・福利厚生が良かったのと、お金の知識も身につくかなという割と安易な考えで就職しました(笑)
金川:就職して2年ほど働かれていたそうですが、そこからエンジニアを志すようになったきっかけは?
山本:週5日、ほとんどの時間を仕事をして過ごす中で、定年まで働くことを考えたときに、お金だけをモチベーションに働き続けるのは厳しいなと思うようになったんです。そこでもう一度真剣にやりたいことって何だろうと考えたときに、両親がエンジニアだったこともあり、ちょっと言語を勉強してみようかなと。勉強してみたら、ロジカルに考えてデータを組み立てていくのが面白く、本格的にこちらの道でやってみようと思い勉強を始めました。
金川:営業よりもエンジニアの仕事の方がモチベーションを保って働いていけそうだと思われたのですね。
山本:はい。あとは専門職というと目に見えて自身の力をつけていけそうだと感じたのもあります。営業もやっていると営業力がついてくるのですが、会社の看板があるから良い成績をとれているのか、もしくは自分個人としての力なのかが分かりづらい部分があったので。
本格的にエンジニアを目指すため、証券会社を退職。ネットや本を通して勉強する日々
金川:証券会社は転職先が決まる前に辞められたんですよね。不安はなかったのですか?
山本:無職になることに不安がないわけではなかったですが、道筋は見えているので頑張ろうという想いでした。証券会社で働いていた際も、仕事をしながら勉強はしていたのですが、夕方まで働いて疲れた身体で勉強するのは効率が悪かったので、それよりもフルコミットして早く転職したいと思いました。
金川:どうやって勉強していたのですか?
山本:プログラムに関する教本を一通り2周も3周もしました。あとはネット教材もやりました。1日平均10時間くらいは勉強していましたね。
金川:すごい勉強量ですね!そうしてエンジニアを目指す中で、どうしてiOSエンジニアに興味を持つようになったのですか?
山本:元々は退職後にWeb系のプログラミングスクールに通う予定だったのですが、コロナで延期になってしまい、時間に少し余裕ができたんです。そのときに、Twitterでいろいろなエンジニアの方をフォローしていく中でiOSエンジニアの方がいて。それでiOSエンジニアについて調べて「Swift(AppleのiOSおよびmacOS、Linuxで利用できるプログラミング言語)」という言語を知り、勉強してみたら面白かったので本格的にそちらにシフトチェンジし、スクールへ行くこともやめました。
金川:転職活動の準備のために、勉強以外にも取り組んだことはありましたか?
山本:まずはiOSエンジニアの採用基準を確認しました。各社の求人情報を見て、未経験でも最低限どのくらいのスキルや知識が必要なのかを調べました。すると、iOSエンジニアだとアプリをリリースした経験が採用基準の共通項としてあったので、それを行動計画に組み込みました。半年くらいでできるかなと思っていたのですが、結局10カ月くらいかかりました。Twitterで知り合った現役のiOSエンジニアの方にメンターになっていただき、アドバイスをいただきながら、なんとかリリースまでこぎつけました。
納得のいく転職をするため、求人票は全部チェック!1000社近くの中からディップに決める
金川:転職活動はどのようにして行ったのですか?
山本:IT系のエンジニアだとWantedlyを使うことが多いと聞いていたので、Wantedlyに絞って活動しました。掲載されている求人情報は全部チェックしました。トータルで1000社近くは見たんじゃないですかね。
金川:全社チェックされるなんてすごいですね!その中からどのようにして選んでいったのですか?
山本:エンジニアとして実現していきたいことが2つあって、1つは社会貢献度の高い事業を行っている会社で働きたいということ、もう1つは仕事自体を楽しめること。その2つを意識しながら、全然違うなというところ以外は一通り「話を聞きに行きたい」ボタンを押していました。80社くらい応募して、返事が来たのは20社くらいです。
金川:どんな会社で面接に進んだのですか?
山本:ベンチャー企業など複数の会社の面接やカジュアル面談に進みました。飲食系のアプリを作っている会社やスマートロックを作っている会社など様々です。面接では、面接官の方と話していてフィーリングが合いそうか、一緒に働いていけそうかというところを確認していました。
金川:ディップにはどういう経緯で応募されたのですか?
山本:アプリをリリースしたことをTwitterで呟いたらそこから連絡をくださり、カジュアル面談へ進むことになりました。
金川:またしてもTwitterが活躍したのですね。面談での印象はいかがでしたか?
山本:今同じ課で働いている古川さんが面談してくださったのですが、私が作ったアプリを事前にダウンロードしてくださり、「こういうところが良かったです」など具体的にいろいろフィードバックをくださったのが嬉しかったです。他の会社もダウンロードしてくれるところはあるのですが、どうやって実装したのかに関する質問ばかりだったので。
金川:他社と違って良い感想も伝えてくれたのですね。ディップの面接が進む中で他にも印象に残っていることはありますか?
山本:スマートフォンアプリ開発課のチームリーダーである小松さんと、その部下である馬場さんに面接をしてもらった際に、小松さんが話されている内容に関して、馬場さんがグイグイ補足を入れてる様子を見て、最初は面食らいました(笑)というのも、証券会社にいたときは上司が絶対だったので、上司が話しているところに部下が口を出す場面は多くなかったので。もちろん規律は保たれているのですが、良い意味で厳格な縦社会ではなくフラットな社風なんだなと感じましたね。あとは、たくさん会社を受ける中でディップの人たちが一番フィーリングが合いそうだなという感覚があったので、入社を決めました。
念願のiOSエンジニア業務をスタート。働いてみて感じる仕事の面白さ、ディップの良さ
金川:iOSエンジニアとして、今はどんな業務を担当されているのですか?
山本:バイトルのアプリを開発するチームで、リリース時期が異なる複数のプロジェクトが並行して進んでいて、それらに参加してます。ディップの社員だけではなくパートナー会社の方たちとも一緒に、チームでお仕事をしています。
金川:実際に働かれてみてどんな感想を抱いていますか?
山本:いろいろな仕組みを考えるのが面白く、仕事を楽しめているので転職して良かったなと感じています。言語もどんどん新しくなっていき、ずっと変化があり続ける中で自分自身も少しずつ勉強していきスキルが上がっていくのが楽しいです。前職ではお金を稼ぐために働くという面が大きかったように思いますが、今はやりたいこと、働き方、一緒に働く人たち、やりがいがあってそこにプラスでお金という感じです。あとは、営業をやっていたときは個人戦だったのですが、今はチームで仕事をしているので、自分のタスクだけではなくチーム全体としてプロジェクトをどう遂行していくかを考えるのが面白いです。自分のスケジュールだけではなく他のメンバーのスケジュールも考慮しながら進めていくということを通して、マルチタスクをこなすスキルが身についていく感じがしますね。
金川:働いてみて感じるディップの良さはありますか?
山本:人が良いです。営業をやっていたときは毎日数字に追われているのでピリピリしていたのですが、今は周りの人たちが穏やかです。上司もとても親身で、入社時に目標設定をする際、先輩方のキャリアについて話を聞いてみたいと相談するとすぐに複数名との面談の場を設けてくださいました。風通しの良さやフットワークの軽さを感じました。
金川:どんな方のお話を聞かれたのですか?
山本:iOSエンジニアはもちろん、それ以外にもPM(プロジェクトマネジャー)やテックリード系の方などにキャリアや人生についてお話を伺いました。社内だけではなく、パートナー会社の方にもお話を伺いました。5人以上はお話を聞かせていただきましたね。様々なキャリアの方のお話を聞く中で、自分は技術寄りの方でキャリアを築いていきたいなと方向性が決まっていきました。
金川:さまざまなポジションで活躍する方のお話を聞くことで将来の方向性が見えてきたのですね。他にもディップの良さで感じたことはありますか?
山本:社員総会(※)にはびっくりしました。TUNAG(Web社内報)やSlackなどのコミュニケーションツールを使った全社を通じてのやり取りなども。そういった全社のつながりというのは前職ではほとんどなかったので。みんな散り散りに47都道府県の支店にいて、会社というと自分の支店がすべてという感じだったので、そこはすごく新鮮でしたね。
※リンクは2020年実施の際の詳細。(ディップは例年3月に社員総会を開催。2020年はコロナの影響で9月にオンラインで実施した)
エンジニアになった今も日々勉強中。新たな資格取得も目指す
金川:今後ディップで目指していきたいことを教えてください。
山本:まずは技術的に一番新人なので、そこを伸ばして1日でも早く戦力になりたいです。バグとか困ったことが起こった際に、“この人なら直せるだろう”という安心感を持ってもらえるレベルまでにまずは持っていきたいですね。
金川:今も引き続きいろいろな方法で勉強されているのですか?
山本:してます!勉強会に参加したり、Swiftの資格を取る予定でその勉強にも取り組んでいるので、時間が足りないくらいです。
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