【社員対談】私にとっての「社会を改善する存在」とは。
日々の現実的な仕事の中で、ディップの企業理念である「夢とアイデアと情熱で社会を改善する存在となる」とは、どのような意味を持つのか。また、自分の仕事を通して社会にどんな良い影響を与えたいのか。その実現のために必要なこと、取り組みたいことは何なのか、について三名の社員にそれぞれの思いを語ってもらいました。
仕事を通して社会にどんな良い影響を与えていきたいか。
大谷:僕は商品開発の仕事を通して、年齢や性別、国籍に関わらず、様々な人が自分の居場所を見つけられて、生涯心地よく働ける環境を創りたいという思いがあります。仕事を探す時の視点は、どうしても固定観念やイメージが先行してしまい、新しい可能性へのチャレンジを阻んでいるように思います。それによって、慢性的な人材不足に陥っている業種もありますよね。女性や外国人、シニア層の労働市場への参入を追い風に、イメージではなく、本人の適性や能力などを活かして、最適なマッチングを生み出す新しい仕組みが創れないかと日々模索しながら仕事をしています。
末次:私は、この機会に改めて自分の仕事を通して与えたい社会への良い影響って何だろうと考えてみたのですが、メインユーザーであるアルバイト・パートの方たちの「社会的な立場」をもっと高めたいという思いが浮かびました。この思いに至ったのは、私の友人の話を聞いたのがきっかけです。その友人はもともとファッションに興味があったのですが、新卒で入社したのはアパレルではない企業でした。でもその夢が捨てきれず、会社を辞めて、服飾の専門学校にアルバイトをしながら通うことにしました。二十代後半にさしかかる年齢でのアルバイト。世間の見る目は厳しく、いろんなことを言われたそうです。その話を聞いて、雇用形態の違いによって、立場や周囲の評価が変わるのはおかしいと強く感じました。そうした状況を自分の今の仕事を通して、自分たちの手で変えていければと思います。
満留:僕は看護師さんの人材紹介を行う部署にいるのですが、現場で強く感じる課題感は、職場とのミスマッチで辞めてしまう人が多いことです。これは看護師さんにとっても医療機関にとっても、そして患者さんにとっても大きなデメリットです。そこで僕らの部では、せっかく転職のお手伝いをするのであれば、転職後に早期で退職してしまう方を減らそうと、取り組んでいます。そのためにはまず、転職する看護師さんの視点に立つことが必要です。転職後に辞めてしまった看護師さんたちにヒアリングをして、辞めた理由はどこにあったのかを、キャリアアドバイザー全員で共有するようにしています。表面的な条件や待遇だけでなく、転職先の職場環境や上司となる方の人柄も含めてきちんと理解し、自分の言葉で丁寧にお伝えすることが、転職希望者の方にできる、ディップならではの価値なのではないかと思います。
自ら考え、動き出すことで可能性を見い出していく。
末次:アルバイトの方々の社会的な立場を高めていくという役割は、どの競合よりもアルバイトユーザーの視点を大切にしてきた私達だからできることだと思っています。時にお客様さえ気がついていない職場や仕事の魅力、そこで働く人達の生き生きとした姿を引き出せるのがディップの営業であり、それをさまざまな方法で豊かに表現できるディップのメディアは、大きな可能性を持っていると思います。
大谷:働く人の多様性や環境改善について何かできることはないかと考えた時、介護業界に目が留まりました。この業界は現在はもちろん、将来にわたって人材不足が予想されており、日本社会全体の課題でもあります。託児所の設置や外国人の雇用環境整備、介護スタッフ全般の待遇改善など、さまざまな問題を知るにつれて、自分が取り組む仕事の意義や役割について考えさせられます。同時に、この状況を改善したいという思いが強くなっています。
満留:日本の医療を支える看護師さんたちの短期離職を防ぐ。そのために「看護師の皆さんが転職することによって幸せになるにはどうすればいいのか」を常に考えています。病院で働くという選択肢だけでなく、訪問看護や老人施設なども含めた、さまざまな選択肢を提供し、日本の医療における人材の需給バランスを最適化していく。AIなどの技術進歩が目覚ましい中で、人の手による人材紹介だからこそ提供できる価値とは何なのか、真剣に考える時がきていると思います。