社内異動でキャリアアップを実現!4回の異動経験者が語る成長の秘訣

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甲田有莉咲
スポットバイトル CS(カスタマーサクセス) ▼詳細

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dip people編集部
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新規事業『スポットバイトル』のカスタマーサクセス(CS)を担う甲田有莉咲さん。2021年にキャリアアドバイザーとして新卒入社し、現在に至るまで人事や秘書など4回の異動を経験してきたという。今回は多種多様な部署を経験した甲田さんに、異動を通じて得た経験や気づきを伺いました。

キャリアアドバイザーとしてスタート、異動で気づいた理想と現実

編集部:まずは簡単にこれまでの異動歴を伺えますか?

甲田:2021年に新卒で営業職として入社し、最初の1年間はキャリアアドバイザーとして看護師の求人紹介を担当しました。入社2年目の2022年4月には、人事部に異動となり、キャリアアドバイザーの新卒採用担当として勤務。同年10月にキャリアアドバイザーに戻りました。その後、2023年1月には秘書室に異動し、約1年半取締役の秘書を務め、2024年9月に『スポットバイトル』のカスタマーサクセス(CS)を担う現在の部署に異動しました。

編集部:複数回の異動を経験されていますが、そもそもキャリアアドバイザーとして入社されたきっかけは何だったのでしょうか?

甲田:新卒入社の時点では、実はそこまで深く考えていませんでした。個人相手の営業(キャリアアドバイザー)か、法人相手の営業(採用コンサルタントやDXコンサルタント)のどちらが良いのか分からなかったんです。ただ当時は「個人と向き合える」「自分の行動に対する反応が直接見られる」という点が、自分のモチベーションに繋がると思い、キャリアアドバイザーを選びました。

編集部:実際に働いてみて、学生時代に思い描いていた仕事のイメージとギャップはありましたか?

甲田:学生時代に思い描いていた仕事は体現できました。個人と向き合うキャリアアドバイザーの仕事にはやりがいを感じていましたし、営業職としても、求職者の反応が直接見られるので「今月はどれくらいマッチングできるか」といった結果の予測が立てやすく、モチベーション維持に繋がりました。ただ、当時は仕事に追いつくのに必死で、キャリアアドバイザーの仕事に対する気づきを得られたのは、人事に異動してからだったんです。

採用リクルーター面談を通じて身に付いた「自己分析」の力

編集部:人事に異動された経緯や背景について詳しく教えていただけますか?

甲田:キャリアアドバイザーの新卒採用を拡大するため、実際の仕事体験を語れる社員が人事にほしい。ということで決まった辞令だったようです。人事では採用リクルーターとして、キャリアアドバイザーを志望する学生と面談を担当していました。面談を通じて自分自身の仕事を振り返ると、私は求職者や第三者の考えや行動など、自分のコントロールが及ばないところで結果が決まる点に悩んでいたことに気づきました。でも悩みがクリアになった後は、自分ではどうしようもできないことは「しょうがないじゃん」で割り切って、自分の手で変えらる課題に専念する力が身に付いていました。キャリアアドバイザーの時の悩みを克服して、人事ではそれを強みにして働いていた気がします。

編集部:学生時代の理想と現実の仕事に触れることで、ご自身の新たな一面を発見されたのですね。むしろその後、再びキャリアアドバイザーに戻られたのはなぜでしょうか?

甲田:これも会社の辞令です。実は人事への異動は期限付きで、新卒採用時期に合わせて内定式までの半年間だけでした。

編集部:その時はどのような心境でしたか?

甲田:悩みました。人事の仕事にも慣れてきたところだったので、特に。でも、半年前の自分とは別人になっていました。気づけば「自分は具体的に何に悩んでいるのか」「どうすれば解消できるのか」を考えながら仕事をすることが習慣になっていたんです。人事への異動前は仕事の振り返りが苦手で、何かある度に「営業は向いていないのかも」と今の自分や環境を全否定してしまうこともありました。しかし、キャリアアドバイザーに戻ってからは、冷静に自分の行動や会社の考えを分析し、なぜ成果を出せたのか、何を変えれば成果を出せるのかを仕事の中で考えられるようになっていました

自分の仕事は自分でつくる。秘書で身に着けた0→1の力

編集部:同じ仕事でも半年で大きな変化があったのですね。その後、秘書への異動はどのような流れで決まったのでしょうか?

甲田:人と人の縁でしょうか。人事にいたときの上司と話をする機会があり、キャリアアドバイザーと人事での経験を通しての気づきや、自分自身が変わったことを話しました。すると、その上司が「秘書に向いているかもしれない。秘書で働いている人と話してみる?」と社員を紹介してくれたんです。それがきっかけで秘書の方と面談し、異動が決まりました。

編集部:それは稀有なケースですね!ご自身の変化を周囲に発信することで、新たなキャリアが開かれたのですね。秘書の仕事はいかがでしたか?

甲田:最初は「花形職種」というイメージ通り、華やかな仕事だと思っていました。しかし実際は激動の毎日で、自分の仕事を自分でつくるような仕事でした。会社や取締役の動きに合わせて仕事をするので、突発的な対応も多く、例えば緊急の会議設定や、社外の人との調整業務など、臨機応変な対応が求められました。でも、キャリアアドバイザーと人事の経験が活きた仕事でもありました。

編集部:具体的にどのような場面で、これまでの経験が活かされたのでしょうか?

甲田:秘書は複数名いるので、先輩社員から学べることは多かったです。しかし、経営者の仕事に合わせて常に対応していく必要があるので、先輩も仕事の正解を常に知っているわけではありません。だからこそ「これは誰に相談しよう」「どんな資料があれば経営者の意思決定はスムーズになるか」など、自分で仕事をつくる必要がありました。様々な人を巻き込みながら仕事をつくっていく中で、今まで培ってきた社内の人間関係がとても役立ちました

編集部:秘書の仕事で、ご自身の成長を感じていたにも関わらず、『スポットバイトル』のCSに異動されたのはなぜでしょうか?

甲田:秘書の仕事は順調でしたが、ディップという会社やプロダクトのことを自分の理解が足りていないことに気づいたんです。プロダクトを理解していないのに、ディップの内側で働くスタッフ職として仕事をしていることに違和感がありました。例えば、経営者から現場の状況を聞かれた際に「そういえば現場はどうなっているんだろう」と、自分でも分からないことが多かったんです。人事のときも、自分が担当していないサービスや部署の説明が苦手で、誰かに頼ってしまうことがありました。だからこそ、自分自身の成長をより実感するために、社内公募で『スポットバイトル』のCSに異動しました。

新規事業への挑戦、異動で得た強みを活かす

編集部:今回が初めての社内公募での異動だったのですね。「成長実感を求めて異動した」とは、具体的にどのような思いがあったのでしょうか?

甲田:新規事業の法人営業では、自分自身が誰よりも自社のプロダクトや、クライアントの事業やサービスを理解している必要があると思ったんです。私は後から振り返って成長を実感するスタッフ職以上に、成果と共に成長を実感できる営業職のほうが今は楽しくポジティブに日々働くことができていると感じます

編集部:ご自身の課題を克服しつつ、強みを活かせる環境への挑戦、素晴らしいですね!不安や迷いはなかったですか?

甲田:全くありませんでした。むしろ、異動で培った「新しいことを生み出す経験」や「周囲の変化に合わせて臨機応変に行動する力」を活かせると感じました。これまでの経験があったからこそ、今の自分にとって最適な機会だと自信を持って挑戦できました。

編集部:転職という選択肢は頭をよぎらなかったのでしょうか?

甲田:転職を全く考えなかったわけではありません。しかし、モヤモヤした気持ちのまま転職しても、自分のキャリアに後ろめたさが残ると思い、社内で頑張ろうと決意しました。学生時代も部活などを途中で辞めた経験がなく、続けることが私にとっての成功体験なのかもしれません。実際に続けてきたことで得られた人脈や自信に価値を感じているからこその決断です。

編集部:4回の異動経験は、今の仕事にどのように活かされていると感じますか?

甲田:カスタマーサクセス(CS)は営業職ですが、新規事業ということもあり不確実性が大きい仕事です。他の営業職と同様に数値目標はありますが、それも常に変化しますし、仕事の手順も決まっていないので、常に試行錯誤しながら他のメンバーと仕事をつくっています。まさに営業とスタッフ職、両方を経験したからこそ、やりがいを持ってこの仕事に取り組めているのだと思います。

編集部:最後に、4回の異動を経験して、甲田さんが考える異動のメリットについてお聞かせください。

甲田:新規事業に携わるチャンスは多くないと思います。特にディップのような東証プライム市場に上場している規模の会社では。しかし、社内で目の前の仕事に真摯に向き合ってきたからこそ、今、この環境に挑戦しながら成長できていると感じています。また、転職と比べて異動は社内に味方がたくさんいるので心強いです。部署を異動して新しい仕事に取り組む中でも、前の部署の先輩やメンバーが相談に乗ってくれますし、異動先に知り合いがいなくても、社内の人が事前に紹介してくれるなど、スムーズに組織に馴染むことができます。そんな安心感の中で大きな挑戦ができることが、異動のメリットだと思います。

編集部:ありがとうございました。

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甲田有莉咲

スポットバイトル CS(カスタマーサクセス) 明治大学卒業後、ディップに2021年新卒入社。看護師人材紹介ナースではたらこのCAを経て、新卒採用戦略推進室へ異動。リクルーターなどの経験を経て秘書室へ異動し、役員のサポートを1年半ほど経験。現在は昨年10月リリースの新サービス『スポットバイトル』のCX担当として営業活動中。

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『dip people』の企画・運用・制作を行い、ディップの情報を社外へ発信しています。