「その人らしさはストーリーに表れる」新卒採用選考において大切にしてほしいこと
ディップでは一人ひとりの強みを活かす「職種別採用」を行なっています。今回は人事として新卒入社し、現在「コーポレートコース」「企画コース」の採用を担う田中雄登(タナカ ユウト)さんに、各コースの特徴や採用担当として選考で大切にしているポイントなどを伺いました。
好奇心のおもむくままに探究し続けた大学時代
清水:本日はよろしくお願いいたします!早速ですが簡単に自己紹介をお願いいたします。
田中:2021年4月に新卒として入社しました田中雄登です。1年目から新卒採用に携わり、現在は「企画コース」「コーポレートコース」の採用担当として働いています。その傍らでディップ総合研究所で、Labor force solution company としてディップが社会を改善する糸口をつくるために、国内外の労働問題の研究を行っています。
清水:大学時代はどのように過ごされていましたか?
田中:大学時代は好奇心旺盛に世界中を飛び回り、興味を持ったことを徹底的に追及する学生でした。学内では教授の代わりにゼミを担当して後輩たちに国際法の指導をしたり、約30ヵ国を訪れて各国の政治状況についてのリサーチを行ったりしていました。他学部の授業にも潜り込んで気付いたら卒業時点で200単位を超えるくらいだったので、誰よりも大学の定額学び放題プラン(学費)の元手を取った自信はあります。
清水:大学をフル活用されていたのですね…素晴らしいです!学外ではどのようなことに取り組まれていましたか?
田中:学外では様々なNPO/NGOの組織改革や新規事業の立ち上げに携わっていました。
清水:そのような活動を始めたきっかけは何だったのでしょうか?
田中:大学2年生の時にニューヨークの国際連合本部で国際組織について学び、世の中の問題を解決するためには、市民主体のガバナンスを機能させる事が課題だと感じて、NPO/NGOを自分が運営する側に回ってみようと思ったのがきっかけでした。
清水:学内・学外双方において徹底的に好奇心を追求されていたのですね。なぜ田中さんは、そこまで本気になれたのでしょうか?
田中: 何もない環境に放置されても勝手に興味があることを見つけてくるし、興味を持ったら「何でこうなってるんだろう?」と自分が納得するまで理由を知りたがる性格だからだと思います。そして気付いたら何でも本気になっていたって感じですかね。
ディップは会社の言動が一致している珍しい会社だと感じた
清水:田中さんがディップに入ろうと思ったきっかけは何でしたか?
田中:ディップに入社を決めたのは、自分自身が社会や組織に持つ課題感や理想にディップの理念や活動がマッチしていたからです。大学時代に突っ走ってきた僕は卒業して1年間、就職をせずに自分自身とじっくり向き合う時間を作っていました。そんな時に、今までの活動を振り返り、自分が「人を起点にして組織や文化を更新し続けたい」という想いを持っていることに気づいたんです。そのような考え方やプロセスがディップの歴史やフィロソフィーと重なっていると選考の中で感じ、「ここでなら自分と同じ想いを持った人たちと一緒に、自分の良さを発揮して働くことができる」と思いました。
清水:歴史やフィロソフィーとのマッチは具体的にディップのどういった部分で感じましたか?
田中:ディップの歴史などについてはぜひともみなさん自身の視点で自分にどう映るか考えてみてほしいのですが、僕の視点で一つお伝えするのであれば、ディップの選考はフィロソフィーに基づいていると思います。以前、新卒採用責任者の片沼がこちらの記事でディップの「One to One Satisfaction」という採用ポリシーを話していたように、一人ひとりの人生に向き合う姿勢は嘘偽りがないなと感じていました。
清水:どんな選考だったんですか?
田中:面接や面談では準備したガクチカや自己PRの完成度をチェックするというより、社員との対話を通じて互いの未来を一緒に考えるような時間だった記憶があります。まさに「この仕事にあなたは最適なのか?」という、仕事に就活生を当てはまる考え方ではなく、「あなたにこの仕事は最適なのか?」といった、人ありきで仕事を考える思想や姿勢が体現されていた選考でした。
清水:私もディップの営業職の選考中に、田中さんから「広告制作の方が清水さんの良さを活かせるんじゃない?」とお話をいただきましたよね。それがきっかけで広告制作職の選考に進路変更し、内定となったので、その考えはすごくよく分かります。
各コースや職種の違いを知るヒントはMISSIONにある
清水:入社後から現在までの業務内容を教えてください。
田中:入社後は本当にたくさんの業務に携わりました。入社して1ヶ月後には会社説明会の話者や学生との面談が始まり、半年後には営業職採用において一人ひとりの就活生が自分に合った仕事や会社を選んでもらえるような仕組みを考える仕事を担いました。そして入社2年目からは、営業職以外の7職種(経営企画・事業企画・経理・法務・広告制作・メディアプロデュース・マーケティング)のトップの方々と密にコミュニケーションを取りながら、採用戦略の設計から日々の面接や面談のオペレーションまで考え、実行しています。さらに今年の9月からはディップ総合研究所のサポーターとして、社会改善に向けた取り組みを新たに始めました。
清水:大学時代と変わらず入社1年目から幅広く活動されているのですね。上記7職種の新卒採用を担当されているとのことですが、「企画コース」と「コーポレートコース」の特徴を教えてください。
田中:企画コースは「バイトル」や「はたらこねっと」など、主に自社サービスの企画・改善から、プロモーション戦略の企画・実行までを担う3職種(広告制作・メディアプロデュース・マーケティング)で働きたい人を、コーポレートコースはディップの企業価値・事業価値の最大化に向けた戦略策定や、事業の仕組みづくりを担う4職種(経営企画・事業企画・経理・法務)で働きたい人を対象にしたコースです。
清水:各コースに向いている人はどんな人ですか?
田中:物事の背景を自分なりの視点で考える習慣がある人はどちらのコースも向いていると思います。その上で企画コースであればこちらでメディアプロデュース統括部長の進藤が話しているように、「物事をよくするための提案ができる人」が、コーポレートコースでは「ビジネス感覚を持って、中長期的に物事を考えられる人」が向いている人の特徴かなと思います。逆に言うと「正解を探す人」「考えることが苦手な人」には少し難しいかもしれません。
清水:コースや職種を選択する時のポイントはありますか?
田中:各職種が何を目的に活動しているのか、つまりMISSIONに着目してみてください。具体的な業務内容も結局は組織のMISSIONによって決まります。なので、まずは各コースのLive seminar (会社仕事説明会)に参加してみてください。将来の自分の上司になるかもしれない各職種のマネジャーが、MISSIONに向かってどんな仕事に取り組んでいるのかといったことや、その仕事を通じて歩める多種多様なキャリアなど、包み隠さず語ってくれると思います。
大切なのは、言葉の裏側にある「ストーリー」に向き合うこと
清水:採用担当として、田中さんが採用活動の中で意識していることはありますか?
田中:僕は採用を通じて学生一人ひとりの「ストーリー」を意識しています。「ストーリー」って最も個性が出る部分だと思うんです。2,000人を超えるディップの社員だって全員が同じ道を歩んできたということは絶対にないですよね。就活生も一人ひとりストーリーを持っていて、過去から現在に至るまでのストーリーの中に、その人らしさや価値があると思っています。
清水:「これまでのストーリーがその人らしさを表す」というのはよく分かる気がします。では田中さんは実際に、面接や面談でどのようにストーリーを知ろうとしているのですか?
田中:学生さんと話をしていると、「長期インターンシップでマーケティングの経験があります」「アルバイトで売り上げを2倍にしました」といった話がよく出てきます。もちろんそれもその人の一部で素敵だと思うんですけど、それがその人の全てではない。だからこそ面接や面談では小学校から現在に至るまで「どんな環境で」「どんなことを考え」「どんなことをしてきたのか」など、人生全体を通じて理解することを心がけています。
清水:そもそも、なぜストーリーを通してその人らしさを見にいくことを大事にしているのですか?
田中:例えば、熱帯雨林の植物は湿度が高くて降水量が多い方が「成長する」けど、砂漠にある植物は乾燥していて日がよく当たるところの方が「成長する」じゃないですか。人も植物と全く同じで、どんな環境に置かれるかでポテンシャルを発揮できるかどうかも180度変わってくると思うんです。そこを見誤れば相手を枯らしてしまいかねないし、逆にポテンシャルを最大限に引き出し、活躍につなげてあげることもできる。なので、これまで歩んできた人生に丁寧に向き合うことで、学生さん自身をしっかり理解したいと思っています。
清水:最後に学生の皆さんにメッセージをお願いいたします。
田中:ディップでは一人ひとりが持っている想いを入社後も最大限に活かしてもらうために、入社前から自分で職種を選び選考に進む職種別採用を行っています。スキルや経験よりも「自分で会社を創っていくんだ、社会を改善するんだ」という意志を持って、思い描く未来を叶えられる職種を選んでください。あなた自身がこれまでの人生を通じて培ってきた「強み」や「環境」がヒントになるはずです。僕はそんな「夢とアイデアと情熱」を持った一人ひとりの社員が集まったディップで、未来のディップを、社会を、皆さんと一緒に創っていける日を楽しみにしています!