限られた時間でその人らしさを知りたい。新卒採用選考官に「満足度No1を目指した採用」とは何か聞いてみた。
ディップには「One to One Satisfaction」というブランドステートメントがあります。そのブランドステートメントに基づき、「関わるすべての人にとって満足度No1であること」を目指して、私たちは日々採用活動を行っています。今回は、ディップの新卒採用にて選考官を担い、選考後の感想アンケートで驚異の満足度100%を叩き出した小牧 慎也(コマキ シンヤ)さんに、採用面接において大事にしていることは何か、お話を聞いてみました。(インタビュアー:人事総務本部 採用戦略推進室 高橋)
入社のきっかけは選考官からの一言。初めて肯定された気がした
高橋:本日はよろしくお願いします!まずは、簡単に自己紹介をお願いします。
小牧:小牧慎也です。2014年にディップへ新卒入社しました。最初の配属はエリア事業部で、2年間心斎橋付近のお店を担当していました。3年目からはビジネスソリューション事業部(以降BS事業部)に異動となり、大手のお客様を担当しています。2020年からは課長としてメンバーをサポートしています。
高橋:小牧さんの就職活動について教えてください。
小牧:特に業界を絞って就職活動していたわけではなく、いろいろな企業様に足を運んでいました。仕事の詳しい内容や働いている社員一人ひとりの考えなど、普段聞けないようなことを聞けるのが楽しくて、とにかく行動していましたね。もちろん不合格になった時などは落ち込むこともありましたが、全部が全部上手くいくはずないと思っていましたし、なにより受かる受からないではなく、学びの場にしようと捉えていたのが良かったのかもしれませんね。
高橋:小牧さんが足を運んだ企業様はたくさんあると思いますが、その中でもディップに決められたのは何か理由があったのですか?
小牧:そうですね。決め手としては、個人面接を担当してくれた選考官の存在が大きかったかなと思います。その選考官というのが、現在同じ部署で働いている土屋さんという方です。
高橋:就活時の選考官が同じ部署とは、すごい偶然ですね!選考ではどのような会話をしたのですか?
小牧:「就活はどうですか?」と聞かれ、「楽しくやれています。たくさんの企業様の話を聞くことが楽しいので、自分自身にとっていい経験になってます」と回答しました。それに対して土屋さんから、「ディップの採用コンサルタントは、さまざまな企業に行き、お客様の話を聞いて、その話をもとに当社のサービスを提案する仕事。就職活動が楽しいなら、ディップの採用コンサルタントとしての適性や素養があると思うよ」と言っていただきました。
高橋:小牧さんが就職活動で感じている想いが、ディップの採用コンサルタントとして適していると言ってもらえたのですね。その時はどのようなお気持ちでしたか?
小牧:初めて自分のことを肯定してもらった気がしました。こういう考え方で働けるところがあるんだって。土屋さんの選考を受けた段階で、内定がもらえたらディップに行こうと決めました。もちろん他にも素敵な企業様はありましたが、選考時に土屋さんからかけてもらった言葉が、自分の中ですごく印象に残っていたんです。結果、内定をもらい、ディップに入社をしました。
メンバーとの向き合い方が評価され、新卒採用の選考官に
高橋:ここからは新卒採用に携わるまでのお話をお伺いします。まず、入社後から現在までのご経歴についてお聞かせください。
小牧:自分の中で大きな経験となったのは、新卒で配属されたエリア事業部からBS事業部に異動になったことです。入社3年目のときでした。自分の希望ではなく辞令による異動で、これまでの仕事とやり方が変わったため、正直自分にとっては抵抗感がありましたね。ただ、当時の部長から、「最初は慣れなくて大変かもしれないが、長い目で見たときにプラスに働くはずだから」と言葉をかけていただき、異動先でも前向きに頑張ろうと思えるようになりました。
高橋:異動後、何か新しい学びや気づきなどはありましたか?
小牧:新しい環境になり、改めて学び直すことも多く、ビジネスそのものに対する視野は広がったと思います。特にBS事業部は各業界のリーディングカンパニーと言えるような大手顧客を担当していることもあり、業界理解はもちろん、その中での我々の事業の存在意義や在り方などを考え直すいいきっかけになりました。
高橋:現在は管理職を務められているとのことですが、昇格のお話を受けたときはどのようなお気持ちでしたか?
小牧:働いていく中で職位も上がり、管理職に対するあこがれも出てきたタイミングだったので、ポジティブな気持ちで受けました。管理職に自分がなったら「変革を起こしたい」と思っていましたね。メンバーにもっと創意工夫が生まれる仕組みを作れる可能性を感じていたので。
高橋:強い志を持って管理職になられたんですね。日頃、メンバーとはどのようなことを意識してコミュニケーションを取っていますか?
小牧:「顧客に対する主人公はメンバー自身である」ということを、常に念頭に置いています。先ほどもお伝えしたように、私はメンバーの創意工夫を大事にしたいんですよね。どうしたらメンバーが主体性を発揮できるかを考え、そのきっかけを作れる存在でありたいと考えています。
高橋:小牧さんの「人と向き合う姿勢」が、新卒採用の選考官を務めることになった理由の一つだと感じました。
小牧:ありがとうございます。2019年に昇格したタイミングから、新卒採用の選考官として面接をさせていただくことになりました。
限られた時間の中で、その人らしさを知りたい
高橋:ここからは新卒採用についてお伺いできればと思うのですが、小牧さんが担当する個人面接はどのような流れや内容になっているのですか?
小牧:面接の流れはシンプルです。ご挨拶をし、お互いに自己紹介をし合って、学生さんのこれまでの人生と就職活動の状況についてお伺いします。その後、逆に聞きたいことがあれば聞いていただいて、最後に必ず良かった点・改善点ともにフィードバックして終わりです。ちなみに、最初の自己紹介では「自己PRではなく自己紹介をしてね」と伝えてます。やはり選考ということで、かしこまったことを言ってしまう方も多いと思うのですが、それだとその人らしさが見えないと思っていて。「○○さんらしい個性が分かることを教えてください」とお伝えし、最近こんなことにハマってて…みたいなことを聞かせてもらっています。
高橋:選考官に普段の自分を知ってもらえるって嬉しいですね。小牧さんのそんな姿勢は学生さんにも伝わっており、選考後の感想アンケートでは選考満足度100%を記録!こちらの結果についてはいかがでしょうか?
小牧:この結果はすごく嬉しいですね。面接ではこちらがジャッジするという偉そうな場ではなく、お互いの理解を深められる場にしたいと思っています。その人の良さがたくさんあるはずなので、面接の冒頭は必ず「今日は〇〇さんのいいところを全部知りたいです」と伝えて、スタートしています。面接終了後、「これ伝えられなかったな」「こういうこと伝えた方がよかったかな」とか、そんな思いはしてほしくないので。
高橋:とても素敵ですね!今はオンラインでの選考も多く、対面とはまた違ったコミュニケーションの工夫が必要かと思いますが、特に気を付けている点などありますか?
小牧:そうですね。オンラインならではだと思うのですが、カンペを読んでいるのは正直分かってしまうので(笑)、そのカンペに書かれていないことを掘り下げるようにしています。事前に用意していなさそうなところをあえて聞くようにして、本人が気づいていない良さも見つけてあげたいと思っています。
高橋:一つでも気づきや学びを持って帰ってもらえるようにする。ディップが採用ポリシーとして掲げている「One to One Satisfaction」を体現いただいていると思います。
小牧:ありがとうございます。自分の質問から、その人の強みの要素をたくさん引き出せるように心がけています。自分が少し質問するだけでいろいろなエピソードが出てくるし、学生さん自身、まだ理解が足りていないところもあるので、どのような結果であってもディップの選考後に前を向けるよう、goodとmoreでお伝えしています。これから選考を受ける皆さんには、自分自身の素晴らしい経験がディップとどのようにフィットするか、ぜひ繋がりを考えてきてほしいなと思います。
現場社員が採用面接官になることで良いシナジーが生まれる
高橋:ディップでは全社採用として、人事だけでなく現場の管理職の皆さまにも面接官をご担当いただいています。現場の管理職が採用に関わることについて、小牧さんの率直なご感想をお聞かせください。
小牧:現場の選考官が新卒採用に関わることはとてもいいことだと思います。自分の会社・仕事に関して話す機会は中々ないので、自分の頭の中も整理ができますし、学生さんと話すことで気づかされることも多いです。学生さんにとっても、現場の生々しい話を選考官から聞くことで理解度も上がると思うので、双方にとって良い場になっているのではないかと思います。
高橋:ありがとうございます!今後もディップの新卒採用に関わる上で実現したい想いを教えてください。
小牧:人の個性が活きる採用と、その先の組織作りをしていきたいと思っています。例えば、営業のアプローチ一つとってもいろいろなやり方があって、正解なんてないんです。これからは先輩のやり方をマネするだけでなく、自分なりの価値観や個性を持った方と一緒に働いていくことが、組織や会社の成長にも繋がっていくと思っています。ただ、そういう個性ある方って選考中に悪目立ちしてしまったりすることもあるとは思っていて。自分が一人ひとりの学生さんときちんと向き合い、人の個性にスポットを当てられる、そんな選考官でありたいなと思います。
高橋:最後に、ディップへの就職を考えている方にメッセージをお願いします!
小牧:これは面接終了時にいつも伝えているメッセージなのですが、ぜひたくさん選考を受けて、いろいろな価値観に触れてみてください。就職活動は社会人になる前の大事なステップだと思っています。自分自身と向き合うのは辛いこともあると思いますが、その経験は絶対に社会人になってから活きます。就活中に出会う様々な企業の話を聞いてみて、「面白いな」と感じるのであれば、きっとディップの採用コンサルタントは向いていると思います。選考でお会いできるのを楽しみにしています!