ディップを「技術と営業の会社」にするために。新規事業をリードするエンジニアの挑戦

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小森谷 良輝
AI・DX事業本部AI・DXシステム開発統括部スポットバイトル開発室 ▼詳細

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小林 宥太
商品開発本部 dip.S.W.A.T S.W.A.T課 採用担当 ▼詳細

新規事業『スポットバイトル』のテックリードとして働くエンジニアの小森谷さん。前職で自分自身も労働者として様々な課題に直面する中で、人材業界に興味を持ち転職。バックエンドエンジニアにとどまらず幅広く技術力を伸ばしながら会社に貢献している小森谷さんのモチベーションや価値観、これまでのディップでの苦労と成長を聞きました。

公共性の高い事業と労働市場の諸問題に取り組む企業姿勢に魅力を感じて

小林:自己紹介をお願いします。

小森谷:小森谷良輝です。スポットバイトル開発室に所属しています。大学時代は社会学部に所属し、まちづくりを主体とする学内プロジェクトに参加して、まちの課題解決に取り組んでいました。新卒では大手独立系SIerに入社し、ECサイトの受託開発を行うエンジニアとして、要件定義からコーディング、テスト工程の管理まで幅広く取り組んでいました。2社目でプレスリリース配信サービスのエンジニアをしたのち、ディップには2022年に中途で入社しました。

小林:ディップは3社目なんですね。ディップへ入社した経緯や理由を教えてください。

小森谷:転職活動を始めたのは、社会人4年目でした。仕事にも慣れて周りが見えるようになり、労働者として様々な課題に直面する中で、社会構造そのものを改善したいという思いが芽生えました。その頃、ディップが取り組んでいた「レイズ・ザ・サラリーキャンペーン」や「ワクチンインセンティブプロジェクト」など、社会貢献性の高い事業展開に共感し、興味を持ちましたね。

小林:エンジニアの目線では、ディップの開発環境は外から見てどう見えたのでしょうか?

小森谷:専門性を活かして活躍するエンジニアの姿に惹かれました。オープンな社風と、尊敬できる先輩や切磋琢磨できる仲間に出会えることを期待して入社を決めました。『バイトル』など、20年以上続く大きなプロダクトや新進気鋭の挑戦的なプロダクトを開発していて、さまざまなフェーズの事業に携われることも魅力的でした。

エンジニアの開発者体験をよくするために。愚直に取り組んできた2年間で得たもの

小林:入社してからこれまではどんなお仕事を担当されてきたんですか?

小森谷:入社後2年間、『バイトル』ユーザーサイトの内製化プロジェクトに携わってきました。当初のサイトは、開発者体験が良いとは言えず、多くの課題に直面し、悩んだり挫折することもありました。しかし、現状を改善できるという視点に立ち、「こうしたい」「ああしたい」という思いを胸に、仲間を巻き込み、より良いものを作ることに注力しました。テックリードを担い、周囲を巻き込んでいく中で、仕事が楽しくなっていきました。

また、開発だけでなく、ユーザー視点に立った企画立案にも積極的に参加するようになりました。「どうすればユーザーはもっと使ってくれるのか?」「どうすれば『バイトル』の価値を高められるのか?」を常に考え、実行することで得た成果は、開発者体験の向上、ひいては内製化にも繋がり、良い循環を生み出すことができました。

ピンチはチャンス!一度は解散したチームを立て直すために尽力し周囲の信頼を勝ち取る

小林:現在は新規事業の開発担当をされてるんですよね?具体的な仕事内容を教えてください。

小森谷:2024年10月にリリースしたばかりの『スポットバイトル』のワーカー向けに機能を提供するワーカーソリューションチームのテックリードとして、プロダクトを技術で導いています。 採用する技術や設計を決める・プロダクトのあるべき姿を議論して付加価値の高い機能を作る・次期リーダー候補を育成するなど、技術を武器に活動しています。ワーカーに価値を届けることを一番の目標として、バックエンド・フロントエンド・ネイティブアプリ・インフラなど領域を問わず開発を行っています。 新規事業で毎日目まぐるしく状況が変わる中ですが、信頼できる仲間と協力して困難に立ち向かっています。

小林:ワーカーというのは『スポットバイトル』を経由して働く人のことですか?

小森谷:「ワーカー」は『スポットバイトル』経由でスポットワークで働く人、「ユーザー」は『バイトル』を使って求人に応募する人、といった使い分けをしています。

小林:スポットワークをしているからワーカーですね、ありがとうございます。『スポットバイトル』の開発プロジェクトでは苦労も多かったと伺っています。印象に残っているエピソードを教えてください。

小森谷:そうですね、『スポットバイトル』のプロジェクトは実は一度、一から立て直すことになったのでとても印象的な経験になりました。 ディップの事業をスポットワークの領域にも拡大させて新たな市場を獲得しようと始まった一大プロジェクトでしたが、できあがったアプリが経営陣などステークホルダーの期待に届かず、1年以上続いたプロジェクトチームは2024年4月に解散となりました。 新たなメンバーの募集が行われる中、「このままでは終われない」と考えて、ワーカー向けシステムの開発リーダーに立候補したところ、これまで一緒に開発してきたメンバーもついてきてくれ、決意を新たにリスタートを切りました。 

小林:なんと。一度リスタートしたんですね。その後はうまくいったんでしょうか?

小森谷:前回のプロジェクトの反省を踏まえ、個人の合理性よりも物事を前に進めることを優先しました。 今回はリーダーとして未知の分野に挑戦することが多くなり、多くのステークホルダーを巻き込んで事業の成長を見据えてアーキテクチャを決めるなど、期待と責任の大きさを感じました。 しかし、経験がないことに臆するのではなく、まずは行動してフィードバックを得て改善するサイクルを回すようにしました。小さなステップを積み重ねることで、最初は無謀に見えた挑戦も着実に進めることができました。
結果としてチームの協力もあり、わずか半年でアプリを完成させ、無事に『スポットバイトル』をリリースすることができました。

成果をあげて信頼を積み重ねることで生まれる好循環

小林:苦労の中で成長できたところも多そうですね。

小森谷:そうですね、個人としてはバックエンドとネイティブアプリの両方でコードが書けるようになり、一つのタスクを素早く実装できるようになったことも大きな成長ですし、プロジェクトへの貢献ができた部分だと考えています。 今ではチームをリードする立場として、重要な機能を即日で実装しながら、後進の教育にも力を入れています。周囲からの信頼も得ることができ、プロダクトの方向性について日々ビジネスサイドと対話しています。 混沌から始まったプロジェクトでしたが、事業の拡大に伴う組織の成長も見えてきて、これからが楽しみなプロダクトです。

小林:今回のプロジェクトを通しての学びや気づきなどを教えてください。

小森谷:今回テックリードとして仕事を進める中で、自分なりの型ができたと感じます。組織によってテックリードの役割は異なりますが、将来を見越して会社や事業の価値を形作るために、推進すべき技術を決めることが重要です。以前は要件をもとに話すことが多かったですが、今では要望から実現方法を一緒に考えることが増えました。抽象的な状態から物事を形にできると信頼されたのだと感じます。

今回の経験を通じて、「周囲の期待に応えたい」「物事を前に進めたい」という価値観が自分の行動の源泉だと感じました。信頼を積み重ねることで挑戦の幅が広がり、パフォーマンスが向上する好循環が生まれています。今回はリリース時期が決まっている緊急性の高いプロジェクトで、緊張感がありましたが、チームメンバーと何度も振り返り、励まし合いました。メンバーとの絆も深まり、達成できた喜びもひとしおでした。

「技術と営業の会社」と呼ばれる会社を目指してチャレンジし続ける

小林:今後の目標を教えてください。

小森谷:技術で組織を先導し、ディップの開発組織をこれまで以上に強くしたいです。技術系のイベントで「ディップは営業の会社」と言われることがまだまだ多いですが、「ディップは技術と営業の会社」と言われるように、ものづくりの力を向上させたいです。個人のスキル向上、体系的な教育、エースエンジニアの育成を通じて、ディップの技術価値を高めたいです。みんなと協力し、楽しく働ける職場を作りたいです。

小林:この記事を読んでいるエンジニア志望の学生さんや転職活動中のエンジニアに向けてメッセージをお願いします。

小森谷:ディップのエンジニアは、それぞれが専門の知識を持って活躍するフィールドがたくさんあります。自分の専門性を生かしながら、事業のフェーズを見て、こういったことができるんじゃないか?とか、これならより事業を伸ばしていけるねとか、自分の技術を事業に繋げる力が非常に優れた会社だと思います。ただ一方で、事業自体はまだまだ伸びしろがあります。自分の技術力を生かしながら事業に貢献していく、いろんなユーザーのフィードバックを得ながら、自分の技術力を深めてさらにまた事業を発展させていく。そんな良いサイクルを楽しめるエンジニアを募集しています。絶対に活躍できるフィールドがあるので、ぜひ一緒に働きましょう!

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小森谷 良輝

AI・DX事業本部AI・DXシステム開発統括部スポットバイトル開発室 SIerや事業会社で4年間WEBシステムの開発を経験し、2022年に中途入社。「バイトル」のスクラムマスターやテックリードとして開発の内製化を推進した。現在は「スポットバイトル」開発のテックリードを務め、WEBやネイティブアプリなど幅広い技術領域で活動している。最近は趣味のバンドでギターを弾くことが楽しみ。

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小林 宥太

商品開発本部 dip.S.W.A.T S.W.A.T課 採用担当 新規事業企画を担当するS.W.A.T課の採用担当。最近のマイブームはサウナ。