モバイルアプリ開発からマネジメントへ。ユーザーファーストの視点を大切に、新たなキャリアへの挑戦を

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森川大雅
ネイティブアプリエンジニア ▼詳細

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上原大
インターン ▼詳細

技術力とユーザー視点を兼ね備えたエンジニアとして、バイトルのiOSアプリ開発に携わる森川大雅さん。前職での経験を活かしながら、ディップでの新たなキャリアを歩んでいます。モバイルアプリ開発の現場から、今後目指すマネジメントの世界まで、森川さんの軌跡に迫ります。

バイトルiOSアプリを支えるネイティブアプリエンジニアの素顔

上原:自己紹介をお願いします。

森川:現在ディップに入社して2年目になります。前職ではシステム開発、特にiOSアプリとAndroidアプリの開発を担当していました。ディップでは、バイトルのiOSアプリ開発を担当しています。

上原:プログラミングを学ぼうと思ったきっかけを教えていただけますか?

森川:新卒で入社した会社でパソコンに触れる機会が多かったのがきっかけです。日々の業務でExcelを触っていく中で、マクロや関数を使って簡単なプログラムを組むことに面白さを感じ、本格的にプログラミングを学びたいと思い、プログラミングを学べる専門学校に入学しました。専門学校では、IT基礎からネットワーク、データベース、アルゴリズム、プログラミングまで幅広い知識を習得し、時代のニーズを捉えた実践的なプロジェクトにも取り組みました。

上原:前職ではどのようなことをされていたのでしょうか?

森川:専門学校卒業後にシステム開発の会社に入社し、決済アプリの開発に携わっていました。就職活動の軸であったネイティブアプリ開発に携わりたいという思いを実現させることができました。

上原:決済アプリ開発の具体的な内容を教えていただけますか?

森川:商業施設で使用される決済アプリの開発に携わりました。ユーザーがアプリストアからインストールして、店舗で実際に決済ができるサービスです。iOSとAndroid両方のアプリ開発を担当し、特にセキュリティや顧客体験を重視して開発を行いました。

ユーザーファーストを追求したアプリ開発に魅力を感じてディップへ

上原:転職活動を経てディップを選んだ具体的な理由を教えてください。

森川:iOSエンジニアとして、ユーザー視点を重視した開発プロセスに魅力を感じました。特に、バイトルに対するユーザーからのフィードバックへの対応が印象的でした。アプリストアのレビューには多くのフィードバックや評価が投稿されますが、ディップではそれらを真摯に受け止め、迅速かつ的確にアプリを改善している様子が際立っていました。フィードバックを大切にし、より良いユーザー体験を提供し続ける姿勢は、私がエンジニアとして成長できる環境だと思い入社しました。

上原:ユーザー視点を重視していることに魅力を感じたんですね。前職の経験からそのように感じたのでしょうか。

森川:前職で顧客やエンドユーザーから「決済ができない」「こういう不具合がある」といった細かい声を日々聞く機会がありました。その中で、ユーザーの声を聞く重要性を感じるようになりました。

上原:ディップでは、実際のユーザーの声をどのように収集しているんですか?

森川:アプリストアのレビューを毎日確認しています。平日は1日1件程度、月曜日は週末分が溜まって4、5件のレビューがあります。これらの声を開発に活かすように心がけています。

上原:すごい!毎日確認されているんですね。

森川:レビューで集まった意見をもとにアプリの改善施策に落とし込むこともありますよ。また、クラッシュ(強制終了)などの問題が発生していないかを常にチェックし、データを分析しながら改善を重ねています。

入社して見えてきたリアルなディップの姿。自ら手を挙げて改善に取り組んだ半年間

上原:ディップに入社して感じた良さを教えてください。

森川:入社前から感じていたユーザーファーストの姿勢が、実際の現場でも徹底されていることを実感しました。ディレクターが「レビューをしてくれたユーザーさんにこういうフィードバックを返しますが問題ないでしょうか」と丁寧に確認する姿勢が印象的です。また、チームのメンバーはコミュニケーションが好きで、作業する時間は黙々と取り組みますが、ミーティングになると和気あいあいとした雰囲気で進められることも魅力です。

上原:逆に、ディップがより良くなるために改善できる点はありますか?

森川:教育の部分にはもう少し重点を置けるとよいと感じていますね。私が入社して感じたのは、現場でメンター制度がうまく機能しておらず、特に新卒社員や若手メンバーが技術的なサポートやメンタリングを受けられていない状況があるということでした。

上原:森川さん主導で改善に向けて取り組まれていると伺いました。

森川:はい。この課題を解決するために、新人が気軽に質問できる環境作りに尽力しました。具体的には、週1回メンターとの1on1を実施し、進捗確認や技術的なサポートだけでなく、業務上の悩みや雑談もできる場を設けています。そうすることで、新人メンバーの技術知識や業務フローの理解を促し、成長速度を上げることができました。半年間ほどでかなり改善できたと思います。

上原:他にも新人教育の際に取り組んでいることはありますか?

森川:早い段階から視座を高めてチーム全体を見渡せるように「今自分はこんなタスクをやっているんだよね」といったその人自身の業務には関係のない会話も意識的に増やしたり、「このタスクやってみる?」と簡単な社内タスクなどを任せて成功体験を積んでもらうようにしています。小さな成功体験を積み重ねることで自信が付き、新人メンバーの挑戦と成長のサイクル作りに貢献しています。

企画から運用まで。複数の職種がチームで協力して作り上げる面白さと難しさ

上原:バイトルアプリの開発に携わっているとのお話を伺いました。具体的にはどのようなことをされているのでしょうか?

森川:大きく5つの工程に分かれています。まず要件定義では、追加したい機能や画面などに対してディレクターと仕様を擦り合わせます。次に設計では、実装方針を考え、必要があればフローチャートやシーケンス図を作成し、チーム内で方針説明を行います。開発段階では設計通りにコーディングしてチーム内レビューを通し、その後テストフェーズに入ります。テストは開発者側でのテスト、品質保証チームでのテスト、ディレクターによる最終テストと3段階で行われ、最後にApp Storeへのリリースを行います。

上原:5つの工程の中で最も大変なのはどの部分ですか?

森川:要件定義の部分です。ディレクターと施策について話し合い、アプリの方向性を決めていきますが、ここがおろそかになると実装段階で期待通りの成果が出なかったり、実現可能性の判断も難しくなります。大変ですが、同時にやりがいを感じる工程でもあります。

上原:仕事をする上でどんなことを大切にしていますか?

森川:チームワークを大切にしています。エンジニアとしての仕事は開発者やデザイナー、ディレクター、PMとの連携が欠かせません。問題が発生した際に各々が持つ専門知識を持ち寄り、意見を出し合うことでより良いアプリを届けることができます。

上原:チーム内での役割分担やメンバー数について教えてください。

森川:プロジェクトマネージャー、プロジェクトリーダー、iOS・Androidエンジニア、QA(品質保証)チーム、QC(品質管理)チーム、ディレクターという構成です。現在のチームは社員約10名とパートナー企業を合わせると30名程度の規模で運営されています。各メンバーの得意分野を活かしながら、分からないことがあれば気軽に質問できる環境を作っています。

上原:お話を伺う中で、円滑に仕事を行うためにはメンバーの育成が大切だと感じました。人材育成で特に意識していることはありますか?

森川:個人的には適度なプレッシャーが必要だと考えています。特に新卒や若手エンジニアには、本人が目指すゴールに向かって成長できるよう、優しく、それとなくプレッシャーをかけてメンタリングするようにしています。そうすることで、新人メンバーの成長速度が上がり、早い段階で業務に適応できるようになります。

上原:仕事のやりがいを感じる瞬間はどんな時ですか?

森川:開発したiOSアプリをリリースして、ユーザーから直接レビューをもらえることです。良い評価も悪い評価も含めて、それらを見ながら日々改善を重ねていくプロセスにやりがいを感じています。

上原:リリース時の心境を教えてください。

森川:もちろん嬉しい気持ちはありますが、同時に不安も感じます。特にクラッシュの心配があり、リリース後も管理画面でチェックを続けています。

場所を変えてこれから挑戦を続けていく

上原:今後の目標を教えてください。

森川:今後はマネジメントにチャレンジしていきたいと考えています。開発者としての経験も活かしながら、より多くのコミュニケーションを取って、より良いものを作っていきたいです。現在、社内でスクラム開発の導入も進んでいるので、スクラムマスターとしても挑戦していきたいと思っています。直近では、入社から1年半所属したバイトルチームからバイトルNEXTチームへの異動が決まっているので、新しいチームでは、機能追加やリファクタリング、テストコード導入など多くの施策を進める予定です。

上原:最後にディップに興味を持っている学生さんや転職活動中の方に向けてメッセージをお願いします。

森川:ディップでは、1人では成し遂げられない大きな挑戦をチームで実現することに力を注いでいます。互いに助け合いながらチームメンバー全員の力を最大限に引き出すことが大切です。やる気と成長意欲があってチームワークを大切にできる人を求めています。どんな立場でも、新たな視点やアイデアは大歓迎です。皆さんと一緒にお仕事できることを楽しみにしています!

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森川大雅

ネイティブアプリエンジニア 2023年5月入社。バイトルのモバイルアプリを担当。趣味は植物と登山。

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上原大

インターン 2022年からディップ株式会社でインターン生として活動している。また、大学ではデザイン思考やIT、経営学などを幅広く学んでいる。 「働く人のリアル」を伝えることを大切にして、生の声を届けられるような記事執筆を心掛けている。