「営業企画の多面的なアプローチが自分を大きく変えてくれた」新卒1期生が語る仕事の魅力とやりがい
今回は、営業企画部の清田礼奈(キヨタ レナ)さんにお話を伺いました。大学編入やイギリス留学を経た清田さんは、どんな思いでディップを選び、何を目指しているのでしょうか。営業企画部新卒1期生である彼女が、営業企画の仕事のやりがいや、日々感じていることについて語ってくれました。
人を支えることが好き。学生時代の夢はディスパッチャー
小栗:本日はよろしくお願いいたします。早速ですが自己紹介をお願いいたします。
清田:戦略統括本部 営業企画部 営業推進課の清田礼奈と申します。福岡出身で、高校卒業後、2年間専門学校に通っていました。その後近畿大学に編入し、ディップに新卒で入社しました。
小栗:専門学校に通われていたんですね。
清田:はい、多角的な視点を身に付けたくて、専門学校で様々な分野に触れてから、大学でひとつの学問を極めようと思っていました。そのため、まずは専門学校で法学、経済学、経営学、会計学、数学、英語、民法、簿記など幅広い分野を学び、その後大学に編入し、経営学を専攻しました。実は専門学校は経営学が一番苦手だったんですけど、苦手なものを苦手なままにしてしまうのが嫌で、敢えて経営学を選びました。
大学3年生になって就職活動を始めたのですが、当時は人材系ではなく航空会社で働きたいと考えていたんです。でもちょうどコロナが流行り始めて、その年の採用がなくなってしまって。もともと海外留学をしたいと思っていたこともあり、次の年にもう一度航空会社を受けるつもりで、イギリスに飛び立ちました。ところが留学3日後に「来年も航空会社採用中止です」と発表があって…。就職を2年後に伸ばすことは流石に考えられなかったので、イギリスで就活を始めました。
小栗:なぜ航空会社で働きたいと考えていたのですか?
清田:中学2年生の頃から、ディスパッチャーという、航路を考える仕事がしたいと思っていたんです。飛行機が好きで、飛行機に携わる仕事に憧れていて。気象や高度、機体の重量など様々な側面から分析して、航路という目に見えないものを一から生み出して飛行機を支えるという責任の大きさに魅力を感じていたんだと思います。そこから派生して、ホテル業界や航空会社なども就職先として考えていました。
小栗:パイロットやキャビンアテンダントを目指す人が多い印象があるのですが、珍しいですよね。
清田:支える仕事が好きなのかもしれません。ディスパッチャーって、実際に機体の操作はしないんですよ。想像の中で安全な航路を考えて、決断しないといけない。そのために膨大な知識や情報を集め、それらを分析することでパイロットや乗客を支えるんです。
今考えてみると、現在の営業企画の仕事にも通ずる部分がある気がします。営業企画の役割のひとつに情報収集と分析があるのですが、それらは商品設計やプロジェクト企画のための骨組みの部分なので目に見えるものではありません。でも、それがコンパスのように企画の方向性を示すものになるんです。目に見えない航路を考えて飛行機を支えるディスパッチャーと、企画の骨組みを考えてプロジェクトを支える営業企画の仕事は、似ている部分が多いような気がします。
仕事に対する誇りがモチベーション維持の秘訣
小栗:ホテル業界や航空会社などを目指していたところから、ディップにはどのように出会ったのでしょうか?
清田:イギリス留学中に、8か国ぐらいの人たちと労働問題について話したことをきっかけに、人材業界に興味を持つようになりました。今の日本では、少子高齢化に伴う労働人口の減少が問題になっていると思うのですが、各国の友人の話を聞いていて、これはいずれ世界の課題になりうると思ったんです。その時に、もし日本がこの労働力不足問題を解決できれば、世界の課題解決にも繋がるんじゃないかと。そこから人材業界の会社を調べるようになって、ディップという会社を知りました。
小栗:会社を見ていく中で、大切にしていた観点はありますか?
清田:まず、幅広い知識を持ち、何でもこなせる人になりたいという思いはずっと持っていました。大学編入やアルバイトの塾講師も、そのために必要だと思って挑戦してきたので社会人として働く環境も、そういった幅広い経験が積める場所がいいなと思っていました。もう一つは、会社や自分の仕事に誇りが持てるかという観点です。これは、働くモチベーションになると感じて、面接の時に、社員の方々が会社や仕事に対してどのように考えているのかを聞くようにしていました。
小栗:「仕事に対する誇りがモチベーションになる」というのは、そう感じるようになったきっかけがあるのでしょうか?
清田:大学時代にしていた、塾講師のアルバイトでの経験がきっかけです。専門学校時代に福岡の教室で働いた後、大学編集のタイミングで大阪の教室に移ったのですが、同じ会社なのに教室の雰囲気が全く違うんです。一方は、講師同士で生徒のために考えて意見を出し合って、みんな仲が良い。でも、もう一方では、同じ業務をしているのに、講師同士の名前も知らず、すごくドライな雰囲気でした。雰囲気の良い教室では、講師一人ひとりが、教員を目指していたり、子供が大好きだったり、勉強を教えることを通して生徒の成績を上げたいと話していたり、と仕事に対しての誇りを持っているのを感じました。このアルバイトの経験から自分の仕事に誇りを持てる会社で働きたいと思うようになったんだと思います。
小栗:そうだったんですね。ディップの社員にも、似た雰囲気を感じたのでしょうか?
清田:そうですね。社員の皆さんが同じ目的意識を持って働いていると感じました。皆さん口を揃えてディップのフィロソフィーについて話してくれるんですよ。「このフィロソフィーを達成するために、こんな業務を行いたい」と熱く語る社員さんが多くて。私自身もディップのフィロソフィーに惹かれたことと、これだけ多くの社員が同じ目的意識を持っているのであれば、仕事に対するモチベーションが維持しやすい環境だと感じたことを覚えています。
「現状の問題点を見つけて、打開策を考え、行動に移す」
小栗:ここからは、現在の仕事内容についてお伺いしたいのですが、営業企画部とはどのようなミッションのもと、どのような役割を担っている部署なのでしょうか?
清田:営業企画部のミッションは、営業の方々がアプローチできる範囲を広げ、売り上げを最大化させることです。中でも、私が所属している営業推進課では、競合に負けない武器となる商品とキャンペーンを企画し、営業担当が迷いなく販売活動ができる環境づくりを担っています。具体的な業務としては、キャンペーンや特集などの企画・運用・管理、競合分析、営業の商品理解や浸透を促進させる取り組みですね。たとえば、現在ディップでは全国に交通広告を打ち出し、更なる認知拡大を図っているのですが、そのプロジェクトの一環として、交通広告出稿に合わせた新キャンペーンを企画しています。
小栗:そういったキャンペーンの企画には入社後どれくらいで関われるようになるんですか?
清田:実は私は営業推進課の新卒1期生なのですが、入社3ヵ月後からこの交通広告関連のキャンペーン企画を任せてもらっています。これまでにも、新規のお客様に向けた料金の調整やパックプランの提案によって導入ハードルを低くするキャンペーンなどを企画してきました。
小栗:1年目からすぐに関われるんですね。新卒1期生としてどのように業務に向き合うことが期待されていると感じますか?
清田:入社当初から、自分の意見を発することを求められていると感じますね。最初は、意見を求められると「正解を答えないといけない」とプレッシャーを感じてしまっていたのですが、途中でそれは違うと気づいて。時代はどんどん変化しているのに、 過去の正解が必ずしも現在の正解とは限らない。現在の正解なんて誰にも分からないのだから、組織に新しい風を吹かせられるような、自分なりの価値観や考えを率直に伝えようと考えるようになりました。新卒でもこうして意見を聞いて検討し、受け入れていただけることに、大きなやりがいとありがたさを感じています。
小栗:自分の価値観を伝えるのって、勇気がいりますよね。そう踏み出せるようになったきっかけがあったのでしょうか?
清田:データ作成の仕事が、自分を大きく変えてくれたと感じています。商品は企画・リリースして終わりではなく、その商品が売上にどう貢献したかを見る必要があります。その結果をもとに、今後の商品起案の実施可否や方向性を決めることができるんです。たとえば、先ほどの交通広告キャンペーンでは、本キャンペーンに起因した売上や社数、さらに事業部や営業日ごとなど細かい切り口でデータ作成し、売上・社数の伸長を分析しています。このデータをもとにキャンペーンの実施可否を決め、起案すべきかどうかを判断しています。
このように、データ作成には様々な切り口から分析する必要があるのですが、その切り方は人によって違うんですよね。最初は、言われた切り口から情報収集をしているだけだったのですが、だんだん別の切り口にも気づけるようになってきて。このまま言われたことだけをしていては、成長できないという焦りもありました。そこから、自分なりの観点を提案するようになりましたね。間違えることももちろんありますが、それも成長過程だと思って取り組んでいます。失敗がなければ成功もないので、現状の問題点を見つけて、打開策を考え、行動に移すことを心がけています。
小栗:営業企画の仕事においては課題解決が重要なんですね。
清田:まさにそうですね。ただ、事前にリスクを想定することも重要な役割です。たとえば、 影響度の高いプロジェクトであるほど、想定されるリスクは莫大になる。そのリスクに気づかずに進めたら、後々大変なことになるんですよ。 なので、 データから課題になりそうなところを見つけて、そのための対処法を考えることも、営業企画の大事な観点です。
小栗:これから、挑戦してみたいことはありますか?
清田:今は起案をするための骨組み作りをしているのですが、今後はそれを形にすることにも挑戦していきたいと思っています。そのために、他部署と関わりのあるプロジェクトに積極的に参加していきたいです。今、 全社規模のプロジェクトにも携わっているのですが、いろんな人と関わる中で多様な考え方や価値観に触れて、それらを吸収できる良い機会になっているんです。
小栗:そのプロジェクトでは、どのようなことをしているのでしょうか?
清田:営業職の人たちが今まで使っていたツールをリニューアルしています。これは、営業職の皆さんにより良い営業活動を行ってもらうための環境作りでもあり、私たち営業企画部が顧客の情報をデータとして蓄積するための効率的な手段にもなる、という2つの面で重要なプロジェクトです。全社規模での取り組みなので、比較的大きなプロジェクトですね。こういった大きなプロジェクトの経験を積んでいきながら、いずれは「清田さんがいれば大丈夫」とプロジェクトを任せてもらえる人になりたいと思っています。そして将来的には、自分でプロジェクトを作れるようにもなりたいですね。
小栗:幅広いキャリアがありますね!
自分の根底にある価値観を探ってみて
小栗:最後に、就職活動に励む学生の皆さんに向けて、メッセージをいただけたら嬉しいです。
清田:コロナの影響で、思うような学生生活が送れなかった方も多いかと思います。面接で何を話したらいいんだろう、と心配されることもあるかもしれません。ですが、私は、大切なのは何をしたかではなく、その経緯だと思っています。なんとなく行動しているようでも、その根底には必ず自分の考えや価値観があると思うんです。それらを分析して、とにかく分かりやすく伝えること。それは、ありのままの自分を知ってもらうことにもつながると思います。そうして受け入れてもらえた会社は、本当に自分に合っていると思えるのではないでしょうか。