社員一人ひとりの夢・アイデア・情熱が結集!【フィロソフィーコンテスト2023】(後編)

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中村 美月
人事総務本部 採用戦略推進室 ▼詳細

私たちは日々、誰のために、何のために仕事をしているのか。そして、それをどのように実現するのか。これらすべてを表すのが、当社が最も大事にしている「フィロソフィー」です。社員一人ひとりの「フィロソフィーを体現した素晴らしい仕事」と「dream/idea/passion」を顕在化させることを目的に、創業以来初めて「フィロソフィーコンテスト」が開催されました。今回は9月22日(金)に実施された、【フィロソフィーコンテスト2023 最終発表会】の様子(後編)をレポートします!※前編はこちら

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「創業71年の老舗がDXで実現した最新の働き方」西日本営業1部 山崎 健司さん

創業71年の老舗焼き肉店が、DX化を通じて新しい働き方を手に入れました。本日はその事例についてご紹介をさせていただきます。当時の企業様は慢性的に人が足りず、足りないから採用するものの、受け入れる側も足りていないため、十分な育成ができず、また人が辞めてしまう。そんな状況を繰り返していました。その一方で、店長や人事の方が、忙しすぎるがゆえに本来の仕事に専念できていない、そんな課題もあるように私は感じました。店長も人事の方も、このスライドの左側にあるような業務を本来するべきなのに、実際は右側のような業務に追われているように見えたのです。

さて、皆さまにも考えてみていただきたいのですが、これら一つ一つの業務はそんなに時間のかかることではないので、その合間でスタッフとコミュニケーションを取ればいいじゃん、そう思いませんか?実際僕もそのように思ってしまったことはあったのですが、実際に人が足りていなくて、店長は自分自身もシフトに入り、人事の方は労務業務に追われている。そんな中でスタッフとの面談や、待遇・制度の見直しなど、そのようなことをする心の余裕もない。そんな状況にあったのではと考えました。

もう少し詳しく人事の方の業務に目を向けてみましょう。例えば、雇用契約書の回収。雇用者1人に対し、回収が必要な書類は7枚。それが月あたり50名おり、それらの書類を集め、エクセルに転記。給与に関係する業務のため、ミスは絶対に許されず、何度も確認を重ねて社労士さんへ提出。その業務が毎月やってくるわけです。求人広告に関しても、振り返りや効果改善などができるはずもなく、ただ掲載し続けているだけ。そんな状況にありました。こんなときこそDXの出番だ、私はそう感じました。DX化とは「業務を楽にする」という意味を感じさせることが多いと思いますが、私は「本来やるべきことにどうしたら手が回るかをデザインする」のがDXだと考えています。このお客様の状況を改善するにはDXしかないと確信し、意気揚々とDXサービスの提案をスタートしました。

ただ、ここで課題にぶち当たります。圧倒的に知識が足りない。面接コボットを販売したのですが、お客様が「こういう応募対応をしたいんです」とおっしゃったことに対して、何から設定したらいいか、全くわかりませんでした。以前課長職を務めていた頃を思い出すと、メンバーに同行し、受注までは手伝っていましたが、その後の「どうやって設定をして、どうやってDX化を進めていくか」という、仕組み作りのところが全く分かっていなかったということに、この時初めて気づきました。その時のメンバーには今でも申し訳なく感じます。

さて、そんな中で、先ほどの人事担当者の方と協議を進めていきます。人事労務コボットを販売する中で、担当者さんからは「”自分自身を楽にするような仕事に会社としてお金をかけてください”とはなかなか言いづらいです、後ろめたいです」というようなお話をいただきました。しかし、そうではなくて、楽になった部分の時間をどういう風に使っていただくかを一緒に考えていきたいし、人事担当者さんだけでなく、店長さんもお店作りのために働けるような環境を仕組みとして作るためのご提案であること、そして、求人媒体を出し続けるのではなく、根本の課題を解決するためのご提案であることを力強くお話しさせていただき、人事労務コボットの導入に至りました。現在は導入段階のタイミングなのですが、元々人事労務業務にかかっていた2,600時間を160時間まで削減できるシミュレーションを組んで進めております。

既に進み始めたことを一つご紹介させていただきます。年末調整業務についてです。毎年、従業員600人に申告書を紙で配布し、回収する。こちらも間違ったらいけないので、回収した紙を人力で確認するような作業が毎年あったのですが、やはりすごく時間がかかっていました。徹夜をする日が何日か続く、毎年の行事だったと伺っています。しかしこれが人事労務コボットを導入したことで、ワンクリックで済むようになります。申告書の全社員への配布、回収したデータのCSVダウンロード、そのデータを社労士さんに送れば完了です。このシステムは10月から始まるのですが、先方からは今から楽しみだという声をいただいています。

お客様から言っていただいたことで、もう一つ嬉しいことがありました。実は評価制度を変えたいと思っている、と相談をいただいたんですよね。現在は店長さんがスタッフさんを評価するという、一方的な評価しかできないシステムになっており、売上の悪い店舗の場合、自分の店のスタッフさんの時給を上げてしまうとさらに売上を逼迫させてしまうので、高く評価することができない。なので、自己評価をしてもらい、そのうえで人事評価をするといったシステム作ってみたいのですが、どうでしょうか?といった相談を受け、すごい嬉しい相談だなと思い、込み上げるものがありました。人事労務コボットは欠員が発生すると私にも通知が来るため、他社より一足先にお客様の力になれるようになりました。今まで以上に深く早くコミュニケーションを取れるようになったことで、「山崎さんが1番私たちのことをわかってくれているよね」というパートナー関係を深めることができ、先のような相談をいただける関係性を築くことができました。結果、求人広告事業側での取引としても、昨年度の5倍まで伸ばすことができたのですが、これに関してはすごく特別なことをしたということではなく、DX商材を販売し、導入していく中でコミュニケーションが増え、信頼関係が生まれ、取引が大きく伸びた、そのように考えています。

最後になりますが、私の気づきです。DXという商品と求人広告という商品は、商品の性質もですが、コンサルティングの仕方が全く違うということに気づきました。求人広告というのは、”いつまでに何人ほしい”というような、ある意味表に出やすい情報であり、それをコンサルティングしていくビジネスだと思いますが、DXというのは、”お客様の中に入り込んで仕組み自体を変えていくもの”なので、時間もかかるし、関わり方も違うということに気づきました。今、求人広告の事業部では、お客様にDX商材のニーズがあった際、DX事業部にトスアップという形をとることが多いですが、トスアップした後に、「お客様のどういう課題をどういう風に仕組みとして変えて解決していくか」というところを、自分事として考えていくのが、僕らのこれからの仕事だと思っています。また、マネージャーは私みたいに現場に出ることが本当に大事です。課長の皆さん、プレマネをやりましょう、と言ってもそうもいかないと思うのですが(笑)、やはりマネージャーが現場に出るということで、メンバー同行ではなくて自分で販売してみようと思うこと、また、自分でDX商材の設定をしてみる中で、お客様の空気感や悩みなどを肌で掴むことが大事です。これからLabor force solution companyとして会社は進化していきますが、今の「DX商材を求人広告事業の延長線上で販売する」という色が強いところを、自分たちで手法を進化させながら営業していくのがこれからのディップだと考えています。本日のお話が誰かの役に立てばいいなと思っております。ありがとうございました。

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参加社員の声

ファイナリスト全員に共通していたのは、目の前の仕事という枠を超えて行動していく姿。どの方も想いをもった強い行動が素敵でした!「仕事ってここまでできるんだ!」と刺激をもらいました。良い仕事に触れることが、目的に立ち戻るきっかけになったり、仕事の精度を高めていくことに繋がっているんだと再認識しました。

想いのこもったファイナリストの発表を聞いて涙が出ました。「自分で職務範囲を決めず、目的達成のために何が必要か考え、実行する」ことの大切さを学ばせていただきました。

いかがでしたでしょうか?当社の社員一人ひとりが夢とアイデアと情熱を持ち、日々目の前の仕事に向き合っていることを感じていただけたら嬉しく思います。今後も全社員一丸となり、社会を改善する存在となれるよう励んでまいります!

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中村 美月

人事総務本部 採用戦略推進室 2012年入社。2年間営業を経験した後、人事新卒採用チームへ異動。現在は新卒採用マネジャー兼dip people編集長として勤務中。2歳娘を育てるワーママ。