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「チャレンジが、未来の仲間をつくる」障がい者採用から広がる可能性とチームの絆

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齋藤 秀平
▼詳細

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dip people編集部
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自分らしい働き方を模索する中で、障がい者採用の第一号としてディップに入社した齋藤さん。彼のキャリアは、「とにかくやってみる」という挑戦の積み重ねから始まりました。今回は、その挑戦がどのようにチームの支えとなり、後続の仲間の道を拓いていったのか。一人の社員の成長を通じて、ディップが大切にするチームワークと可能性について紐解きます。

障がい者採用の第一号。挑戦から始まったキャリア

編集部:まずは、簡単に自己紹介をお願いします。

齋藤:経理財務部販売管理課で、取引先申請を担当しております、齋藤です。入社10年目になります。

編集部: ディップに入社された当時の目標や、仕事に対するビジョンについて教えていただけますか?

齋藤: 入社当時、私が目指していたのは、自分自身が自分らしく、いきいきと長期的に働くことです。そして、障がい者採用の第一号として、私の働きが次の仲間の採用につながってほしいという思いがありました。

編集部: その目標に向けて、どのように日々の仕事に取り組んでいきましたか?

齋藤: 課題というよりは、「改善できるポイント」を探すことから始めました。自分の可能性を狭めないように、とにかく振られた仕事はやってみること。営業が使うシステムの管理や、取引先申請業務の運用など、様々な業務に挑戦する機会をいただきました。

編集部:具体的な取り組みについて、詳しく教えていただけますか?

齋藤:はい。入社してからは、主に3つのことに取り組みました。まず、仕事の幅を広げる挑戦です。私は、苦手意識がある業務でも、「とにかくやってみる」という姿勢を大切にしてきました。すると、意外にもスムーズに進められたり、他の業務との関連性が見えてきたりと、新しい発見がたくさんありました。この経験を通じて、自分の仕事の幅を広げることができたと感じています。

一番象徴的だったのは、新卒研修で大勢の新入社員の前で業務説明をする機会を与えられたときのことです。とても緊張する場面でしたが、不安を一人で抱え込まず、すぐに周囲に相談しました。すると、仲間は練習に付き合ってくれただけでなく、「答えられない質問は、正直に『一度持ち帰って確認してから回答する』と伝えればいい」という、安心できる対処法を一緒に決めてくれました。このサポートのおかげで、心理的な余裕が生まれ、結果的に落ち着いてやり遂げることができました。ここで学んだのは、「挑戦には不安がつきものだけど、一人で完璧を目指す必要はない。周りの仲間を頼って準備すれば、自分にもできることがある」という確信です。そして、この「まずやってみる、そしてチームを頼る」という姿勢こそが、次に着手した具体的な業務改善へと繋がっていきました。

次に、業務効率の改善です。取引先申請業務について、どの項目をどのような観点で確認すべきか、NGだった場合の差し戻し方法などをマニュアル化しました。これにより、部署全体の業務がスムーズになり、効率アップに貢献できたと思います。

そして最後3つ目は、システム管理です。全営業が使うシステムのメンテナンスを任されたことで、システムに対する理解が深まりました。その結果、最終的には会社の売上を管理する重要な業務も担当させてもらえるようになりました。

これらの取り組みは、すべて誰かの助けがあってこそ実現できたことです。周りのみんなに支えられながら、一歩ずつ成長できたと感じています。

チームの支えが、次の仲間を呼ぶ

編集部: 素晴らしい挑戦ですね。これらの取り組みが、どのような結果につながりましたか?

齋藤: 結果論に過ぎないかもしれませんが、私の後に5名ほどの障がい者採用の仲間ができました。これは本当に嬉しい出来事です。また、私が手掛けた業務は現在も継続しており、一部をRPA化や他部署へ委託することで、営業活動がスムーズに進むようサポートできています。

編集部: ご自身の取り組みを振り返って、どのように評価されていますか?

齋藤: 今回改めて振り返って思ったのは、これらの成果は決して私一人では成し得なかったということです。周りのみんながサポートしてくれたおかげだと思います。協調性やチームワークを大切にする文化があるからこそ、障がいがある私でも、安心して様々な業務に挑戦できたのだと評価しています。

入社後、私が特に安心できたのは、会社とチームの具体的なサポート体制です。入社時に「電話対応が苦手」だと伝えると、チームはすぐに「電話は必ず誰かが取ってくれるから大丈夫」と、常に自分以外の誰かが対応できる体制を整えてくれました。この配慮が、私の不安を大きく解消してくれました。また、通院が必要な際は、フレックスタイム制度を活用しています。事前に連絡することで、時間を効率的に使い、仕事と体調管理を両立できる会社の制度にも非常に感謝しています。こうした体制と制度の両面でのサポートがあったからこそ、「自分も頑張ってみよう」と勇気を持つことができました。

挑戦の先に。未来を見据えたビジョン

編集部:藤さんの後に5名の障がいのある方が入社されたとのことですが、新しく入ってきた後輩の方々とは、普段どのようにコミュニケーションをとっていますか?先輩として、特に意識して伝えていることなどはありますか?

齋藤実は、私自身が積極的に自分から話しかけるのが少し苦手なので、仕事に関して細かく口出しはしないようにしています。ただ、意識して大切にしているのは、「話しやすい雰囲気」を作ることです。

具体的には、一緒にランチを食べたり、仕事に関係のない趣味の話をしたりしています。まずはそうした時間を設けることで、少しでも安心感を持ってもらい、「困ったことがあれば話せる」という信頼関係を築いていければと思っています。私自身がそうであったように、「一人で抱え込まなくていいよ」というメッセージを、日々のコミュニケーションを通じて伝えていきたいです。

編集部: 今後、挑戦していきたいことはありますか?

齋藤: 来年に控えているシステムのリニューアルに向けて、テスト業務などに携わる予定です。そして、最初の目標にも書いたように、自分の働きが次の採用にもつながることを期待して、自分の可能性を狭めずに様々なことにチャレンジしていきたいと考えています。

インタビューを終えて。あなたへのメッセージ

編集部: 最後に、まさに今、障がいと共に就職活動に励み、不安を抱えている未来の仲間に向けて、ご自身の経験から最も伝えたいアドバイスをいただけますか?

齋藤:就職活動中は、「自分がこの会社や仕事に合っているか」を一番に考えてしまい、不安になると思います。でも、知らなかった会社や、予期せぬ仕事であっても、自分が一生懸命に向き合えば、必ず周りの人もあなたにしっかり向き合ってくれます。私の経験から伝えたいのは、「自分の可能性を、自分で狭めないでほしい」ということです。不安を恐れず、色々なことにチャレンジする姿勢こそが、あなた自身の道を切り開きます。安心して、一歩踏み出してください。

 

今回の齋藤さんのお話は、ディップの働きやすさが、障がいの有無に関わらず、一人ひとりの挑戦を尊重するカルチャーによって支えられていることを物語っています。入社を検討されている皆さんにとって、ディップが「自分らしく、いきいきと働く」ための場所であることを感じていただけたのではないでしょうか。ディップは、あなたの挑戦を待っています。

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齋藤 秀平

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『dip people』の企画・運用・制作を行い、ディップの情報を社外へ発信しています。