
「10年後も使われるサービスを」。入社2年目、若きエースが語るディップの進化と挑戦のリアル
『バイトル』や『はたらこねっと』など、日本を代表する求人サービスを運営するディップ株式会社。新卒で入社し2年目で大規模プロジェクトの中核を担うまでに成長した彼は、今何を想い、どこへ向かおうとしているのでしょうか。今回お話を伺うのは、フロントエンドエンジニアとして活躍する、瀬戸さん。彼の言葉から見えてきたのは、一個人の成長の軌跡だけではなく、変化を恐れず、自らの手で未来を創り出そうとするディップのエンジニアカルチャーそのものでした。
AI研究からディップへ。変わらぬ「ユーザーに価値を届けたい」という想い
岩城:本日はよろしくお願いします。約半年前のインタビューでは、新卒1年目としてのフレッシュな想いを語っていただきました。改めて、瀬戸さんがディップを選んだ理由からお聞かせいただけますか?
瀬戸:はい。大学時代はAIの研究室に所属し、AIモデルを作る研究をしていました。 その中で、AI技術を活用して、ユーザーが実際に使う便利なサービスを作っていけると楽しいだろうなと考えていました。就職活動では、「自分たちのサービスを自分たちで作る」という環境に魅力を感じ、事業会社を中心に見ていました。中でもディップに決めたのは、新しい技術を積極的に取り入れようとする姿勢を感じたことに加え、「バイトル」という長年ユーザーに使われ続けているサービスが、どう作られ、運用されているのか、その裏側を知りたいと強く思ったからです。長い時間を経て見えてくる設計の良し悪しや運用のノウハウは、他では得難い財産になるだろうと考えました。
1年目から意見が言える環境。そして2年目、「自ら課題を見つけ、未来を創る」フェーズへ
岩城:入社後のキャリアについてもお聞かせください。約半年前のインタビューでは、配属されたチームのフラットな文化に驚いた、と話していましたね。
瀬戸:はい。入社直後に携わったはたらこマガジンや入社半年後に配属されたチーム(通称:トムキャット)では、新卒1年目の自分の意見にも先輩たちが真摯に耳を傾けてくれて、対等に議論できる環境に驚きました。 「ユーザーのために」という目的が共有されていれば、年次に関係なく誰もが発言できる。 このカルチャーは今も全く変わりません。
実は、このトムキャットへの配属も、面談で「将来的にはフルスタックエンジニアになりたい」という想いを伝えていたことがきっかけでした。入社半年も経たないうちに、希望していたバックエンド開発にも挑戦するチャンスをいただけたんです。
岩城:自らの希望が、すぐにキャリアに反映されたのですね。
瀬戸:そうなんです。そして、様々な経験を積む中で、今度は自分から課題を見つけ、改善案を提案するようになりました。現在私が所属している大規模プロジェクトの発足にも関わってくるんですが、開発コストやUXの全体最適化に関する提案を出すなど、今でも解決に向けて挑戦中です。
1年目には「意見を聞いてもらえる」ことに感動していましたが、2年目になり、自らの提案が会社全体のプロジェクトに繋がるという、よりダイナミックなフェーズに足を踏み入れることができました。これはディップならではの面白さだと感じています。
未経験の開発手法への挑戦。「誰も知らないから、自分の意見が財産になる」
岩城:現在瀬戸さんがかかわっているプロジェクトは、まさに会社の未来を創るものですよね。
瀬戸:はい。詳しくはお話できないのですが、「10年後も使われ続けるサービス」を目指して、開発を頑張っているところです。個人的に特に挑戦的なのが、「モノレポ」を採用しているところで、社内でもほとんど前例がなく、自分だけでなくチームメンバーもほぼ全員が未経験からのスタートでした。
岩城:それはかなり大変なのでは…?
瀬戸:もちろん手探りですが、それ以上に面白さが大きいですね。誰も正解を知らないから、僕が言った意見がたとえ間違っていたとしても、それが「この方法は違った」というチームの財産になるんです。周りに詳しい人がいたらきっと萎縮していたと思いますが(笑)、今は全員で道を切り拓いている感覚。サービス立ち上げの、一番ワクワクする部分を味わっています。
「ユーザーファースト」の進化。toCとtoB、両輪を回す開発の醍醐味
岩城:瀬戸さんは以前から一貫して「ユーザーファースト」を大切にされていますが、何か考え方に変化はありましたか?
瀬戸:根幹は変わりませんが、視点はより立体的になったと感じます。『バイトル』は、仕事を探す「ユーザー(toC)」と、人材を募集する「企業(toB)」の両方がいて初めて成り立つサービスです。ユーザーのことだけを考えれば良いわけでもなく、かといってビジネス的な側面ばかりを追求すると、ユーザーは離れていってしまう。このtoCとtoBの間の絶妙なバランスを取りながら、双方にとっての価値を考える。この難しさと面白さは、この2年間でより深く理解できるようになった部分ですね。
趣味が仕事を、仕事が趣味をアップデートする
岩城:仕事の経験が、ご自身の成長に繋がっているのですね。
瀬戸:はい。それに、仕事で得た知識が趣味に活きて、趣味で試したことが仕事に繋がる、という最高のループが生まれています。
趣味でゲームのコミュニティを運営しているのですが、そこでWebサイトに使っている技術が、今のプロジェクトで採用されることになったんです。趣味の経験が、そのまま仕事に直結しました。これから仕事でさらに高度な使い方を学べば、それをまた趣味のサイトに還元できる。そう思うと、今から楽しみで仕方ないですね。
目指す未来像の解像度。半年間の成長が、目標をより明確にした
岩城:最後に、今後のキャリアについてお聞かせください。約半年前は「長期的な運用を考えられるエンジニアになりたい」と話していました。
瀬戸:その想いは、今、より具体的になっています。まずは、「テックリード」のような、何かしらの技術領域をリードできる存在になることが目標です。「フロントエンドのことなら瀬戸に聞け」と、社内で最初に名前が挙がるようなエンジニアになりたい。そして長期的には、やはり「10年後、20年後もユーザーに愛されるサービス」を、その運用まで見据えて設計・開発できるエンジニアになることです。約半年前、ぼんやりと描いていた目標が、日々の挑戦を経て、今は明確な道筋として見えています。ディップは、安定した大企業でありながら、その内側では常に変化し、挑戦を続けています。言われたことをこなすだけでなく、自らアイデアを出し、周りを巻き込みながら形にしていける方と、ぜひ一緒に働きたいです。ちょうど社名でもある「dream, idea, passion」を持った方ですね(笑)。変化を楽しみながら、ディップの、そして日本の「はたらく」の未来を、一緒に創っていきましょう。