
ディップの面接官の本音!部長が語る、学生に求めることと面接の本質!抑えておくべきポイントとは?
新卒でディップに入社し、営業職から企画職へ転身。現在は「はたらこねっと部」の部長としてメディアの成長を牽引している磯村さんに、これまでのキャリアの選択や、ディップでの働き方、新卒採用の二次面接官として見ているポイントについて伺いました。これからディップでのキャリアを考える方に向けたメッセージもお届けします。
ディップ入社のきっかけとキャリアの変遷
小島:まずは自己紹介をお願いします!
磯村:2006年に新卒でディップに入社しました。6年間の営業経験を経て、2012年から企画職へ異動しました。『はたらこねっと』のWeb版やアプリ版のリニューアル、管理画面のリニューアルなど、さまざまなプロジェクトに携わっています。現在は、『はたらこねっと』を運営する組織の部長として求人メディアの成長促進に取り組んでいます。
小島:営業職から企画職へ異動したきっかけは何だったのでしょうか?
磯村:営業時代、リーマン・ショック後の影響で、求人の原稿内容だけでは採用ニーズに対応しきれない状況が増えました。その中で、メディアの見せ方や求職者への伝え方を見直す必要性を感じ、本質的なアプローチができるメディア運営に携わりたいと思い、異動を決意したんです。
小島:なるほど。それで異動したのですね。磯村さん自身、就職前から求人メディアに興味を持っていたんですか?
磯村:そうですね。入社のきっかけは、知り合いにジョブホッパーが多かったことなんです。周囲の人はその働き方に対してあまり良い反応がなかったのですが、私はどんな働き方でも、その人が満足していれば受け入れられるべきだと考えていました。大学時代にはフリーターの働き方について卒論を書いたこともあり、働き方の多様性や社会の受け入れ方について深く考えるようになりました。
小島:その思いが、ディップで働くことに繋がったんですね!
磯村:はい、ちょうどそのタイミングでディップを知り、特に非正規の方に焦点を当てた求人メディアを提供している点が、自分の考えと一致していたので、ここで働きたいと思ったんです。
小島:ディップのメディアが提供する価値と、ご自身の考えが重なったんですね。
磯村部長が語る、部長としての役割と業務内容
小島:磯村さんの部長としての役割についてお話しいただけますか?
磯村:まずは部長としての役割ですね。『はたらこねっと』というメディアの現状の改善だけではなく、将来どう成長させていくかを考えることが求められます。いろんな部門と調整しながら、方向性を確認して、それを役員や社長に提案するのが私の仕事です。それと、メンバーがより良い仕事をできるような環境を作ったり、新しいメンバーを迎えるために面接官を担当しています。
小島:メンバーが良い仕事をできるような環境とは、具体的にどういうものですか?
磯村:限られたリソースをどう使うかが重要なので、定期的なフィードバックや成長を感じてもらえる仕組みを作るようにしています。
小島:なるほど、そのような環境が整っていると意見も出しやすそうですね!
磯村:おっしゃる通りで、基本的にディップの皆さんは明るくて話しやすい雰囲気の人が多いですね。特に、積極的に行動する人が多いと感じます。「言われたことをやる」だけでなく、「こうした方が良いのでは?」と自ら提案して動けるメンバーばかりですね。
小島:新しいアイデアを積極的に受け入れてくれる環境だと挑戦しやすいですね!では、やWebディレクターやUI/UXデザイナーにはどのような業務があるのでしょう?
磯村:そうですね、WebディレクターやUI/UXデザイナーは、どちらも「より良い求職体験」を提供するためにお互い連携して取り組んでいます。Webディレクターは、ユーザーが使いやすいウェブサイトやアプリを作るために、デザイン(UI)とUXの改善を行うことがメインの業務です。
小島:そのデザイン(UI)とUXの改善は、具体的にどのように行われているのでしょうか?
磯村:例えば、Webディレクターが押しにくいボタンや離脱が多いポイントをデータから特定し、それをもとに改善策を立案し、UI/UXデザイナーやエンジニアと連携しながら、具体的な施策を進めていきます。UI/UXデザイナーは、ユーザー体験を考慮しつつ、それをUIに落とし込む役割を担っているんです。
小島:なるほど。UI/UXデザイナーには、ユーザー視点で設計する力が求められるのですね!
磯村:そうですね、UI/UXデザイナーは、ユーザーが直感的に操作できるようなデザインを作ることが求められますし、視覚的に魅力的でありながら機能的にも優れたデザインを目指しているんです。
面接は“お互いを知る場”——磯村部長が語る、学生に求める素質と面接の本質
小島:では、UI/UXデザイナーやWebディレクターの二次面接官として、特に学生のどんな部分に注目しているのでしょうか?
磯村:二次面接では、一次面接と比較してより深い部分に注目しています。探求心があるかどうか、普段からどれだけ情報にアンテナを張っているかをみます。特にWebディレクターは、単に知識を持っているだけではなく、実際に動けることが求められます。困難な状況をどう乗り越えてきたか、そのプロセスを重視しますね。困難を乗り越えるためにどう工夫してきたのか、もしくは今後どう乗り越えたいと思っているのか、そのメンタリティも注目したいですね。
小島:なるほど、より深堀りをしていくのですね。なんだか緊張してしまいそうですね…
磯村:そうですよね。でも私は、面接をジャッジする場ではなく、「お互いを知る場」だと考えています。面接を受ける方にとっても、ディップがどんな組織なのかを知る大切な機会だと思っているので、どんどん質問をしてもらいたいと思っています。会話の中で、「この人はどんなことを考えているのか?」を知りたいし、「ディップの仕事はこんな感じですよ」というのも伝えたいです。入社してから「こんな会社だとは思わなかった」と感じることが少なくなれば、ミスマッチも減りますし。お互いに納得して進んでいけることが大事です。
小島:なるほど、そういった雰囲気づくりを意識していらっしゃるんですね。
磯村:基本的にリラックスしてもらいたいので、笑顔を心がけていますね。緊張していると自分の思いを上手く伝えられないことがありますし、話がまとまらなくなった場合には、要約して学生が伝えたいことを整理しやすくしています。ぜひ自然体で挑んでほしいですね。
小島:そういったサポートがあると、自然体で、正直に話すことができそうです!
磯村:正直に答えてもらって問題ありません。ただ、大事なのは、その答えに至ったプロセスです。なぜそう考えたのか、どのように思考してその結論に至ったのかを聞くことで、その学生の考え方や問題解決のアプローチが見えてきます。ですので、答え自体よりもその背景、思考のプロセスを重視しています。
小島:思考のプロセスが重要なのですね。
磯村:そうですね、自分が困難に直面したときにどう乗り越えたかをしっかり組み立てて話せていない方はあと一歩だと感じています。「その時はこうするしかなかった」というだけでなく、その経験から何を学び、次にどう活かしたかを言語化できると、より魅力が伝わってきます。
小島:では、やはりその思考のプロセスがディップに合っていると感じた学生は魅力的でしょうか?
磯村:能動的に動ける方、普段からUIUXに関心を持ち、それをどう改善できるかを考えている学生は魅力的ですね。例えば、サービスやサイトを使うときに、「なぜこのデザインになっているのだろう?」と疑問を持ち、裏の意図を考えることができる学生がいると、仕事に役立つ思考力を持っていると感じます。
これから挑戦する皆さんへ——面接準備のポイントと大切な心構え
小島:では、これから面接を受ける学生に向けて、面接前に準備しておくといいことはありますか?
磯村:ディップのサービスを実際に触ってみてほしいですね。そして、新卒の皆さんだからこそ感じる「もっとこうしたら良くなるのに」という視点を持つことが大事です。また、競合のメディアや、自分が普段使っているお気に入りのサービスについて「なぜこの機能があるのか?」「なぜディップでは取り入れていないのか?」と考えてみるのも良いですね。そのプロセスを通じて、自然と「なぜ?」を深掘りする思考が養われると思います。
小島:なるほど。ユーザーの立場に近い新卒だからこそ、新鮮な視点でユーザー目線で気づけることもありますね!
磯村さん:そうですね。それに、最終的な合否判断では「どれだけ会社のことを理解しようとしてくれているか」が決め手になることもあります。能力やモチベーションが同じくらいの候補者がいた場合、会社への理解度が最終的な判断材料になることもあるので、しっかりとリサーチしておくことも大切ですね。
小島:確かに、それはどの会社でも共通することかもしれませんね!二次面接や最終面接まで進むと、どの会社でも「この会社のことをどれだけ知ろうとしているか」が重要視されますよね。
磯村:私自身も学生時代から「なぜ?」を大切にしていて、なぜサービスがこのような形になっているのか、なぜこのデザインなのかを考えることが習慣でした。
小島:そういった思考が、現在の業務に活きているのですね!では最後に、こういう学生と一緒に働きたいという理想像はありますか?
磯村:基本的にはスキルは後から身につけられるものなので、苦手意識さえなければ問題ありません。経験がなくても挑戦する意欲があれば十分です。自ら探究心を持ってできることの幅を広げ、まずは目指してほしいですね。その上で、スペシャリストとしての専門性の柱を増やし、社会的に価値の高い人材へと成長していってほしいと考えています。
小島:私もWebディレクターとしてディップに入社予定なので、大変勉強になります!貴重なお話をありがとうございました。