伏見 心吾さん

デザインの力を武器に全社の組織と事業に挑む!横断デザイン組織の目指す未来とは。

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伏見 心吾
商品開発本部 Design Center 課長 ▼詳細

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dip people編集部
▼詳細

今回は商品開発本部 Design Centerの課長である伏見 心吾さんにお話を伺いました。新卒採用資料からプロモーションLP、サービスロゴ、UI/UX、更にはキャラクターデザインまで手掛ける組織の全体像に迫ります。そして未来へのビジョンまで、詳しくお聞きしました。

編集部:本日はよろしくお願いします。まず伏見さんがデザインに興味を持ったきっかけについて教えてください。

伏見:学生時代はデザインが社会や人の行動にどう影響を与えるのか?ということを学んでいました。それと同時に、バイクのスタントマンや俳優としても活動していました。モノを作ったり、コトを企画したり、特別な時間を演出したり…というクリエイティブな活動を通して、表現することの楽しさ、そして人々に感動を届ける喜びを知りました。

編集部:その後どのようなキャリアを歩まれたのでしょうか?

伏見:大学卒業後は、制作会社にデザイナーとして入社し、WEBデザインとコーディングを必死に勉強しました。その後、クリエイティブディレクター・PMとして、プロジェクト進行やプロダクトの管理なども経験しました。特に印象に残っているのは売上20億円規模のECサイト立ち上げプロジェクトです。チーム一丸となって乗り越えた時の達成感は、今でも忘れられません。
その後大手通信事業会社では、一般消費者向けの複数サービスの立ち上げから制作まで、すべてに関わりました。会員基盤を活かした1兆円規模の市場創造に貢献できたことは、大きなやりがいでしたね。15年以上もの間、モノづくりにおけるスペシャリストを目指して走り続けてきましたが、その後はマネジメントのキャリアへとシフトしていきました。

編集部:そして2022年にディップ株式会社に入社されたわけですね。

伏見:はい。ディップを知ったのは、デザイナー・PMとしてのキャリアを活かしつつ事業全体にも関わっていけるような、ユーザー数の多い自社プロダクトを持つ会社を探していた時でした。データに基づいた意思決定を重要視していたので、ある程度大きなサービスに関われることも魅力でした。ディップは、まさにこれらの希望が叶う場所だと感じました。

編集部:現在の役割について教えてください。

伏見:今はデザイナーのみの組織を立ち上げ、課長としてクリエイティブ全体の監修、人員の育成・最適化、そしてクリエイティブの成果を数値化して影響度を見える化することなどに取り組んでいます。事業価値を底上げするためにより良いデザイン組織を構築していくこと、そしてデザイン組織のカルチャーを育てていくことにも力を入れています。

編集部:デザイン組織というとディップでは新しく感じられるのですが、大変なこともあるのではないですか?

伏見:デザイン組織の立ち上げは、まさに挑戦の連続でした。プロダクトチームとの連携や役割分担、全社横断でのデザインの結びつけ、市場の変化への対応など様々な課題がありました。組織の成果を可視化するための定量的なデータ、デザイナーの評価制度、コミュニケーション方法、採用や育成の仕組みなど、課題は山積みでした。ようやく最近、組織の成果を定量的なデータで示すことのできるサイクルなどが整ってきました。今は組織の価値を最大化することに注力しています。

編集部:やりがいを感じるのはどのような時でしょうか。

伏見:色んなことを同時並行で進めるのが好きで、たくさんの挑戦をしてきました。それらの経験を通して、複雑に絡み合った状況を整理し、本質を見抜いて優先順位をつける力、そして全体像を把握しながら各要素を論理的に繋ぎ合わせていく力が身につきました。今ではこの力が、デザイン組織全体を見ながら集めたデータを分析し、組織の方針を決めていく上で大いに役立っています。組織を横断して色んな人と関わって具体的な成果を出していくのが、本当に楽しいですね。「自分の仕事が、色んな人に届いている!」っていう実感がある時が一番やりがいを感じます。

デザインに関する課題を解決する部署

伏見さんが仕事をされている最中の写真です

編集部:現在所属されている「Design Center」の役割について教えてください。

伏見:Design Centerは、ディップの各組織であふれてしまった制作業務はもちろんのこと、制作に関する課題を解決する役割も担っています。各部署が抱えるデザインや制作の問題を一手に引き受け、最適な解決策を提供しています。これにより、各部署が本来の業務に専念できる環境を整えています。

編集部:なるほど。具体的にはどのような仕事を行っているのでしょうか。

伏見:チームでは本当に色んなデザイン業務を担っていて、毎日があっという間です!社内各部署から色んな依頼が来るので、いつも積極的に動いています。例えば人事部と協力して新卒向けの会社案内資料をデザインしたり、大谷翔平選手を起用したプロモーションLPの制作など、様々なプロジェクトに携わっています。それから「採用ページコボット」というサービスのプロジェクトでは、企業が使う管理画面のデザインから、ロゴ、ガイドライン作成、さらにはアイコンの整理と新規作成まで、幅広く担当しました。
ディップ全体で見ると、既存サービスのロゴやガイドライン、マニュアル作りも重要な仕事です。ユーザーにも社内メンバーにもメリットがある、使いやすいデザインシステムの構築を目指しています。また、バイトルの「バイチュー」、はたらこねっとの「はたらこねこ」、DX商品群の「コボットくん」など、キャラクター関連の仕事にも携わっています。それぞれのガイドラインを整理してブランドイメージを統一していく活動や、新しいポーズを考えたり、色んな展開を企画したりして、ブランディング強化にも取り組んでいます。さらに、各サービスのウェブサイト更新、オウンドメディアの記事に使う画像作成、テンプレート作りなんかも担当範囲です。本当に色んな業務に携わっていて、毎日刺激的で飽きることがありません!

デザインを事業に貢献できる強力な武器として

メンバーとの写真です。

編集部:昨今の組織編成により進化したという話を聞きましたが、どのような変化があったのでしょうか?

伏見:そうですね、私たちのデザイン組織って立ち上げてからまだ3年目と、本当に若い組織なんです。最初の頃は特に、とにかく目の前の制作物を「作る」という実績作りから集中していました。ここ最近は事業課題の解決にデザインをどう活かすか?という視点がさらに強くなってきたんです。デザインを戦略ツールとして活用していくフェーズに進化している途中なんです。

編集部:短期間で組織が急速に成長したのですね。今後のビジョンについても教えてください。

伏見:Design Centerを、どんな課題にもデザインで解決策を提案できる、頼れる存在にしたいと考えています。「広い知識と守備範囲」「柔軟性とデザイン提案力」を武器に、会社全体のデザインを全員で体現する組織を目指しているんです。そのためにはメンバーの教育やスキルアップがさらに重要になってきます。一人ひとりが成長することで組織全体の力も底上げされるはずですから。あとは色んな部署とコラボレーションしていくことも大切ですね。社内はもちろん、社外でも活躍の場を広げて、Design Centerの価値を高めていきたいと思っています。

編集部:最後にメッセージをお願いします。

伏見:「誰もが働く喜びと幸せを感じられる社会の実現」に貢献したい、デザインを通して大きな成果を出し、その価値を社会に届けたい、そんな熱い想いを持った方にとっては、まさにうってつけの環境だと思います。私たちと一緒に、ディップのデザインを盛り上げていきましょう!デザインを通して事業を成長させ、ディップをもっともっと進化させていきたいと考えているので、一緒に未来を切り開いていきましょう!

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伏見 心吾

商品開発本部 Design Center 課長 2022年にディップへジョイン。デザイナー組織の立ち上げ~人員の育成・最適化、クリエイティブの成果を数値化することなどに取り組む。デザイン組織のカルチャーを育てていくことにも力を入れている。

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dip people編集部

『dip people』の企画・運用・制作を行い、ディップの情報を社外へ発信しています。