統括部長とマネジャー。 二人三脚でコミュニケーションという 組織課題に挑む。

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渡邉 暁雄
商品開発本部 システム統括部 統括部長 ▼詳細

緒方 崇允
商品開発本部 システム統括部 組織開発推進室 マネジャー ▼詳細

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秋山 美優
企画・統括本部 クリエイティブ統括部 広告制作部 首都圏制作2課 ▼詳細

高橋 正憲
企画・統括本部 クリエイティブ統括部 広告制作部 コンテンツプロデュース課 ▼詳細

組織開発に課題感を持ち転職活動をしていた、システム統括部 組織開発推進室マネジャーの緒方。組織課題についてともに考え、語り、切り開くパートナーが欲しかった、統括部長の渡邉。ふたりの出会いは、dipのシステム開発部にどのような影響をもたらしたのか。

手繰り寄せた運命で出会った、組織課題を見据えるふたり。

秋山:ずっと気になっていたのですが、緒方さんの記事では渡邉さんのお名前が、渡邉さんの取材では緒方さんのお名前がよく出てくるじゃないですか。緒方さんがまだ転職活動をしていた頃、dipの『カジュアル面談』でお話されたのが最初だと思うのですが、どんなお話で意気投合したのでしょうか?

渡邉:ありとあらゆる組織課題について、ぜんぶ明け透けにお話しました(笑)当時は僕自身、考えたいことがたくさんありすぎて。でもテック側については既に、課長陣とかシニアマネジャーの福地さんとかいいパートナーがいたのですが、組織課題と呼ばれるものを一緒に考える人がいなかったんです。で、緒方さんがdipのカジュアル面談に来てくれて話してみたら、あぁ、彼ならいいパートナーになってくれるかもなぁと思えたんですよね。

緒方:僕が組織開発という課題感を抱えながら転職活動をしていた頃って、スタートアップ系のテック企業が次々に出てきていた時期だったんです。だからいろいろな企業さんにお話を伺ってみました。多くはテックを中心に考えながら組織に必要なことをやっていくという感じだったのですが、dipで暁雄(あきお)さんとお話ししたときはそうじゃなかった。テックの部門でありながら、テックっていうものはそもそも、人が集まるということに関する課題があって……みたいな話をいただいたんです。僕自身、テックの課題というのは、土台にコミュニケーション部分の課題感が強くあると考えていて。周りにそういう方があまりいなかったので、自分と同じような価値観で会話ができる方というのは珍しくて、その場でいろいろお話しさせていただきました。

渡邉:僕の思いをぶつけたら共感してくれたので、そのまま面接に進んでいただいて、今に至ります。当時のdip組織にもそこまで浸透していない概念だったので、パートナー探しは大変でした。

秋山:価値観のあう人との出会いってまさに運命ですよね。おふたりの出会いは偶発的なものだったのでしょうか?

渡邉:実はですね、共通の知人がいたんですよ。その方がFacebookで「こんな人がいるんですが、興味のある方いらっしゃいますか?」って記事を出していて即レスしたっていう。ハイハイハイ!って(笑)

ケンカできるほど明け透けなパートナー。だから続く。

秋山:緒方さんが入社されてからのおふたりの関係も知りたいです。

緒方:入社して最初の1週目から、暁雄さんに「毎日1時間、話す時間をください」とお願いしました。暁雄さんの感じる組織課題のことを伺ったり、逆に僕から施策のアイデアを話したりっていう時間を、今でもずっと取ってもらっています。

秋山:毎日お話されてるんですか!すごい。

渡邉:でも、逆に1日1時間しか話さないんだなぁって、このあいだ気づいたんですよね。よく「毎日よく話せますね」っていろんな方に言われるんですが、その時間以外、一切話してないですからね(笑)重要な施策を考えるときとかって、まとめて2~3時間とかの会議をしたり、それ以外の細かい会話もたくさんするじゃないですか。あれを毎日1時間くらいに分けて話しているというだけなので、僕らはすごいことをしているって感覚はないんです。同じ仕事してて仲良しだったら、1日トータル1時間くらいは話すよね。

緒方:関係性がない人と1時間っていうのは大変でしょうけど、同じチームで、同じプロジェクトに関わっていて、同じ課題感を持っている人と話しているだけなので、ぜんぜん話せますね。

秋山:仲良しっていいですね。

緒方:(笑)僕らはこの1on1を、お互いにネタを投げあってとにかく対話する時間と考えているので、ミーティングではなく『DailyPitch』と呼んでいるんですが、まあ紆余曲折はありましたよね。

渡邉:ありましたねぇ。ケンカもめちゃくちゃしたしね。

秋山:ケンカもするんですか(笑)

緒方:暁雄さんから僕にっていうのはそんなにないんですが、僕の方がけっこう言わせていただいていて。「実はこういうことにモヤモヤしてます」みたいな(笑)「ワー!むかつく!!」とかそういうのではなくて、「ここの考え方が違いました」「これにあまり納得できてません」「こうしてもらうことは可能ですか?」っていう内容のケンカですけどね。「暁雄さん、今日はケンカしましょう」って宣言して始めたときもありました。

渡邉:そうそう(笑)「こういうふうに振られるとすごくやりにくいし、テンションも下がるんです」とかね。しばらくして、対話についての期待値のすり合わせができていないと、何について対話をしたいのかがわからなくてズレるねって話になって。だから緒方さんから、「今からこういう話をします」「こういう気持ちで話します」みたいな前置きをしようって案が出たんです。

緒方:DailyPitchを始めて2~3ヵ月目くらいでしたね。いつも通り議論をしているつもりだったんですが、「そういうことを話したいんじゃない」「急いで結論付けないで欲しい」と感じることが増えてきたんです。なんでかなーと自問自答してみたら、僕は考え方や価値観の共有をしたいだけなのに対して、暁雄さんは上司として、アドバイスや答えを出すことを前提として話してくれているってことに気づいたんですよ。僕と暁雄さんは名実ともに上司部下の関係なので、暁雄さんの方が圧倒的に正しいんです。が、僕の対話への期待が勝手に変わってきていて。だから「僕が言ったことに、アドバイスするって前提で話すのやめてもらっていいですか」ってそのまま言いました(笑)暁雄さんからは「そうか、分かった」と。よく受け入れてもらったと思います。一般的な部下という立場を考えたら、無茶苦茶なこと言ってますからね。

渡邉:(笑)でもこれって、僕と緒方さんで毎週月曜日に音声収録をしてSlackに流す#subako-radioとか、ゲスト2名を招いて2on2で対話をする#subako-talkとかっていう、今やっている施策にも繋がっているんですよ。いかにしてコミュニケーションをとっていくか。どういう気持ちなのか。何をすり合わせてから対話を始めるべきなのか。僕らふたりの対話でやり始めたように、これら#subakoシリーズでも僕らとメンバーとで期待値調整ができるよう、グランドルールを作って敷いています。

#subako-talkのグランドルール

施策アイデアはたくさん。その中でいきついた#subakoシリーズ。

秋山:#subakoシリーズの施策について、前回の渡邉さんへの取材で少し伺いました。アクセシビリティを担保するための施策、ですよね。#subako-radioは2020年7月時点で開催30回を超えたとか。

緒方:ありがたいことに、そうなんですよね。もともと世の中に出ている施策を含め、組織開発という項目の中でやりたいことってすごくたくさんあって。でもそれは効果的に運用していく必要があって、やればいいってものじゃない。じゃあどうするかと考えたとき、僕らがいろいろ学ばせていただいている、中原淳さんという立教大学の教授が出している組織開発の本などを参考にしたりしました。本の中では「見える化して、対話して、未来づくりをしていくことを循環させていく」ことが大事だということが提唱されていて、まさにそうだなって。

秋山:なるほど。

緒方:あともうひとつ、最近は採用戦略でもよく使われている『マーケティングファネル』の考え方も取り入れました。急にみんなの行動を変えることを目指すのではなくて、まずは認知から始め、徐々に深みに転換させていくというものです。これにより組織文化の言語化、明確化を目指しました。

秋山:MVV(MISSION・VISION・VALUE)を掲げられたお話にも繋がりますね。

緒方:それで、この2つの戦略に則って何かしていこうとなって生まれたのが#subakoシリーズです。先ほど少し話に出ていた#subako-radio、#subako-talk。あと、リアルタイムで配信する#subako-liveも始めています。

高橋:#subakoシリーズの中でも最初に始められた#subako-radioですが、動画ではなく音声のみのラジオに行きついたのはなぜですか?

緒方:知人が音声配信の話をしていたなという記憶があったのもそうなんですが、ながら聴きができるものが良いと考えていたんです。新しいものを始めるときは、みんなが手を出しやすいように設計することが重要だなと。文字でもなく、映像でもなく、音声に特化させた大きな理由はそこですね。通勤の行き帰りとかのスキマ時間に聴いてもらうことをイメージしていました。

渡邉:実際、そういう使われ方が多かったですね。最初はラジオなんて何を言われるかわからないし怖くて嫌だったけど、若い子たちにもだいぶ浸透したよね。

緒方:僕自身ラジオの経験なんてなかったし、やってみたいという気持ちはあったものの上手くいく自信はなかったですね(笑)でもおかげさまで。ありがたいですね。

地道に、長く。人はすぐには変わらないから。

秋山:誤解を恐れずに言うと、これって手元の作業やプロジェクトなどの『通常業務』ではない部分ですよね。それでもこれだけ力を注ぐ理由や想いって、何なのでしょうか。

渡邉:本当は、通常業務としてやらなきゃいけないものなんですよ。会社のことを考えて、自分なりの考えを見つけて、人間関係を作って、積極的に対話をして、相互理解をして。それが最大限のパフォーマンスを生む根幹なんです。いろんな価値観があたりまえになって、かっこよく言えばダイバーシティな世の中になって。だからこそ、昭和より、平成より、令和である今に求められていることだと考えています。

高橋:#subakoシリーズについては、おふたりの信頼関係ができているというのも作用して上手くいっている感じはありますよね。

渡邉:そうですね。あとはその、仕組みを入れて終わりなところが多いじゃないですか。それじゃ意味がなくて、上手くいくかはやる側の熱量がどこまで担保されるかによって変わると思うんですよね。

緒方:メンバーにアンケートを取ってみるっていうのもひとつ、熱量担保の方法ですね。改善という側面ではネガティブな意見も大事だけど、「めっちゃいいですね!」って言葉がひとつあるだけで救われるし。全員には届いてないかもしれないけど一部の人には届いてるから、じゃあ他の人に向けてもがんばろう、って思えるんです。実際、ゲストを招いて2on2で話す#subako-talkでは、施策を通して初めて会話をして「あの人ってこんな考え方だったんですね」という発見があって良かった、なんて声をいただいたりしますし。#subako-radioを通してMVVに関する話題がSlackで流れるようにもなって、手応えを感じています。まだまだがんばれます。

渡邉:人はポジティブな方に流れるんですよ。「やんなきゃ!」って気持ちでいると自然としかめっ面になってしまう。でも、僕らが思うようにやってもらえないのは当然なんです。いきなり全部は変わらないし、他人を変えることはできないし。だから誰かを変えようなんておこがましいことは考えずに、とにかくずっとお勧めしていく。断られるのが当たり前だけど、乗ってくれた人がいれば広がっていくんです。組織の中の1割2割が乗ってくると、そっちに笑顔があふれて、それがいつのまにか伝搬していって、全社に伝搬すれば、それが文化として定着する。そこに辿りつくまで、これからも熱量を注いでいきたいですね。

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渡邉 暁雄

商品開発本部 システム統括部 統括部長 マクドナルドへ新卒入社した1年後、IT業界へ飛び込む。約15年ほどのエンジニア経験を経て、2017年にディップへ入社。現在は統括部長として、メディア推進室・情報システム部・組織開発推進室・システム開発部・セキュリティ推進室を統括。最近はタクティカルバトルRPGのスマホゲームに熱中気味。

緒方 崇允

商品開発本部 システム統括部 組織開発推進室 マネジャー 2019年6月入社。エンジニア領域における組織開発、採用、育成、ES向上、予算管理などを担う。好きな映画は「プライベート・ライアン」。最近はイメチェンをはかり育髭中。下の子には喜ばれるが上の子には嫌がられる。

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秋山 美優

企画・統括本部 クリエイティブ統括部 広告制作部 首都圏制作2課 ライター・ディレクターを担う人。感化されやすく占いは9割信じるが、1割の猜疑心が根深い。最近の生活に欠かせないものはYoutubeとアマプラ。

高橋 正憲

企画・統括本部 クリエイティブ統括部 広告制作部 コンテンツプロデュース課 3代目dip people編集長。2008年に新卒で入社し、進行管理、広告審査室、制作ディレクター、管理職などを経験。2020年4月より現職。Twitter:https://twitter.com/MasanTakahashi

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