会社員を知らない僕が、 会社員になった。 【新卒1年目を振り返ってVol.1】

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和光 玲
企画・統括本部 クリエイティブ統括部 広告制作部 首都圏制作1課 ▼詳細

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石井 裕治
企画・統括本部 クリエイティブ統括部 広告制作部 コンテンツプロデュース課 ▼詳細

さまざまなバックグラウンドを持つメンバーが多く所属する、ディップの広告制作部。その中でも、ひと味ちがう経歴を持つのが、2019年に新卒で入社した和光 玲(れい)。「会社員になるとは思っていなかった」と語る彼の半生と1年間のディップでの仕事について、オンラインでインタビューをしました。

漠然と、兄と同じ人生を歩んでいた。

石井:2019年に新卒で入社した和光くんだけど、実は会社員になると思っていなかったとか。

和光:そうなんです。父が自営業、母がフリーランス、兄がプロサーファーという少し特殊な家庭で育ったので、周りに会社員として勤めている人がいなかったんです。だから、会社員になると思っていなかったというより、会社員自体をよく知らなかったというニュアンスの方が近いかもしれません。僕と兄は、小さい頃からサーフィン漬けの生活が当たり前で、学校が終わったらすぐ海へ向かう毎日でした。日々のトレーニングと両親の応援もあり、全日本大会では5位に入賞。そのあとは兄の背中を追って、同じオーストラリアの高校へサーフィン留学をしました。

石井:へー!すごいなぁ。じゃあ、当時はお兄さんと同じくプロサーファーになりたかったの?

和光:いや、実はそこまでサーフィンが好きじゃなくて…(笑)留学して親元を離れたのをいいことに、オーストラリアでできた友達と好き放題あそんでました。日本では、周りのみんなが普通に経験する部活や恋愛など、いわゆる“The青春”みたいなものに憧れがあったので、その反動かもしれません。そんな中で、現地の友達がDJとトラックメイカーをしていて、あまりのカッコよさに衝撃を受けたんです。それからは海にはほとんど入らず、部屋にこもってDTMなど音楽制作にのめり込んでいましたね。そして、その勢いのまま留学から帰ってきて、音楽の専門学校に入学。音楽制作にハマりすぎて、2つの学校に2年ずつ通っていました。   

石井:よっぽどの衝撃だったんだね!それからの就職活動、そしてディップとの出会いは?

和光:実は僕、2回就活をしていて。専門に通っていたこともあり、はじめサウンドクリエイター職に絞って就職活動をしていたんです。でも、当然そんな職種での新卒採用枠なんてすごく少なくて、おまけに周りの就活生が音大などのエリートばかりで挫折してしまいました。翌年はフリーターとしてアルバイトをしながら就活を続けていて、「なんでもいいから仕事をしてお金を稼がないと」と思い、就活のナビサイトを見ていた時にディップを見つけました。サウンドクリエイターは無理でも、何かしらつくることに関われるといいなと思っていたので、制作職で募集をしているディップに応募したんです。

成長への焦りと葛藤。

石井:いよいよ会社員生活スタート。入社してみてどうだった?

和光:会社ってもっとこう上下関係とか厳しいのかなって想像していたんですけど、気軽に雑談もできるし、それこそ石井さんたちを呼んで僕の家でピザパーティーもしてるし、人間関係にはとても恵まれました。あとは、会社の仕事ってこんなに色んな人が関わって成り立っているんだってビックリして。自営業しか知らなかったので、組織として働く会社員生活がとても新鮮でした。

石井:会社員生活が新鮮って、なかなか聞かない感想かも。大変だったことはある?

和光:大変だったのは、やっぱり業務面ですね。当然なんですけど、仕事は初めてのことばかりで、覚えることでいっぱいいっぱいになっていました。当時は文章の書き方もめちゃめちゃで、上長や先輩にイチから教えてもらって、バイトルやはたらこねっとなどの原稿を書く練習をしていきました。

石井:分かるなぁ。自分ではそこそこできるつもりで入社してみると、全然ダメダメだったりするよね…。

和光:そうなんです。しかも同期は、僕より2つ年下だけどアルバイトで編集の仕事を経験してるメンバーも多くて。既にスキルを持っている同期と何も持っていない僕。スタート時点から、彼らの背中を追いかけている意識でした。成長への焦りはどんどん悪い方向へ空回りしていき、お客様からお叱りを受けてしまうこともありました。

石井:うぅ…聞いてるだけで苦しい。

和光:家族で会社員を経験している人はいないし、専門時代の友達も自分より先に就職していて。友達は3年目になっていて、当たり前なんですけど、いろんな経験をしてるんですよね。なのに当時は、「同級生は、もうそんな大きい仕事してるのに自分は…」と比べてばかりいました。

先輩からの意外なアドバイス。

石井:そんな状況を、どうやって乗り越えたの?

和光:ある日、ブラシス(年の近い先輩がマンツーマンで育成するブラザーシスター制度)の先輩から「普段どんな本を読んでるの?」と聞かれたんです。なんでそんなこと聞くんだろうと思っていたのですが、そのあとに「ビジネス本や自己啓発本ばかり読まないで、小説も読んだ方がいいよ」というアドバイスをもらいました。不思議だったんですけど、言われた通り、その日の帰りに本屋に行ってオススメされた小説を購入しました。

石井:ほー、小説。読んでみてどうだった?

和光:いつぶりか思い出せないくらい本当に久しぶりに小説を読みました。物事を簡潔に伝えることや臨場感のある表現、心地の良いリズムなど、工夫がたくさん凝らされているんだということに気付きました。それからは、好き嫌いしないでたくさんの種類の本を読んでみたり、土日を利用して汐留のアドミュージアムに行ったり、積極的にいろんな物を吸収しにいきました。

焦る気持ちばかりが膨らんでいた当時の僕は、いつの間にか“自分が自分が”という自意識みたいものが大きくなっていたんです。ブラシスの先輩からもらったアドバイスのおかげで読み手の気持ちを考えること、求人広告でいうと「求職者目線で書く」という本当に基本なんですけど、一番大事なことを再認識できました。

きっと、ここからがスタートライン。

石井:そんな努力の甲斐もあって、先期の広告制作部の部内コンテストでは新人賞を受賞してたね!おめでとう!

和光:はい!ありがとうございます!成長の実績が、こういう風に形に残ってよかったです。今回の新人賞をいただけたのも、何度同じことを聞いても答えてくださる上長や、些細なことでも相談できる先輩たちがいたからだと思っています。でも正直、実感としてはまだまだというか、ようやくスタートラインに立てたという気持ちの方が強いです。今でも先輩に指摘されてはじめて気付くこともあるし、力不足を感じる場面もたくさんあります。これからだぞ!って気を引き締めていきたいと思っています。

石井:うんうん、応援してるよ!じゃあ、最後に2年目の目標を聞かせてください。

和光:まずは言葉通り、1人前になること。それと自分でできる仕事をひとつずつ増やしていきたいと思っています。あとこれは超個人的な裏テーマなんですけど、音楽制作の力をどこか仕事で活かせないかと密かに計画中です。バイトルだったら、動画のBGMなどに需要があるんじゃないかなって考えています。もちろん通常の仕事は全力で取り組みながら、自分の得意分野でも貢献できたらいいなと思っています。

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和光 玲

企画・統括本部 クリエイティブ統括部 広告制作部 首都圏制作1課 2019年新卒入社。取材やライティングを含む、求人広告の制作を担当。休日は友人とサーフィンを楽しんだり、自宅にこもって楽曲制作に没頭している。

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石井 裕治

企画・統括本部 クリエイティブ統括部 広告制作部 コンテンツプロデュース課 コピーライター/ディレクター。ライティングから取材撮影、企画提案などを担当。カレーを食べれば、たいていのことは乗り越えられる。リモートワーク期間で、スパイスカレーづくりに目覚めた。

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