ディップのマーケティング統括室ってどんなところ?(Webマーケティング編)

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奥山 格
マーケティング本部 マーケティング統括室 リーダー ▼詳細

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鈴木 彩子
企画・統括本部 クリエイティブ統括部 広告制作部 首都圏制作1課 ▼詳細

「マーケティング」とひと口に言っても、その業務内容やミッション、やりがいは多種多様。新卒で入社して、テレビCMや交通広告など「オフラインでのプロモーション」を担当した後、現在はバイトルのWeb広告領域を手がけるマーケティング統括室の奥山さんに、オンラインとオフラインの両方を経験したから分かる、ディップにおけるWebマーケティングの魅力を聞きました。

実務を通して、知識を血肉にしたかった

鈴木:どんなきっかけでマーケティングに興味を持つようになったんですか?

奥山大学で経営学部に入り、授業やマーケティングのゼミ活動を通して、将来マーケティングに関わる仕事をしていきたいと思いました。

鈴木:どんな学生生活だったんですか?

奥山:ゼミ活動に結構な時間を割いていました。ゼミの教授のご紹介で企業の方に来ていただいて、その業界や企業が抱える課題について話していただくんです。そして僕たちゼミのメンバーは5人1組ぐらいのチームになって、その課題を解決する方法を考えて、実際に企業にプレゼンするという活動をしていました。他大学とコンペ形式でプレゼンすることもありました。

鈴木:なかなか大変そうですね。

奥山:時にはチームで集まって連日夜10時ぐらいまでやっていたこともありました。

鈴木:そこまで真剣に打ち込んでいたということは、就活の際もマーケティングに携われる企業にしぼって?

奥山:最終的にはそうでしたけど、右往左往していてデベロッパーや鉄道会社なども受けていました。

鈴木:その中で、ディップにした理由は何だったんですか?

奥山:専門職採用コースがあったことが大きかったです。ここなら確実にマーケティングに関わる部署に配属されて、実務を通してちゃんとマーケティングを学んでいけそうだと思ったのが一番の決め手です。高校でも大学でも、授業でいろいろとマーケティングに関する用語や理論などを教わるのですが、すごく抽象的ですし、座学なので体に入ってこなかったというか、身についたという実感がなかったんです。実際、面接でも「マーケティングに関して全然分からないので実務を通して学んでいきたい」みたいなことも言いましたし(笑)

鈴木:専門職採用の面接で言うセリフじゃないですね(笑)

手法にとらわれるな。広告は選択肢のひとつに過ぎない

鈴木:マーケティング職だと専門知識も必要かと思いますが、実務に入る前に研修などはあったのですか?

奥山:マーケティング統括室の上司から与えられた課題に対して自分なりに考えて取り組むということを1ヵ月間やっていました。例えば「コンビニのケーキを買ってきて食べてみて、記事にしてアピールしてください」とか「今後のバイトルの応募数がどうなっていくか予測してください」とか。バラエティーに富んだ課題にひたすら自分の力でチャレンジしていました。

鈴木:どうしたらいいか分からなくて途方に暮れることはありませんでしたか?

奥山:それはなかったですね。当時の上司が、いいところは汲みとり、改善点はきちんと指摘してくれる方だったので、割と自由にやらせてもらいながらも、「手が止まる」ということはありませんでした。

鈴木:上手に導いてくれる方だったんですね。当時教わったことで印象に残っていることはありますか?

奥山:特によく言われたのは、「手法にとらわれるな」ということですね。今マーケティング統括室が取り組んでいるのは、マーケティング領域の中でもプロモーションがメインなので、広告という手法を取ることが多いです。でもディップの課題に対して、それを解決する手法は必ずしも広告が最適ではないかもしれません。現状をきちんと分析して課題が見えたら、「広告でどう解決するか?」ではなく、さまざまな解決案を考えて選択することが正しい判断につながるので「あまり固定観念にとらわれないように」とはよく言われていました。

サービスの成長を見届けられるのも、ディップのマーケターの醍醐味

鈴木:入社してからまずはオフラインのプロモーション領域を担当されていたとか。

奥山:そうですね。テレビCMや交通広告など、インターネット広告以外の領域を4年間担当していました。

鈴木:そして2019年3月からオンライン、つまりWebマーケティング職に変わられたということですが、これはご自身の希望だったんですか?

奥山:はい。もっとマーケターとしての幅を広げていきたいと思い、オフラインはある程度経験したので、次はインターネット広告などのオンラインのほうに進んでみたいと、自分から希望を出しました。

鈴木:オンラインを担当されてからのことを伺う前に、オフラインの業務の特徴を教えていただけますか?

奥山:例えばテレビCMの場合だと、放映の2~3ヵ月前からプロジェクトがスタートして、内容を考えたり、タレント事務所や代理店とコミュニケーションを取ったりして1本のCMを作っていきます。たくさんの関係者がいて、それぞれの利害関係を考慮しながら、ディップが実現したいことを形にするために交渉・調整を行うので、コミュニケーション能力や推進力が業務を行う上で大切になってきます。

鈴木:なるほど。それに対して、オンラインはいかがですか?

奥山「数値で見られる成果の量」が一番大きな違いかもしれません。テレビCMだとなかなか「CMを見てくれた人のうち、何人がバイトルやはたらこのサイトに来てくれたか」などの全数データを取ることができません。一方で、インターネット広告の場合は「広告を見た人のうち、何人がサイトに来てくれて、その中の何人が掲載中のお仕事に応募してくれたか」という数値を取ることができます。その数値をもとに毎日PDCAのサイクルを回していくので、そこのデータ量とスピード感の違いがあります。月ごとに目標としている応募数があるのですが、それに応じた予算の中から毎日のコスト配分を決めて、前日の応募数を見て、結果が芳しくなければ代理店と相談して解決していくという進め方ができるので、オフラインに比べるとオンラインはPDCAのサイクルが速いです。

鈴木:なるほど。オフラインのときはCM1本に3ヵ月でしたもんね。ところで今「代理店と相談」というお話が出ましたが、奥山さんたちマーケティング統括室の方と、代理店の方との役割分担について教えていただけますか?

奥山:私たちは広告主として「自分たちのサービスを成長させるためにどんなプロモーションをしなければならないか」を考えて決断するのがミッションになります。例えば「大学生をメインとした若年層からの応募を獲得する必要がある」という課題を代理店に提示し、代理店はその課題を解決するのにベストな広告の出し方や運用方法などを決めて進めるという役割を担っています。

鈴木:結構はっきりと役割分担されているんですね。

奥山:そうですね。就活生の方とお話ししていると「広告をゴリゴリ運用してスキルを磨いていきたいんです」という方も多いのですが、それはどちらかというと代理店の役割になります。ディップのマーケティング統括室の場合は、広告主側のマーケターとして「自分たちのサービスを成長させるためには、どのようなプロモーションを行えばいいか?」とか「自分たちのサービスの課題って何だっけ?」といった部分を考えることがメインになります。

鈴木:なるほど。では、広告主側のマーケターだから感じられるやりがいはありますか?

奥山サービスの成長を見届けられるのが、一番のやりがいだと思います。どんな施策に、どれくらいの予算を使って、それが応募数にどれくらい跳ね返ってきたか。事業に対してどれくらいインパクトがあったかを見ることができるのは、広告主側のマーケターならではだと思いますね。

使える予算が大きく、得られる経験値が高い

鈴木:ディップでマーケティング職に就くことの良さはどんなところですか?

奥山:ありがたいことに、若手のうちから大きな裁量権を与えていただけますし、主体的な行動を快く受け入れてくれて、その姿勢を評価していただけるので、とても成長できる環境だと思います。また、東証一部上場企業ということもあって規模の大きい施策を任せてもらえるので、得られる経験値が高いところも、ディップの良さだと思います。

※編集部注:2021年2月期はコロナ禍により広告宣伝費・販売促進費を抑制。年間50億円ほどの予算を使用。
(参考:ディップ株式会社 2021年2月期 第4四半期及び通期決算説明資料

鈴木:その分のプレッシャーはありませんか?

奥山:すごくあります(笑)営業の方々が売り上げた金額から広告宣伝費をいただいているので、正しい考え・判断のもとプロモーションを行う責任があります。だからこそ、きちんとデータや数字に基づいて判断し、会社のためになる有効な施策をロジカルに考えて導き出す力が磨かれると思います。私自身、入社してから特にその部分をしっかり叩き込んでもらいました。

鈴木:他にディップでマーケティング職に就いて良かったなと思うことはありますか?

奥山:特にオンラインに変わってから感じるようになったことですが、代理店と毎日のようにやりとりをしていく中でマーケティングに関する専門知識がきちんと体に入ってくる実感があったので、そこも非常に良かったです。

鈴木:学生時代に「頭」で理解した専門知識が、実務を通してきちんと「身」になっていったんですね。今後やっていきたいことなどはありますか?

奥山:ディップの売上に貢献できる応募を獲得するための、土台や指標のようなものを整理していきたいと思っています。

鈴木:売上に貢献できる応募、ですか。

奥山:はい。目標達成のために応募数を効率的に獲得することだけを考えれば、「アンケートモニター」や「在宅ワーク」など応募が集まりやすい職種を訴求する広告に多くの予算をかけようという話になってしまうのですが、それだと応募が集まる職種に偏りができて、会社の売上にはつながりにくいんです。今の「応募数を最大化させる」というところから少し観点を変えて、「必要な業種、職種に応募が行きわたるよう、広告を最適化する」といった仕組みのようなものを会社として整理していくことで、いわゆる採用難職種(応募条件や仕事の難易度などの理由で応募が集まりにくく、採用に苦戦する職種のこと)に対しても、きちっと結果を出せるようにしていきたいと思っています。

何を勉強してきたかより、どんな姿勢で仕事に向き合うか

鈴木:学生時代に学んだことで、実務に活かせていることはありますか?

奥山:ゼミ活動を通して、与えられた課題への取り組み方・分析に必要な情報の集め方・提案までの流れなどは自分の中で習慣化されていたので、新人研修の課題に取り組む際には比較的スムーズに入っていけた気がします。でも正直、マーケティングに関するスキルや知識が備わっていなくても全く問題ありません。

鈴木:では、Webマーケティング職に必要な素養や、向き不向きという点ではいかがですか?

奥山数字に抵抗のある人には大分厳しい世界かなと思います。毎日数字を見て「昨日の応募数はこうだった、応募効率はどうだった」と考える仕事なので。あと、情報に敏感であることが大切ですね。特にWebマーケティングの場合は「この広告でこういう新機能が誕生しました」というニュースが毎日のように出ます。2~3年で商品や機能が陳腐化してしまう世界なので、常に新しい情報を取り入れておかないと、代理店からいただいた提案に対しても正しい判断や決断ができなくなってしまいます。主体的に情報を取ってきて、自分の知識を常にアップデートすることを楽しんだり習慣化できる人には向いていると思います。

鈴木:ちなみに奥山さんはいつもどんな風に情報収集されていますか?

奥山:マーケター向けの専門サイトをチェックすることが多いですね。「こういう商品が新しく出ました」とか「ある企業がこういう新商品を活用したらCPAが120%に増えました」など、Web広告に関する記事や事例がまとまったサイトがいくつかあるので、主にそこで情報を収集して、分からない用語などはそれぞれのヘルプページを見にいくなどして、最低でも週1回はチェックするようにしています。

鈴木:入社時点でどれだけの知識を持っているかより、この先いかに自ら学び続けられるかが大切なんですね。他にはありますか?

奥山誠実さとコミュニケーション力ですね。代理店と共通認識を持って目標を握れるように、対等な立場で丁寧にコミュニケーションを取っていく必要があるのですが、そこで重要になってくるのは人となりやスタンスです。代理店と二人三脚で進めていく仕事なので、信頼関係を非常に大切にしています。

 

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奥山 格

マーケティング本部 マーケティング統括室 リーダー 2015年入社後はテレビCMや交通広告などオフライン広告領域を担当し、その後、バイトルのオンライン広告領域を担当。ゴルフとバスケと映画鑑賞が好き。

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鈴木 彩子

企画・統括本部 クリエイティブ統括部 広告制作部 首都圏制作1課 ライター。取材原稿も多く担当。「取材に応じてくれた方に楽しかったと思ってもらえる場づくり」を心がけて現場に臨んでいる。おいしいものが好きで、やたらとあちこちにお気に入りのお店がある。